インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
大企業の令嬢としてのプライドをセシアによってズタズタにされた木重院近絵が逃げる様に買い物をした後、蘭はこれ以上店に居ても迷惑をかけると判断して店長に「約束の時間にまた来ます」と言って一旦家に帰ると門の前に見たく無いやつが友人の数馬を連れて叫んでいた
「蘭、母さん、居るんだろ?お願いだから入れてくれよ!」
「こんな場所で何をしてるの?」
「蘭!お願いだから俺も入れてくれ!」
弾はそう言って蘭に駆け寄るが、蘭は無言で蹴り飛ばし
「お前はもう私達の家族じゃないの、だからここから消えて」
感情のこもってない言葉で冷たく突き放す。しかしそれを見ていた数馬は蘭と弾の間に入る
「蘭ちゃんやり過ぎ、確かに弾のやったことは許されるる事じゃないかもしれないけど兄弟だろ?」
「数馬さん、確かにこいつは私の兄でしたよ」
「だったら家主に言って一緒に住める様に・・・」
「数馬さん、この屋敷の家主は私です。この屋敷は私の婚約者でマドカの実の兄のイチカ・オルコットさんが買い取りイチカさんから私にくれた屋敷です」
「えっ・・・」
「ですので誰を屋敷に入れて住まわせるのは私の自由です。それと数馬さんもこいつとは縁を切った方が良いですよ」
「ちょっ、蘭ちゃん!」
蘭は数馬の呼び止めも無視して屋敷の門のセキュリティを解除して屋敷に入ると玄関で母蓮が待っていた
「蘭・・・」
「何ですかお母さん?」
「弾はこれからどうなると思う?」
「私にはわかりませんが、少なくともまともな人生は歩めないのは確かです」
母の質問でも弾に関する事だったら冷たくなる。それだけ蘭が弾を恨んでいる証拠で
「お母さん、もし母としての情があるなら弾と暮らせば良いよ」
蓮は蘭の言葉に弾と暮らす事を一瞬だけ考えてしまうが、その考えも蘭が次に言った言葉に儚くも崩れることになった
「もしお母さんがあいつと暮らすと言うなら私はお母さんとも縁を切る選択を取らせて貰うし支援もしない。勿論この屋敷からも出てってもらうから」
蘭の慈悲の無い言葉に蓮はその場に崩れる様に座り込み、ただ涙を流すしか無かったのだが
「ごめんなさいお母さん、でもここまで言わないとお母さんまであいつに巻き込まれて自分の人生を棒に振る事になっちゃう・・・、私はお母さんやお爺ちゃんがこの先、笑顔で居れる様にするために私は心を鬼にしてまで兄からお母さん達を守るよ。それが弾から一方的に恨まれたとしてもね」
蘭は蓮に聞こえないくらい小さな言葉で一人言を言いながら自室に向かって階段を上がるのだった