とある一方通行な3兄弟と吸血鬼の民間警備会社 作:怠惰ご都合
「あー、そこの6人。少し聞きたいことがある」
夏休み中、一日の補習を終えて帰ろうとした5人を正門の前で呼び止めたのは彼らの担任であり攻魔師でもある南宮那月だった。
「どうかしましたか?」
「ああ、お前はジャッジメントだったか。なら聞くが昨日の午後に吸血鬼が殺されたの遺体が発見されたのを知っているか?」
「知りません」
「そうか、ならいい。悪かったなつまらん事を聞いて。気をつけて帰れよ」
レイの一言で解放された6人は、そろって「また明日」と答え歩いて行った。
「物騒だよな、遺体が見つかるなんて」
雪菜が合流して数分後、古城が尋ねてきた。
「何か知らないの?」
「俺は知らん」
「そう」
「ガストレアじゃないの?」
ライは古城の答えを聞いた後、蓮太郎にも尋ねる。
「俺も聞いてないんだ」
蓮太郎がそう言い切ると、同時に蓮太郎とレイの携帯が鳴り響く。
2人とも出ると連太郎は木更から、レイは初春から全く同じ事を言われたので3人とも当麻、古城、姫柊の3人に挨拶をして同じ方向へ走って行き、ライは一七七支部へと向かって行ったので、残った3人は学生寮へと向かって歩いて行った。
3人と別れたレイと蓮太郎と一方通行は途中で延珠のアパートにより延珠に事情を説明し電話で言われた場所へ向かい10分程経ってから現場に到着したので警察の警部と呼ばれる人に蓮太郎は民警であることを、レイはジャッジメントであること、一方通行は蓮太郎の付添で来たこと、そして延珠には外で待機させていることを伝える。
「最近のガキは民警や
言われたと通りについていくと刑事がすでに2人突入していることが分かった。
蓮太郎はスプリングXDを抜いてドアを蹴破り部屋に突入。
レイも後に続いて部屋に入るとそこにはおそらく死んでいるのだろう血まみれの刑事が2人と舞踏会用の仮面をかぶり、細い縦縞の入ったワインレッドの燕尾服にシルクハットという奇妙な出で立ちの男がいた。
「君達は民警かい?随分と遅かったね」
蓮太郎達に気付いた男が尋ねてきた。
「おいアンタ、同業者だろ?ここに感染源ガストレアがいなかったか?」
「ああ、そのようだね。もっとも、この警官達を殺したのは私だがね」
蓮太郎の質問に男が答える。
男が答えた途端、蓮太郎は一瞬で間を詰め有無を言わせずに連撃を繰り出す。
「ほう、なかなかやるね」
だが仮面の男は楽しそうに受け流して、連太郎の胸に拳打をめり込ませ。
吹き飛ん蓮太郎が顔を上げたのを確認すると至近距離で拳を振り降ろす。
連太郎がそれを避けたのを確認して連太郎の後頭部を狙って回し蹴りを放つと蓮太郎はブロックした腕ごと弾き飛ばされ壁に叩きつけられた。
「小比奈か。ああこっちは終わった。これからそっちに合流す・・・」
「貴様、よくも仲間を!」
仮面の男の携帯が鳴る。
男が話していると複数の警官がカービンライフルを構えて今まさに撃とうとする。
仮面の男が振り向きもせずに銃を連続で発砲すると3人の警官が撃ち倒されてしまった。
「天童式戦闘術二の型十六番、『隠禅・黒天風』ッ!」
先程のお返しとばかりに回し蹴りを放つも首の動きだけでかわされた。
すると素早く足を踏み替えて続く二撃目の『隠禅・玄明窩』を放つと顎に直撃し、その衝撃で男の首は180度後ろを向く。
「いや、なんでもない。すぐそっちに行く」
男は自分の首に手を当てて「ゴキゴキ」と怪音を立てながら力任せに首を戻しながらと続けていた会話を終了した。
「お見事。一撃もらうとは思っていなかったよ。ところで君、名前は?」
「里見、蓮太郎」
「サトミ、里見ね。」
「君達は?」
「監視役の一方通行でェす」
「ジャッジメントのレイで~す」
「そうか、君が『レイ』か」
「僕の事を知ってるの?」
「ああ、だが実際に会ったのはのは今日が初めてだよ」
「じゃあ、『木原幻生』を知らない?」
「ああ、もちろん知っているとも。だがそれは今言うべきことではないのでね」
「アンタ、名前は?」
「私は世界を滅ぼすもの。誰にも私の邪魔をする事は出来ない」
蓮太郎の問いに仮面の男は答えると、窓から飛び降りて行った。
「いいのかよ?」
「また会うだろうさ」
「いィや、俺が聞いてンのはガストレアの方だ」
一方通行の問いに蓮太郎が答える。
「そうだ!多田島警部、今すぐにここら一帯を立ち入り禁止にしてくれ」
付け足すと蓮太郎が言い放つ。
「ガストレアが周辺にいるかもしれないのか?」
警部が聞いてきた。
「ああ、俺達は今からガストレアを捜索し、見つけ次第息の根を止める」
窓から飛び降りた蓮太郎と一方通行はレイと別れてそれぞれ別の方向に向かって走って行った。
戦闘シーンはやっぱり難しいです。