インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
夕食を取った後、部屋に戻ったイチカ達だが緊張の糸が切れたエミリアとステラがイチカに抱き付いて大泣きしてしまい、イチカはセシルに助けを求めるが
「我慢してくださいイチカさん。」
とあしらわれ、かれこれ1時間くらい二人は泣き続けその後
「妻を心配させた罰よ、セシルも心配かけた罰として混ざるのは駄目よ!」
と言ってエミリアとステラの相手をしたイチカだが、セシルはエミリアとステラに混ざらせて貰えなかった為、お預けをくらった犬の様に一人寂しくしていた。
臨海学校3日目の朝、イチカとセシルは昨日の功績と労いで訓練の参加を免除され、セシル達と部屋で休んでいると母と同様に人間離れした再生能力で復活した千冬姉さんから電話があり、イチカが出ると
『例のパイロットが目を覚ましたから部屋に来てくれないか?』
イチカとセシルはエミリアとステラに事情を話すとステラは
「もし行く宛が無かったら国籍とイチカとセシルと同じ女王IS近衛騎士団に入れてあげるからイギリスに来なさいと伝えて。もちろんイチカとセシルと違って給料は出すと言うのも伝えてちょうだい!」
イチカとセシルに伝言を頼み、イチカとセシルはパイロットがいる部屋に向かった。
部屋に着いたイチカとセシルはノックをして中に入ると、福音のパイロットはイチカとセシルの顔を見ると驚くが
「驚くのもわかるがとりあえず自己紹介をしろナターシャ。」
どうやら千冬姉さんもナターシャの事を知っているらしく、親しげに話しナターシャは自己紹介をした後
「始めまして、IP社社長のセシリア・オルコットですわ。」
「始めまして元アメリカ軍中尉そしてファントム・タスク西アメリカ支部のメンバー、ナターシャ・ファルスさん、俺はIP社副社長のイチカ・オルコットです。」
イチカが自己紹介をするとナターシャはイチカとセシルを警戒するが
「大丈夫だナターシャ、イチカとセシルはPの一人だ。」
千冬姉さんが俺達のもう一つの顔をナターシャに教えると
「え?あのイギリス大手で世界IS企業ナンバーワンのIP社社長と副社長がP?」
ナターシャは豆鉄砲を食らった様に驚くが千冬姉さんはさらに
「それともう一つ、イチカは私の生き別れだった弟だ。」
イチカが自分の弟である事をナターシャに教えると
「え、あの大企業の副社長が千冬さんの弟?え、え、えぇぇぇぇぇぇぇ?」
千冬姉さんがイチカとの関係を話すとナターシャは旅館全体に響くような声で驚き、それからしばらく経ってからイチカは落ちついたナターシャに何があったか聞くと
「私にも何があったかわからないわ。西アメリカ軍の駐屯地の食堂でコーヒを飲んでいて、気付いたらここに・・・」
「わかりました。ではナターシャさんはこれからどうされますか、ナターシャさんが存在したデータはアメリカが抹消したらしので、アメリカに帰る事は出来ませんよ。」
「それは本当ですか?」
「本当です。」
ナターシャは自分の居場所をアメリカに消され落ち込むが
「ですがイギリスは貴女を歓迎します。仕事と国籍もこちらで準備します。ナターシャさん、イギリスに来ませんか?」
イチカの提案にナターシャは驚くが
「イチカ・オルコットさん、私がイギリスに行って大丈夫なのですか?私がイギリスに行ったらイギリス政府やエミリア女王とステラ女王が迷惑ではないですか?」
「大丈夫です。この提案をしたのは他でも無く女王の提案ですから。」
イチカはナターシャをイギリスに来るようにすすめたのが女王だと知るとナターシャは驚くが
「わかりました、私イギリスに行きます!」
「わかりました、では後でエミリア女王とステラ女王に会ってもらいます。二人は貴女の雇い主になりますので。」
「え、それはどう言う事ですか?」
「ナターシャさん、貴女の仕事は女王IS近衛騎士団に入ってエミリア王女とステラ女王を護る事ですよ。」
「えぇぇぇぇぇ!」
再びナターシャは叫び、イチカとセシルは部屋に何事も無いように部屋を出て行くが部屋に居た千冬姉さんは俺とナターシャの会話を聞いていたため
「ナターシャ、出世したな。」
と軽く肩を叩き、祝ったのだ。