ぼっち   作:イニマロン

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第2話

目の前には数名のクラスメート達。

 

(しまった、どうしよう。)

 

クラスメート達の視線はドアの前で固まる昂生に向けられていた。

 

(引き返したら、おかしいよな・・・)

 

そんななか、クラスメートの一人が口を開いた。

 

「えっと、長田くん?今日休みじゃなかったっけ?」

 

昂生はうなずいた。声が出せなかった。

 

「で、どうかしたの?」

 

「ちょっと、用事が・・・」

 

超ざっくり答えた。昂生は冷や汗が止まらなかった。コミュ障あるあるである。

 

「そーなんだー。あ、俺長岡ね。よろしくー。」

 

(こいつ、いいやつなのかな)

 

そう思ったのもつかの間、隣にいたもう一人が長岡にいった。

 

「この子しゃべんないから話すだけ無駄だよ(笑)」

 

そう言ったのは昂生が一年の時同じクラスだった梅津だった。

 

昂生は思った。

 

(こいつ、キャラ変えやがった)

 

そう。梅津も一年の頃「ぼっち」だった。二学期は不登校になっており、昂生自身も梅津よりは自分はマシだと思っていた。

 

「そーなんだ。まあ、よろしくね、長田くん。」

 

昂生は軽く会釈をした。

 

教卓に宿題のノートを出し、そそくさとその場を後にした。

 

昂生は帰り道、自分は弱い人間だとばかり考えていた。梅津は自分を変えられたのに対し、自分は何も変わってない、と。

 

(明日からまたつまらない日々が続くんだな。)

 

そんなことを考えている間に、家に着いた。

 

昂生は自分の部屋へ行き、パソコンを開いた。

 

「コミュ障 長所」でググっていた。

 

(アニメとかでもボッチの主人公いるしね。こうなったらボッチキャラを貫いてやる。)

 

昂生は病んでいたのかもしれない。

 

昂生はその後、「僕は友達が少ない。 はがない」というアニメを見ていた。

 

主人公がぼっち。また、ヒロインもぼっち。同じ境遇だからこそ、とても共感できたし、ぼっちであることに自信がわいてきたのだ。

 

(ぼっちの女子、いんのかな。)

 

昂生は(はがない)の影響を受けすぎていた。

その後、昂生はとある掲示板で友達を作ろうと考えた。

 

もちろん、ぼっちで 女子 の。

 

昂生は掲示板にメールアドレスとメッセージを書き、投稿した。

 

  友達が少ない女性の方、仲良くしてください。

 

見方によってはやばいやつだった。

 

(仲良くなって、付き合えたりして・・・)

 

女子の友達がほしい反面、淡い下心が生まれていた。

 

 

次の日の朝5時、昂生は目を覚ました。

 

(寝落ちしてたのか)

 

いつもより早く寝てしまったらしく公開した。

 

携帯を開くと、メールが一件届いていた。

 

(やばい、メールきてるっ!!)

 

アドレスは明らか女子丸出しだった。

 

メールにはこう書かれていた。

 

 夜遅く失礼します。

 掲示板の内容見ました。

 私は現在、高校2年生で、学校ではいつも一人です。

 あなたと似ている境遇だからこそ、私もあなたが気になります。

 都合が合えば、一度会いたいです。

 返信待ってます。

                       しほり

 

(き、きたああああああっ)

 

昂生は一気にテンションが上がった。ツキが一気に自分に向いてきたと思った。

 

今日も学校。そんなことも忘れるほど、頭の中はしほりのことで一杯だった。

 

 

 

 

 

 

 

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