とある一方通行な3兄弟と吸血鬼の民間警備会社 作:怠惰ご都合
一七七支部では気まずい空気が漂っていた。
「「みんな、今日は驚かせてしまい申し訳ありませんでした」」
双子が三人に謝罪する。
「そんな風に謝らないで、もっと堂々としてくださいな。驚いただけなんですから」
「そうですよ~。少し頼り無いですけどお二人は私と白井さんの憧れの先輩なんですから」
「ちょっ、初春!?何を言っているんですの!?」
白井の言葉に初春が同意しながら白井をからかうと、白井がと顔を赤くしながら初春に詰めよる。
「そうよ、あなた達がどんな能力を持っていようと、風紀委員の一員で私の大切な後輩なんだから。まあ、頼り無いけどね」
そんな二人を見ながら、固法は顔を赤くして後輩二人と同じ事を言う。
「見てくださいよ白井さん。固法先輩が赤くなってますよ」
「まあ、本当ですわ。あの固法先輩が慣れない事を言って照れていますわ」
それを見た初春と白井がからかい始めた。
「ちょっと、あなた達っ!あまり年上をからかうと酷い事になるわよ。例えば一カ月休みなしで働いてもらうとか」
二人の会話を聞いていて固法は叱り始める。
「嫌ー!」
白井と初春は二人揃って叫び、それを見ていたレイとライは笑い出し、それに釣られて三人も笑い始めた。
「「これからもよろしくお願いします!」」
「「「ええ(はい)!」」」
レイとライの言葉にと三人は答え、また五人は笑い出した。
しかし、1人トイレに行っていて遅れて来た浅葱はなにも知らず、会話から取り残されていたのだった。
「高神の杜」と呼ばれる獅子王機関の下部組織の全寮制名門女子校では、ある少女が”三聖”と呼ばれる長老たちに呼び出されていた。
「名乗りなさい」
少女が部屋に入ると、御簾の向こう側から声が聞こえた。
口調は厳かだが、冷たさは感じない。
想像していたよりも若い声だった。
どこか笑いを含んだ女の声だ。
「姫柊です。姫柊雪菜」
一瞬遅れて、少女は答えた。
緊張で声が震えたが、御簾の向こうにいる女は、構わずに質問を続けてくる。
「歳は?」
「あと四カ月で十五になります」
「そう・・・・・・姫柊雪菜。修業を始めたのは、七年前ね。あなたが七歳の誕生日を迎えてすぐ・・・・・・雪が降る寒い夜に、たった一人で機関に連れてこられた。その日の事を覚えてる?」
御簾の向こう側の女が、突然、独り言の票な口調で訊いてきた。
雪菜の背筋が冷たくなる。
前もって調べておいたわけではないのだろう。
雪菜の記憶を呼んだのだ。
張り巡らせておいた雪菜の精神防壁をものともしない、圧倒的な超感覚知覚だった。
「成績は良いそうですね」
「ありがとうございます」
「本題です。この暁古城という人物を知っていますか?」
「いいえ」
「あなたは第四真祖を知っていますか?」
「”
「そう。一切の血族同胞を持たない孤高で最強の吸血鬼です」と言われたので「その第四真祖と暁古城にはどんな関係があるんですか?」
と抱いていた疑問を尋ねると
「その少年が第四真祖です。あなたには第四真祖の監視をしてもらいます。そのためにもこの
姫柊は話が終わったと考え退室しようと立ち上がると、呼び止められた。
「それから、あなたには暁古城と同じ絃神島にある彩海に行ってもらいます。手続き等は済んでいますからね」
まさかの事を言い残して三聖は去って行き、そこに残ったのは姫柊と彩海学園の制服だけとなった。
その頃、絃神島のとあるアパートでは蓮太郎と延珠の住んでいる部屋に、一方通行が現れた。
「悪ィが質問だ、里見蓮太郎か?」
「はい。そうですが、あなたは?」
「お前と同じクラスにいる『双子』の兄、
「はい~?」
やけに任務に積極的な一方通行と、突然の事に驚く蓮太郎がいたのだった。
一方通行が真面目に?・・・。
姉:
弟:
が主人公二人の名前です。