インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
蘭の家族との話し合いも終わり、イチカと簪はその後直ぐに学園に戻ったがそこでもさらに問題が発生した
「マドカ退いて!」
「退かない!だってこのまま行かせたら簪は薫子先輩を殺る気でしょ!」
「大丈夫。死体をばれずに処理するのは更織家では朝飯前だから」
今、生徒会室の入口で黒いオーラを纏った簪をマドカが必死に止めていた。何でこうなったかと言うとセシルがイチカと簪に薫子が刀奈にやっていた事を全て話し、そしてそれを聞いた簪が本日二度目の怒りの大噴火。黒いオーラを出して無言で出て行こうとする簪が何をしようとしているかパートナーのマドカが勘付きそれを止めに入ったのだが
「そう・・・、邪魔をするなら無理矢理行かせて貰うから!」
「なっ!?くっ・・・」
簪はそう言ってフェアリーを展開するとマドカは反射的に自分のフェアリーを展開するが、簪は迷いなくマドカごと無理矢理に突っ込み、簪はマドカを巻き込みながら廊下側の壁をぶち破って外へと飛出していった。
「簪、頭を冷しなさい!」
「私は馬鹿なお姉ちゃんに間違った知識与えて楽しんだ先輩に生きている事を後悔させに行くからマドカは邪魔をしないで! 」
「嫌だ、絶対に簪を行かせない!」
「邪魔を・・・、邪魔をしないでマドカ!」
そう言うと簪の頭の中で何かが弾け赤い瞳からハイライトが消えた。
「簪のISの動きが変わったな」
「そうですわね。簪さんまで覚醒しましたわ・・、」
のんきに話すイチカとセシルだったがその後出たのはため息しかなく、イチカとセシルは急いで全校生徒に避難勧告を出して簪とマドカの戦いを止めに向かおうとしていた。そしてその頃マドカは・・・
「くっ、簪が本気で来るなら私は貴女を打つ!」
マドカが覚悟を決めた瞬間に頭の中で何かが弾け、簪とマドカのより激しい戦いが始まった。戦略とか駆け引きとか関係ない力と力のぶつけ合い。防御も避ける事もせずにひたすらお互いのシールドエネルギーを削りあってた
「マドカァァァァァ!」
「カンザシィィィィィ!」
マドカと簪は野獣の様に叫びながらお互いに攻め続けるがそれを見ていたイチカとセシルはため息を漏らしながらフェアリーを展開して二人の間に割って入って行った。
「落ち着けマドカ!」
「簪さんもそこまでにしてください!」
イチカとセシルはマドカと簪にISを解除するように言うが、マドカと簪は突然邪魔をしに来たイチカとセシルを睨むと
「「私達の邪魔をするなー!」」
そう言って止めに入ったイチカとセシルに向けて二人は攻撃を始めた。