インフィニット・バリアンズ   作:BF・顔芸の真ゲス

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ep.33 決着!闇を切り裂く希望の光

side隼

 

 

 

俺と楯無は現在、教師部隊と協力して本校舎に襲撃を仕掛けてきた所属不明機達の迎撃にあたっていた。正直な話、学園の気に入らない女共を一掃するチャンスなのであまり乗り気では無いが、手伝わなかった場合楯無が五月蝿そうなので仕方ないから手伝っている。

 

明日香「A班はライフルを展開して遠距離から攻撃して身動きを封じなさい!B班はブレードを展開して私と一緒に近接攻撃!敵の注意をA班から逸らすわよ!」

 

『A班了解!』

 

『B班了解しました!』

 

隼「……ふむ、流石第二回モンド・グロッソ団体戦部門日本代表天上院明日香が率いる教師部隊明日香派、あの無能教師率いる教師部隊と違って練度が高いな」

 

謹慎期間中に楯無に色々と教えて貰った乗り気だが、この学園の教師達は二つの派閥に分かれているらしい。

 

一つはあの無能教師が率いる千冬派。女尊男卑の思想を持つ者が多く、この学園の教師の七割がこの派閥に属している。リーダー格のあの無能教師以外腕の立つ奴が居ない、ブリュンヒルデの威光を借りて好き勝手しているならず者の集まりだ。

 

もう一つは天上院明日香率いる明日香派。第二回モンド・グロッソ団体戦部門の日本代表であった天上院明日香が率いる派閥で、非女尊男卑の集団だ。ちなみに俺のクラスの副担任である山田は中立であるが何方かと言えば天上院派らしい。天上院派は個々の能力より集団での連携を重視しており、人数では千冬派に負けるが千冬派よりも集団での戦闘の練度が高い。

 

楯無「感心してないで手伝ってくれないかな黒咲君!?お姉さんちょっと疲れてきたんだけど!?」

 

教師達の戦闘を見ていた俺に襲撃者二機を捌きながら楯無がそう言った。どうやら俺が戦っていた奴の相手も引き受けてくれついたらしい。

 

隼「ああ、すまない。行くぞライズ・ファルコン!その黒き叛逆の翼翻し敵を討て!ブレイブクロー・レヴォリューション!!」

 

『キーッ!!』

 

ライズ・ファルコンの攻撃で楯無と戦っていた二機を撃墜するが、その直後に空からもう二機襲撃者が出現する。

 

楯無「また増援!?もう何機目よ!?」

 

隼「知るか!倒し続ければいい話だろう!」

 

楯無「まあそうだけど!もう三十機は軽く超えたわよ!?ここまでの数は流石におかしいわよ国家並じゃない!?」

 

隼「難しい事は後で考えろ!死にたいのか!」

 

楯無「嫌よ!簪ちゃんのウェディングドレス姿見るまでは死ねないわ!」

 

隼「奇遇だな!俺も瑠璃とユートの結婚式を見届けるまでは死ぬ気は無い!だから……」

 

隼・楯無『死ぬ気で倒し切る!!』

 

コアに絶対数がある以上、襲撃者達の数にも限度がある筈、幸い敵の実力はさほど高くは無いのでこのまま行けば押し切れる。俺は楯無に背中を預け、眼前に迫る一機にライズ・ファルコンの一撃を加え大破させる。

 

隼「敵機撃墜!楯無、そっちはどうだ!?」

 

楯無「こっちも撃墜したわ。……!黒咲君!増援が来るわ!数は……十機ぃ!?」

 

隼「いきなり増援の数が増えたな……!」

 

楯無の素っ頓狂な声の直後に空から十機のISが現れ、俺と楯無を囲むように降りてきた。

 

楯無「ねえ黒咲君、お姉さんのISも流石に限界なんだけど……!」

 

隼「俺のライフはまだ余裕があるが、デッキ枚数がそろそろ厳しい。このままでは、デッキ切れで負けてしまう」

 

楯無「またやり直せば良いんじゃないの?」

 

隼「俺のデュエルディスクはISとして展開している、一度負けたらエネルギーを補給するまで使えん」

 

楯無「マジか……絶対絶命、ってやつね……!」

 

隼「ハッ!こんな物が絶対絶命だと?笑わせる。これくらいの状況は俺にとって絶対絶命とは言わん。それに、今の俺は一人ではない。天上院明日香の教師部隊と、なによりお前が居るからな」

 

楯無「……君は、そういう事を平気で言っちゃうからずるいよ」

 

隼「……?何を赤くなっている?風邪か?」

 

楯無「……別に平気よ。それよりどうするの黒咲君?このままじゃ私達ジリ貧よ?」

 

楯無の言う通りだ。こいつらを全て撃破した所でまだまだ増援が居るかもしれないし、なにより俺のデッキ枚数と体力が危ない。

 

隼「何かこの戦況を覆す変化が有れば……!」

 

楯無「……黒咲君、来たわよ、変化!」

 

隼「何……?」

 

楯無のその言葉と共に激しい爆発が起こり、前方にいた機体が吹き飛んだ。

 

隼「 何だ!?新手か!?」

 

楯無「いいえ、むしろその逆……全く、漸く来てくれたのね。ちょっと遅すぎよ」

 

「おぉ!見たかフォルテ!?見事に命中したぞ!」

 

「はい、見たっすよダリル先輩!クリーンヒットだったっす!さっすがダリル先輩!」

 

「いやいやいや!?何IS用のロケットランチャーをぶっ放してるんですかダリル先輩!?奥に楯無達が居たんですよ!?」

 

土煙の中から三人の女生徒が姿を現わす。リボンの色から考えて上級生だろうと思われる三人は、騒がしく喋りながら此方に近づいて来る。

 

ダリル「おいおいサラ、あの襲撃者達を散らして助けたんだからあまり細かい事気にすんなよ!」

 

フォルテ「そうっすよサラっち〜?あんまり気にし過ぎると、自慢の髪が白髪になっちゃうっすよ?」

 

サラ「二人は気にしなさ過ぎなんですよ!?ただでさえ後輩がやらかした事でストレスが溜まってるんだから、これ以上私の胃にダメージを与えるような事しないで下さい!」

 

楯無「紹介するわ黒咲君。彼女達こそがIS学園の専用機持ちの上級生、学園の最強格達よ!」

 

黒咲「学園の、最強格……!」

 

最強格か。成る程確かに、彼女達からはあの無能教師共を遥かに上回る強さを感じる。一人、見覚えのある奴が居る気がするが。

 

ダリル「おっ?お前が楯無のルームメイトの黒咲か!アタシはアメリカ代表候補生、三年のダリル・ケイシーだ!」

 

三人の内の一人、ロケットランチャーを担いでいた女がそう言って話しかけて来た。IS用のロケットランチャーを当たり前のように担いでいる事にもツッコミたいが、それ以上に俺は目の前の顔見知りの女に聞きたい事があった。

 

隼「ダリル?レインじゃな「ダリルだ!間違えんな一年坊主!」……済まない、人違いだった」

 

物凄い食い気味に否定された。どうやら俺の知り合いとは違ったようだ。

 

そう考えていると、ダリルからプライベート・チャネルで通信が来た。

 

ダリル『馬鹿野郎!?他の奴らが、特に楯無が居る前で本名を言うんじゃねぇ!?折角偽名使ってスパイしてんのが台無しになっちまうだろうが!?』

 

黒咲『何だ、やっぱりレインだったのか。何故偽名など使っている?』

 

ダリル『だ・か・ら!スパイしてるからだっつってんだろうがぁ!?ホンット人の話を聞かないよなお前ぇ!?』

 

目の前の女、レイン・ミューゼルは顔に出さずにそう怒鳴って来た。こいつはスコールの姪で、スコール達と同じ元亡国企業のメンバーだ。国外で仕事をしているらしく本社で顔を合わせる事は少なかったが、偽名を使って代表候補生をしていたのか。

 

フォルテ「ダリル先輩?プライベート・チャネル使って何話してんすか?」

 

ダリル「うおう!?何でプライベート・チャネル使ってると分かったんだフォルテ!?」

 

フォルテ「そりゃ無言で見つめあってたら使ってるんだなって分かるっすよ。それで、何話してたんすか?」

 

ダリル「べ、別に、大した話じゃねえよ。アタシの叔母さんがこいつらの会社で働いてるから、元気かどうか聞いてただけだよ」

 

フォルテ「へえ、先輩の叔母さんが。あ、私は二年のフォルテ・サファイアっす。ギリシャの代表候補生やってるっす。ダリル先輩とはコンビを組んでるっす」

 

そう言ってその女は話しかけて来た。小動物の様に小柄な女だ。

 

隼「フォルテ・サファイア……聞いたことがあるな。ギリシャ最優の代表候補生だとな」

 

フォルテ「いやあ照れるっすね。私的にはそこまで強い自覚は無いんですけどね〜」

 

サラ「いや、ギリシャ最新鋭の第三世代機貰ってる貴女が言ったら嫌味にしか聞こえないわよ……。ああ、私は二年のサラ・ウェルキン。一応イギリスで代表候補生をしているわ」

 

隼「イギリス……!」

 

サラ「あ〜、貴方がイギリスに良い感情を持ってない事は分かるけど、今はなんとか抑えて貰えないかしら?後輩を庇う訳じゃ無いけど、セシリアも悪い子では無いし」

 

隼「……分かっている。セシリアの奴にはあの後謝罪を貰っているからな。それに、戦場で味方の選り好みをする気は無い」

 

サラ「あら、意外と話が分かるのね。セシリアとの試合の時はもっとこう……狂戦士みたいな感じかと思ってたわ」

 

失礼な女だ。俺は普段から冷静沈着な性格でレジスタンスを引っ張っているというのに。

 

楯無「無駄話はそろそろ終わりにして欲しいんだけど!?敵もそろそろ動き出しそうだからさ!?」

 

ダリル「ああ、悪い悪い。そんじゃあ行くぜフォルテ、サラ!」

 

フォルテ「了解っす!私達のコンビネーション、見せてやりましょう!」

 

サラ「……なんか私だけ仲間外れ感が凄いんだけど」

 

ダリル「行くぜ!来い、ヘルハウンド!」

 

フォルテ「行くっすよ、コールド・ブラッド!」

 

サラ「まあ良いや。来なさい、メイルシュトロム!」

 

三人が専用機を展開し、武器を構えた。どの機体も聞いたことがある名前、恐らく全て第三世代だ。

 

隼「状況は変わった、反撃開始だ!行くぞ楯無!」

 

楯無「ええ、押し返すわよ!」

 

俺達はそれぞれ敵機に接近し、戦闘を再開した。

 

 

 

side真月

 

 

 

真月「……!」

 

がばりと起き上がり、状況を確認する。視界の奥に鈴と秋介を確認、倒れてはいるが両者共に命の危険は無いようにみえる。それと同時に全身に鋭い痛みが走り、自分が現在怪我をしている事を思い出す。

 

簪「……!?零!?目が覚めたの!?」

 

真月「簪……?」

 

簪「良かった……!私の所為で、零が目覚めないんじゃって、私、心配で……!」

 

真月「……心配をかけちまったみたいだな。簪、悪かったな。此処からは俺がなんとかするから、ちょっと離れててくれないか?」

 

簪「そんなの駄目!そんな怪我で戦ったりしたら今度こそ死んじゃうよ!?零が死んだりしたら私……!」

 

涙を流しながら簪は俺を引き止めようとする。嬉しいな、短い付き合いの俺をこんなに心配してくれるなんて。俺は良い友達を持ったものだ。

 

真月「大丈夫、俺は絶対負けねえよ。こんな所で死ぬ気はねえ。だから簪、見ていてくれ。俺の戦いを、俺の決意ってやつを」

 

そう言って簪に背を向け、アシッドゴーレムに向き合う形で立つ。握り潰されて歪んだ足が悲鳴を上げ、耐え難い激痛が襲うが、それを表情に出さずにニヤリと笑う。

 

真月「……ああ、やってやるよ遊馬。テメェに救われたこの命尽きるまで、俺は戦ってやる。そんで、テメェ以上に多くの命を救って、テメェに滅茶苦茶自慢してやる。だから俺に力を貸してくれ、遊馬!」

 

ーーああ、行こうぜ真月!

 

そんな声が聞こえた気がして、涙を流してしまいそうになるが、それを堪えて右手を天に掲げる。アシッドゴーレムを食い止めていた光が収束し、一枚のカードとなって俺の右手に収まる。

 

真月「さあ行くぜ!来い、No.39!時空を超えて繋がる友との絆!希望の光となって、闇を切り裂く剣となれ!世界を救いし希望の勇者!希望皇ホープ!!」

 

強い光が俺の身体を包み、徐々に鎧の様な形へと変わっていく。そして光が消え、俺の身体はかつて遊馬が使ったエースモンスター、希望皇ホープを彷彿とさせる姿へと変わっていた。

 

鈴音『新しい、ナンバーズ……!』

 

秋介『まるで主人公みたいな登場じゃねぇか……!クッソ超羨ましい……!』

 

真月「二人は下がっていて下さい。コイツは僕が倒します!」

 

『グオオォォォォォォ!!』

 

俺がホープを纏った事で俺を脅威と判断したのか、アシッドゴーレムは今まで以上のスピードで俺に襲いかかり、拳を振り上げた。

 

鈴音『危ない!避けて零!?』

 

真月「希望皇ホープの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、モンスターの攻撃を無効にする!ムーンバリア!」

 

ホープの背中から生える翼が盾となり、アシッドゴーレムの拳を防ぎ、押し返す。

 

『グオォ!?』

 

攻撃を防がれバランスを崩したアシッドゴーレムに、俺は両手に収まっていた剣で斬りつけていく。

 

真月「はああぁぁぁぁ!!ホープ剣、スラッシュ!!」

 

『グオオアアアァァァァァ!?』

 

装甲を斬りつけられたアシッドゴーレムが悲鳴を上げる。斬り裂かれた装甲からは酸が流れ出し、アシッドゴーレムの足元を凄い勢いで溶かしていく。

 

秋介『凄え!あの硬い装甲が豆腐みたいにスパスパ切れやがった!』

 

鈴音『何て威力よ……!』

 

簪「……凄い」

 

外野三人の呟きを聴きながら、俺自身もホープの性能に驚愕する。コイツ超使い勝手が良い。

 

真月「もう一回喰らっとけ!」

 

『グオオォォォ!?』

 

流れ出す酸に当たらないよう注意しながら一撃、また一撃と追撃を加えていく。途中で噴き出した酸が顔に当たりそうになったが、左腕でガードしたので被害は最小限に抑える事が出来た。

 

『グオオォォォォォォ!!』

 

真月「げっ!?のわぁ!?」

 

後少しという所で追い詰められたアシッドゴーレムが激昂し、特攻を仕掛けて来た。突然の特攻に怯みガードが遅れる。幸い直撃はしなかったが、変な体勢で当たった為バランスを崩してしまった。

 

『アアアアァァァァァ!!』

 

真月「やっべ……!」

 

バランスを崩した俺にトドメを刺す為に、アシッドゴーレムが拳を振り上げる。この不自然な体勢ではガードも満足に出来ない。不味い、シールドエネルギー自体は問題無いが俺の身体がもう保たない……!?

 

鈴音『どおりゃああぁぁぁぁ!!』

 

秋介『はあああぁぁぁぁ!!』

 

振り上げられた拳が俺に当たる瞬間、鈴が間に入り拳をぶつけて攻撃を防ぎ、秋介はアシッドゴーレムのもう片方の腕に取り付いて折れた雪片を突き刺していた。

 

鈴音『やるじゃない零!熱いもの見せて貰ったわ!アタシも、負けてられないわねぇ!!』

 

秋介『ははははは!雪片が折れて戦力外になったと思って僕を無視した事を後悔するんだな!刃が少しでも残ってたら零落白夜は使えるんだよ!!へっぽこ!今回は主役の座を譲ってやる!だが……MVPの座は渡さないぞ!』

 

鈴音『くたばれぇ!アブソリュート・パワーフォース!』

 

秋介『全エネルギー放出、零落白夜ぁぁぁぁ!!』

 

鈴音から放たれた炎の拳がアシッドゴーレムの右腕を粉砕し、秋介が繰り出した光の刃が左腕を切断する。

 

『アアアァァァァァ!?』

 

両腕を失ったアシッドゴーレムが絶叫を上げてのたうち回る。切断面から酸が血のように溢れ出し、地面を溶かしていく。

 

鈴音『零!トドメはお願い!』

 

秋介『決めろへっぽこぉ!!』

 

簪「零!!」

 

真月「おおおぉぉぉぉ!!ホープ剣、スラッシュ!!」

 

高く飛び上がり、両腕を失ったアシッドゴーレムへと斬りかかる。

 

真月「この瞬間、俺はホープの効果を発動!残りるオーバーレイユニットを使い、俺自身の攻撃を無効にする!」

 

俺の周囲を飛び回るオーバーレイユニットがホープに吸収され、両手に持っていた剣が光の粒子となって消滅する。

 

簪「えっ!?」

 

秋介『はあ!?』

 

鈴音『何やってんのよ零!?』

 

真月「かっとビングだ俺ぇぇぇ!!速攻魔法、ダブルアップチャンス発動!俺のモンスターの攻撃が無効になった時、攻撃力を二倍にしてもう一度攻撃が出来る!よってホープの攻撃力は5000ポイントとなる!終わりだ!ホープ剣、ダブルアップスラッシュ!!」

 

ホープの両手に展開された巨大な光の剣を振り下ろし、アシッドゴーレムを両断する。

 

『グオアアアァァァァァ!!』

 

絶叫と共にアシッドゴーレムの胴体が真っ二つになり、目が眩むような閃光と共に爆散する。後に残されたのは酸でドロドロに溶けた地面と、俺の右手に納められたアシッドゴーレムのカードだけだった。

 

真月「No.30……回収完了!!」

 

 

 

side隼

 

 

 

アリーナの方で光の柱があがり、アリーナ方面の敵の反応が消えた。零達が敵を倒したようだ。

 

隼「……どうやら彼方は片がついたようだな。そしてこっちも、終わりだぁ!!やれ、レヴォリューション・ファルコン!レヴォリューショナル・エアレイドォ!!」

 

『キーッ!!』

 

レヴォリューション・ファルコンの爆撃で残る敵を一掃していく。

 

楯無「黒咲くーん!?校舎が、校舎が吹き飛ぶー!?」

 

ダリル「ぎゃああぁぁぁぁ!?アタシらまで巻き込んでんじゃねぇぇぇぇ!?」

 

フォルテ「ふぎゃああぁぁぁぁ!?」

 

サラ「きゃあああぁぁぁぁ!?」

 

四人の悲鳴が聞こえるが無視、今は敵の殲滅が最優先だ。

 

爆撃によって敵は全て爆散し、もう俺達以外誰も残っていなかった。戦闘終了だ。

 

ダリル「ふぅ、やっと終わったか。ちょっと多過ぎやしなかったか?百体は軽く倒したと思うんだけど」

 

フォルテ「いやいやフォルテ先輩、百体なんてアメリカ並じゃないっすか。そんなに沢山のISテロリストが持ってる訳無いっすよ」

 

サラ「……というか、そのテロリスト達を木っ端微塵にしちゃったんだけど私達……」

 

楯無「それなんだけどさ、あれ多分ISじゃ無いわよ?腕とか切り落とされてたのに血の一滴も流れなかったし」

 

隼「……成る程、ただのロボットだった訳か。それならあの手応えの無さも納得出来る」

 

フォルテ「百体使って襲撃してアリーナへ加勢出来なくしたって訳っすか。随分豪華な足止めっすね〜」

 

明日香「ありがとう皆、おかげで助かったわ」

 

隼「礼は要らん。早くアリーナに向かって生徒の安全を確認しろ」

 

明日香「分かったわ。皆は先に学園長に報告をお願い!怪我をしてたら先に保健室の鮎川先生の所に行くように!」

 

そう言い残して天上院明日香は隊員を引き連れてアリーナへと向かって行った。

 

ダリル「……ふぅ、終わった終わった。楯無、アタシ帰るから。学園長への報告は任せた!」

 

フォルテ「あ、私も帰るっす!たっちゃんに事後処理は任せるっすよ!」

 

サラ「あ、こらさっさと逃げるんじゃないわよ!……楯無、私も帰るから後お願いね」

 

楯無「ちょっと!?全部私に押し付けないでよ!?」

 

楯無がそう言ったが、三人はそれを無視してさっさと離れていき、後には俺と楯無だけが残された。

 

楯無「……黒咲君は残ってくれるわよね?」

 

隼「……今回の件の情報共有がしたいからな」

 

捨てられた子犬のような目をしていた楯無を拒絶するのは凄い抵抗感があったので、面倒だったが俺も楯無について行く事にした。

 

 

 

 




次回予告

簪「今回の襲撃で、私は何の力にもなれなかった」
「そのISを此方に引き渡せ!」
「我慢の限界だ……!私の逆鱗に触れた事を後悔するがいい!」
「アンタ達、一人残らず凍りつかせてあげる!」
簪「私を助けてくれた零の背中はとても大きくて、とてもカッコ良かった」
「それでは、今回の件の報告をお願いします」
「確かにこのへっぽこがやった事だよ、姉さん」
「では、貴方達に処罰を下します」
簪「私は零の力になりたい。私が零に守られたように、今度は私が零を守れるようになりたい」

次回、インフィニットバリアンズ

ep.34 事後報告、そして闇に染まる水色少女

簪「だから……私に力を頂戴、ティナ」
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