魔法科高校の鏡の魔法師   作:烏鷺烏鷺

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入学編 第6話

今回の騒ぎにたいして、俺はどうしようかなと思い、予感に伴ってやってきたのだから、撤退はありえない。

見物人っというのには、腕がうずいている。

やっぱり俺の選択肢は戦うことだ。

数少ない実戦経験は芝崎古流柔術での基礎知識をもってうめるしかないだろう。

 

現代魔法のデメリットである知覚外からの魔法を使う放つことにきめて閲覧室からでると、気配がおかしい。

ここには特定の通信以外は通過しないようになっているため、サイオンによる通信なども対策がされている。

気配を周りにまぎらわせながら、改めて気配を探ってみると図書館内で、たおれているのが2人、待ち構えているような感じなのは、1Fに2人だが、その上の付近の2Fあたりに2人ばかりいるので、そこは階段のあたりだろう。

2Fと思われるところには、他の気配を感じるが、人数ははっきりとはわからない。

図書館の出入り口付近では人が入り乱れているのが感知できるのと、避難経路のほうは外への脱出が進んでいるように感知する。

 

この状況と、閲覧室で考えていたのを考えると、内部にいる教師や生徒を外におびき出して、手馴れたメンバーが内部にいる警備員を倒して、2Fで何かをしようとしているところか。

 

CADが無いのは、仕方が無いとして、外でどんぱちするよりも図書館内での対戦を選んだ。

 

最初におこなったのは、気配を隠しながらの偵察。

1Fの2人は階段の入り口で待ち伏せをしている。

2Fの2人ははっきりと見えないが、1Fの2人のそばを警戒しているのではなく、遠方をみているようだ。

この段階で、俺のことは気がつかれていないだろうと思われた。

気がついていたらとっくに交戦しているはずだ。

 

大まかな方針を決めて、体内のプシオンを操作して印を結び、自己加速魔法を発動する。

古式魔法が隠密性に優れているといわれる方法のひとつで、サイオンを外部にもらさずに、使用する魔法をさとらせない方法だ。

そして、足音を消しながら素早く近づき近くに居た方には、みぞおちに肘を打ち込んで、離れている方には、顎をめがけての蹴りを一発だが、間食からして、顎の骨をくだいたかな?

1人目はともかく、2人目は派手に音を立てて倒れたせいで、階段の上で待ち伏せしていた2人に気がつかれた。

 

1人は1階に下りてくるが、もう一人は魔法を使おうとしているところだ。

まずは、起動式を構築している相手の目の前に明鏡の魔法を発動しながら、階段を駆け上がる。

階段を下りてくる相手は一高の生徒服をきているが、日本刀をもっていることを確認してから、素性は気にせず、相手が刀を振り下ろしてくるタイミングに合わせて明鏡の魔法をマルチキャストでは発動する。

そうして、横にずれながら、足元をすくうようにローキックだ。

倒れて、階段を落ちていくところだけ確認しながら、2Fの魔法師が明鏡の場所から移動しているのを確認して、再び起動式を展開中の相手に放つの、サイオン・ショット。

七草生徒会長がほのかへ向かって放ったサイオンの弾丸を、複数放つという比較的単純な魔法だが、魔法師であるならば、身体にあたれば幻痛をおこす。

その幻痛で倒れてうめいている相手には、みぞおちへ踵で蹴りをいれ、日本刀をもっていた相手いは、念のためサイオン・ショットをはなってみた。

日本刀をもっていた相手はピクリと動いたが、気絶はしていても苦痛で体は動くもので、声を発していない分、気絶しているのだろう。

 

 

 

2階の気配を感じる場所の目の前まで来たが、『特別閲覧室』と扉にかかれていて、どうしようかと悩むことになった。

突破も可能かもしれないが中のメンバーが外にいるメンバーよりたやすく相手にできるとは限らない。

こういう時には専門家に任せようっていうことで、図書館の出入り口にむかうことにした。

 

 

 

図書館の出入り口から、外を確認しようとしたところで、魔法の集中砲火をあびせかけられる前の照準を感じとった。

しかたがなく物陰に隠れて、比較的近くて、敵が集団でいるところにサイオン・ショットをはなっていった。

 

数回ほど応戦をしていたら、

 

「パンツァァー!」

 

そんな雄叫びではあったが、聞き覚えのある声だって、レオだな。

他にも、達也とエリカに深雪がきているので、こちらにきていた攻撃に隙が大きくできた。

今の内にうっとおしい攻撃をしかけていた、石つぶてと氷塊を使う2人の魔法師に、足元にあった石を持って、投げつけてやった。もちろん、自己加速化もうを使ってだ。

 

魔法や武器を放つ方向がさらに分散し始めた、その隙というべきか、達也たち3人が図書館に入ってきた。

 

図書館の内部に対しても陰になる、出入り口脇の小部屋に入ったところで、達也から質問があった。

 

「図書館内部の状況は?」

 

「気配で感じられたうち、残ったのは特別閲覧室に入っている。人数は不明。あと4人を倒すことができたが、警備員らしき人も2人たおれている」

 

「そうか」

 

そう言って、達也が考えるかのように目をつむった。索敵をしているようだが、気配ではなさそうだ。

達也の内部のサイオンの動きからいうと、エレメンタル・サイトか?

 

「2階特別閲覧室の中は不明だが、あとは確かに気絶しているようだな。2階特別閲覧室には俺と深雪。それに浩で行って、エリカは1階の階段前でまっていてくれないか。壬生先輩が中にいて、逃げ出すかもしれない」

 

「任せなさい」

 

2階特別閲覧室前では、

 

「浩!」

 

「なんだ、達也」

 

「これから見ることは、さっきのように黙っていてくれないか?」

 

「さっきのって、エレメンタル・サイトかな?」

 

「芝崎古流武術というのは一味違うな」

 

芝崎古流武術では、内部のサイオンの動きがわかるという情報を知っていたんだな。

そういえば、達也は九重八雲先生のところにいるから、そっちという可能性もある。

 

「九重先生にも、内緒にしているのか?」

 

「九重師匠には知られている」

 

「そうか。ここで、俺は何をしていれば良いのかな?」

 

「みているだけでかまわない」

 

「OK」

 

そうすると、達也が特化型CADを壁に向けて打っていたが、ドアが簡単に切断されていく。

俺が行なうとしたら別な手法だが、達也の方が手慣れていそうだ。

俺は少し距離をとって、気配をまぎらわせて、達也と深雪が特別閲覧室の中へ入っていくのを見ていた。

 

 

 

特別閲覧室の中からは、人の声や倒れる物音、達也や深雪に女性の声がきこえたりとした。

しかし男性の声が聞こえたあとに、突如と複雑なパターンをもったサイオン波が流れてきた。

中からは煙とともに走って出てきた壬生先輩をみかけたが、手をださずに階段へ行くのを見届けながら気配も探っていた。

 

特別閲覧室の中では、煙が魔法で収束されたところで

 

「おーい、浩。縛るのを手伝ってくれないか」

 

「わかった」

 

そう言って、中の犯人の拘束を手伝いながらも

 

1Fのエリカと壬生先輩の気配から、エリカはどうも、自己加速術式を使う剣術家のようだ。

日常的にカブト割りの技法をつかっていたりというのをあわせると、千葉家の者なのだろう。

終了した気配を感じとって、

 

「ちなみにエリカと壬生先輩の戦いも終了したようだから、降りていかないか?」

 

1Fへ降りたところでは、エリカが達也にたいして壬生先輩を保健室へ運んでいけ。

そういう話だが、エリカは

 

「そんなの、壬生先輩が喜ぶからに決まってるじゃん!」

 

ふむ、なるほど。

ここで、深雪が少し話したあとに、

 

「相手はエリカなんですから」

 

「チョッと深雪、それ、どーゆー意味かな?」

 

「やれやれ、それもそうだな。仕方ない」

 

エリカがぎゃーすか言っていたが、そこには本気さが感じられないので、いいことだろうと思い、俺は学校に預けてあるCADをいったん受け取りに行ってから、保健室に向かった。

 

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