転生したら何故かチートなオリ主になっていた?! :REBOOT   作:雷狼輝刃

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あけましておめでとうございます。
今年一年、よろしくお願いいたします。


第3話  火に油を注がないでほしい

  「私の家に住んでもらうの!」

 

 

  「いいえ、あたしのところよ!」

 

   

  「ちがう、私のところだよ!」

 

 

   「「「………………………ハァ~」」」

 

 

 

 先ほどから繰り返されている言い争い。

それを呆れながら見守る、一人の女性と一人の少女と一人の少年=俺

 

 全ての始まりは数時間前まで遡る

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 

  街外れにある廃ビルの二階 

 

 

 《なあ、どうする? この状況………不味くないか》

 

 

 《どうすると言ったって、様子を伺うしかないじゃない》

 

 

 俺と瑞穂は念話を交わしながら下の様子を伺う

ちなみに俺と瑞穂は今、鉄骨の梁の上に身を潜め穴の空いた天井パネルから階下の部屋を覗いていた。

   何故二人がそんな場所にいるかといえば、

 模擬戦をしていたのである。 そんななか、突然ビルの外に車が止まって階下が騒がしくなり、思わず天井の穴から見えた鉄骨の梁に登り、身を潜めた………という訳だ。

 

    そしてその下では

   

 

 「何するのよ! 何の目的があるのよ!」

 

 

 ロープで手を縛られたアリサが、自分達をこの場所に連れ込んで来た黒服の4人の男達に言う。

 

 

 「アリサちゃん、あまり刺激しない方が………」

 

 

そう言ってアリサをなだめるすずか

 どうやら誘拐されたようだ。

 

  

 《……………誘拐されているのにアリサは何であんなに強気でいられるんだ?》

 

 

 《そうね………それにすずかも冷静ね……慣れてるのかしら…》

 

 

 《誘拐に慣れているというのも変だぞ……》

 

 

 「オイ、ターゲットはどっち何だ?」

 

 

 「紫の髪の方だ。しかし、余計な者まで連れてきたが、どうするかな……」

 

 

 どうやら誘拐犯の目的はすずかだったようだ。

 

 

 「なあ、クライアントが来るまで少し時間が有るだろう……少し楽しませて貰えないか?」

 

 

   4人の誘拐犯で唯一の小太りした男が言う。

 

 

 「お前、そんな趣味があったのか? ………まあいい、紫の方には手を出すなよ。犯るなら金髪の方にしとけ。」

 

 

 4人のリーダー格の男が言う。 残り二人も呆れつつ、これから起きる事に期待しているのか笑みを浮かべた。

 

 

     《オイまさか?!》

 

 

     《………まさかよね……》

 

 

小太り男の言った意味が分からず呆然としているアリサとすずか

 小太り男がアリサに近づいてかがみ込み

 

 

 「なかなか可愛い娘だね……これなら十分に楽しめそうだ。」

 

 

 小太り男の顔が淫靡に歪む

 そこで初めてアリサとすずかは男達の会話の内容理解する。

 

 

 「やめて!! アリサちゃんに酷いことしないで!!!」

 

 

  「大丈夫だよ、痛いのは最初だけ………あとは楽しくなるから」

 

 

そう言って、男がアリサの服に手をかけた。

 

 

 「イヤァァァァァー  やめて!!」

 

 

 恐怖に顔を歪ませるアリサ

 

 

 「何でも言うこと聞くからお願い、アリサちゃんに手を出さないで!」

 

 

 すずかの叫びに小太り男は耳を貸さず、ズボンとベルトを緩め自分のモノを取り出し、アリサの下着に手をかけた瞬間

 

 

 「それじゃあ、イタダキ…ブギャァァァァー」

 

 

  「いただきます、じゃねえよ!! このロリコン変態キモオヤジ!!!」

 

 

 俺は思わず天井穴から飛び出して小太り男の顔面に左手で無意識に『ヒートナックル』を叩き込んだ。 更に衝撃で吹き飛ぶ小太り男の股関目掛けて右手の模造刀で『ブラッディースクライド』を放つ。 

 

 

 「プギャア!!!!!」

 

 

顔面に火傷をおい、泡を吐きながら気を失う小太り男

 突然の乱入者に慌てる誘拐犯達、リーダー格の男が指示を出そうとしたが

 

 

 「オイ! コイツを 「ギャア!!」 「グエッ!!」   何?!」

 

 

 リーダー格の男が二人の方に視線をやると小太刀を持った瑞穂が既に男達を制圧していた。

 

 

 「涼一……いきなり飛び出すんじゃ無いわよ。 焦ったじゃない。」

 

 

 「悪いな瑞穂、流石にヤバいと思ったら無意識のうちに動いてな………おっと、大丈夫かアリサ、すずか?」

 

 

 そう言って俺はアリサとすずかを守るようにリーダー格の男との間にたつ。

 

 

 「さて、観念してもらおうか誘拐犯。 」

 

 

 「寝ぼけた事を言うな坊や…………こっちにはこういう物があ…ギャア!」

 

 

 ジャケットの内側に手を入れたリーダー格の男だったが、それを取り出した瞬間に手を衝撃を受けてそれを………拳銃を落とした

 

 

   「 武装硬化 真空疾風突き 」

 

 

  右手の模造刀を突き出した俺……疾風突きの応用技………一点集中の真空を纏った最速の突撃がリーダー格の手を撃ち抜いた。

 更に瑞穂が左手から鋼線を放って拳銃を奪う。

 

 

 「何があるって?」

 

 

 「いい加減諦めたら?」

 

 

 俺と瑞穂の言葉に顔を歪ませてリーダー格が

 

 

 「そんなバケモノを守る価値があるのかよ!!」

 

 

 「「バケモノ?」」

 

 

 「そうだよ、そこにいる紫の髪の女は「やめて!!言わないで!!!」 吸血鬼なんだよ!」

 

 

 リーダー格の言葉に慌てるすずか、しかしリーダー格は止めずに言った。

 

 

 

 「イヤァァァァァーーーーーー」

 

 

 泣き叫ぶすずか

 

 

 「なあ、そんなバケモノほっといて俺と手を組まないか? 大金が入るんだぜ!」

 

 

 リーダー格の言葉に俺と瑞穂は溜め息をつき

 

 

 「あのなあ、すずかのどこがバケモノなんだ。どう見ても可愛い女の子じゃねえか。」

 

 

 「そうよ、吸血鬼で何が悪いの? 犯罪侵しているわけじゃないし。」

 

 

俺と瑞穂の言葉に目が点になるリーダー格の男

そして泣きやむすずか

 

 

 「すずかはすずか、俺達にとって大切な友達なんだよ。」  

 

 

 「そうよ、友達をバケモノ呼ばわりされたく無いわ。」

 

 

 「すずか、涼一と瑞穂の言うとおりよ。 あなたが何であれ私達は友達だよ。」

 

 

 「涼一くん、瑞穂ちゃん、アリサちゃん………ありがとう。」

 

 

俺達の言葉に今度は嬉し泣きするすずか

 

 

「というか、いたいけな少女に襲いかかったり、誘拐する奴らのほうが社会的にはバケモノなんじゃないか。 Guilty ?」

 

 

そう言って俺はリーダー格の男に向かって歩みを進める。

 瑞穂は静かに左手の親指を下に向ける

 

 

 「 灼熱五月雨斬り 」 

 

 

 「ギャィアアアアアアーーーー」

 

 

 リーダー格の男の顔には無数の切り傷とミミズ腫れがついていた。 その全てが赤く……火傷となっていた。

 

 

 「 威力は弱めておいた………ただし、痛みは暫く続く…その傷は一生残るからな……」

 

 

 同時に階下でも騒ぎが起き始めた

 

 

 「流石にこれだけ騒げば気づかれるか」

 

 

俺と瑞穂はすずかとアリサの前にたつ

階下から現れたのは、恭也だった。

 

 

 「恭也さん。」

 

 

 「お兄ちゃん。」

 

 

 「瑞穂、涼一? どうしてここに?」

 

 

 「ここで戦闘訓練しようとしたらこいつらが来たんだ。 隠れて様子をうかがっていたら、アリサとすずかが連れて来られてね。 それで俺と瑞穂で制圧したんだ。 それより恭也さんは、どうやってここに?」

 

 

 恭也の目的は間違いなくすずかとアリサの救出

 だが、どうやって誘拐の事実を知り、この場所を突き止めたのか疑問に思い俺は尋ねた。

 

 

 「すずかちゃんが車に押し込まれるところを偶然なのはが目撃してね。それで俺と月村のところに連絡してきてね。 月村が直ぐにすずかちゃんの身に付けている発信機の発信元を特定して俺に知らせてきて、ここに着いたという訳だ。 しかし………」

 

 

 俺と瑞穂が勝手に行動して制圧していた事に、少し眉をひそめる。

 

 

 「恭也さん、独断で動いた事は謝りますが、状況が状況だったんで………恐らく間に合わなかったと思います。」

 

 

そう言って本人に気づかれないようにアリサと小太り男に視線をやる。

 それだけで察したのか恭也は

 

 

 「そうか、なら仕方ないな………おっと、連絡しないと。」

 

 

 そう言って携帯を取り出し忍に連絡する恭也

直ぐに忍とノエル、それになのはが現れた。

 

 

 「なのは?! なんであんたまで?」

 

 

 予想していなかった人物がいて驚く瑞穂

 

 

 「だって、すずかちゃんが心配だったんだもん! まさかアリサちゃんまでいるとは思わなかったけど………でも良かった。」

 

 

 俺はアリサとすずかの縄を解く。

すずかは直ぐに忍に駆け寄り抱きつく。やはり怖かったようだ。 

 アリサの側になのはが来て

 

 

 「アリサちゃん大丈夫?」

 

 

 「大丈夫よ、ありがとうなのは。 それから、助けてくれてありがとう涼、瑞穂。」

 

 

 アリサの礼に無言で頷く俺。嬉しそうに微笑みあうなのはと瑞穂。

 ふと見回すと恭也の姿がなかった。

どうやら階下の連中の拘束に向かったようだ。

 そしてすずかが忍に何やら耳打ちしていた。そして忍が俺達の側にやってきて

 

 

 「少し話があるの、屋敷まで一緒にきてもらえるかしら?」

 

 

 俺達にそう言ってきた。 たぶん、先ほどの事だろう、そう思って俺達は同意した。

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 

 

   月村家

 

事後処理を終えて月村家に来た俺達(恭也は帰宅…ただし、なのはは何故かいる)は今夜はここに泊まる事になった。

 そして、俺達の前で夜の一族について説明する忍

 

 

 「夜の一族についてはわかりましたが、ところで何故なのはまで同席させたんですか? あの場にいた俺達は兎も角、なのはは何も知らなかったんですよ?」

 

 

 俺の問に忍ではなくすずかが答えた。

 

 

 「私が頼んだの。なのはちゃんだけに秘密にしておくのは苦しくて………」

 

 

 「という事で、なのはちゃん、瑞穂ちゃん、アリサちゃんには選択してもらうわ。この事を忘れてもらうか、それとも秘密を共有し盟友としてすごしてもらうかを」

 

 

 何故か俺の名前が外された。

 

 

 「私は盟友になります。すずかは大切な友達だから、忘れたくありません。」

 

 

 「私も盟友になります。 理由はもうアリサちゃんに言われました」

 

 

 「私もすずかちゃんと盟友になります。 だって大切なお友達だから。」

 

 

 アリサ、瑞穂、なのははそれぞれの言葉で盟友の誓いをたてた。

 

 

 「ありがとう、さて……涼一くん何だけど………あなたの場合は少し違うのよね……異性の場合は共に歩む誓いになるのよね。」

 

 

 忍の言葉に顔を赤くするすずか。訳が分からず問い返す

 

 

 「それって盟友の誓いとどう違うんですか?」

 

 

 「要は将来を共にする誓い「「ちょっと待って!!!!」」 えっ?!」

 

 

 忍の答えに突如割り込むなのはとアリサの声、直ぐにすずかに詰め寄る

 

 

 

 「すずか、何抜け駆けしようとしているのかしら?」

 

 

 「すずかちゃん、駄目だよ。 勝手に決めちゃ………少しO☆HA☆NA☆SHI☆しようか?」

 

 

 二人に詰め寄られ先程と違って涙目のすずか、忍に目で訴える。 

 というか、何故アリサがこの話であんな行動を取るのかわからない? アリサには例の特典の効果はなかったはず・・・

 

 

 「…………………と言いたいけど、まだ小さいし盟友の誓いで良いわよ。」

 

 

 助けを求める妹の視線に答えて言い直す忍

 

 

 「それなら盟友でお願いします。」

 

 

俺はそう言う。 ちなみになのは、アリサ、すずかは何やらまだ話をしている。

 

 

 「そういえば、涼一くんは親御さんに連絡したの?」

 

 

 忍の問いに俺は

 

 

 「俺、両親がいなくて一人暮らしなんです。」

 

 

それを聞き忍は

 

 

 「あなたの年で一人暮らし…………! ねえ、涼一くん良かったら家で暮らさないかしら?」

 

 

またも爆弾を落とす忍、直ぐさま反応するなのは、アリサ、すずかの3人

 

 

  「それがいいわよ。涼一くん、家で一緒に暮らしましょう。」

 

 

  「何言っているの? それだったら家に来れば良いのよ。」

 

 

 「すずかちゃん、アリサちゃん、駄目だよ。涼くんは翠屋に就職するんだから家で暮らすの。」

 

 

 

  三者三様の言い分で譲らない。

  言い争いは続く

 

 

 「……………忍さん、ワザとですか?」

 

 

 「楽しんでますね……」

 

 

 「さあ、何のことかしら♡」

 

 

 俺と瑞穂のツッコミに惚ける忍………しかし、その言い争いが二時間も続くとさすがに忍もウンザリしていた。

 しかし、本当にアリサが参戦しているのがわからない。 するとエリスが

 

 

  『おそらく吊り橋効果で惚れたんじゃないでしょうか? 何にせよ、マスターの人徳がなせる業ではないでしょうか。』

 

 結局、俺は今まで通りに自宅で一人暮らしする事に…………ただし、条件として週末皆で持ち回りでお泊まり会をする事になった。

 

 

 

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