遊戯王ARCーV 生き残った儀式使い   作:AMs

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コラボ回3弾!最後はドロイデンさんの「スピリットが遊戯王モンスターになってた件」です。


コラボEX 3-1 修理

次元の狭間に飲まれた俺は今現在次元の狭間をさまよっていた。

 

「勢いで飛び込んでしまったがこれからどうするか・・・」

 

あの時はこうするしかなかったことはいえさすがに無謀だったか。そもそもこの空間自体スタンダード次元と繋がっている保証なんてどこにもない。それでもわずかな可能性に賭けて飛び込んだんだ。今更後悔しても仕方がない。

 

とは言ったものも、重力もなくおまけに空間内は不安定でまるで嵐の中にいるような状態だ。

俺はそんな中を風に任せるが如く移動している。

 

最初はデュエルディスクのリアルソリットビジョンシステムを使ってモンスターに乗って移動しようと思ったが、この空間に入った時の衝撃のせいか、どこか壊れてしまいデュエル機能は起動するがそれ以外がまともに作動しない状態だ。

 

「なんとかどこかこの空間を出れる場所を見つけなくては!」

 

俺は周りを見回してどこか出られる場所がないか探し続けた。

 

そして俺が進んでいる先に周りとは違う色をした場所を見つけた。

 

「あそこから出られるかも!」

 

俺は何とかそのそこに向かえないか体を動かした何とか方向転換を試した。

 

だがその時に、突如次元の嵐が激しくなり始めた。さらに雷もなり始め状況は最悪な状態だ。

 

「くっ!まずいこのままじゃ!もしあんなものに当たったら一溜まりもない。何とか当たらないようにしな・・・っ!?」

 

だがそんな思いも束の間、雷の1つが俺に直撃した

 

「うわああああああああああああああああ!!!!!」

 

雷に打たれた俺はそのショックで意識が失い気絶してしまった。

 

だが幸か不幸か機動がずれ空間の出口へと落ちて行った。

 

ーーーー

 

「・・・うっ!」

 

目を覚ますと俺はベットに寝かされていた。

 

「ここは・・・」

 

俺は体を起こすと、周りを見回した。どうやらどこかのホテルの一室のようだ。

 

「なんでこんな所に?」

 

俺は確か次元の狭間をさまよってその時に雷に当たり気を失っていたはず。

 

もしかしてあの後どこかの世界にたどり着いたのか?

 

だとしてもそれなら何故こんな場所にいる?

 

「そう言えば俺のデュエルディスクは?」

 

そう思い探すと俺の寝ているベットのすぐ横に置かれていた。

 

「これはひどくやられたな。」

 

デュエルディスクはボロボロで起動するのも難しい状態だ。

 

早く直さないと、そう思っていると

 

「お、どうやら起きたみたいだな」

 

突如部屋の扉が開いて人が入ってきた。そいつは黒い短髪に首に小さな銀のロケットを掛け、服装は赤いTシャツに黒いカットソージーンズを着てる男だった。

 

「まさかホテルの廊下でいきなり倒れてたからな、仕方ないから俺の部屋に運んだけど文句は言うなよ」

 

そう言って男はおにぎりとサンドイッチ手にどっちがいいかと聞き出した。

 

ホテルの廊下に倒れていた?この男の話が本当なら俺は次元の中をさまよってそこに偶然たどりついたことになる。

 

「・・・ここは?」

 

「ん?ここは俺の先輩の親が経営してるホテルのスウィートだぜ。さっきも言った通り、お前は廊下でいきなり倒れてたところを俺と俺の友人が運んだんだよ」

 

そう言って男はペットボトルを手にして飲み始めた。

 

廊下に倒れていたって事はやはり偶然次元の先が偶然そこに繋がっていたのだろう。

 

「しかし、随分と酷く焦げてたけど、デュエルディスクは・・・大丈夫じゃなそうだな」

 

男は俺のデュエルディスクを見てそう呟いた。

 

「俺はそっちに詳しくは無いけど、ここまでボロボロだと直す方が苦労しそうだな・・・主に金銭的な意味で」

 

「詳しく見てみないと分からないが、これくらいならパーツを取り換えれば何とかなるだろう。」

 

確かに見た目はボロボロだがそれはあくまで表面上だけ。中身はさっき見たが一部回路が焼かれているがどこもそこまで重要なパーツではなかった。少なくとも俺のいた次元やスタンダードでの話だけどな。

 

「金に関しては・・・まあ何とかなるだろう。」

 

一応予備のレアカードをそれなりに持って着てはいるがそれがこの世界でどのくらいの価値があるかによるがな。

 

「ま、それは今は良いや・・・と、そういや名乗ってなかったな、俺は風山蓮だ。蓮って呼んでくれ」

 

どうする?この世界がどんな場所か分からない今、下手に情報を教えるわけにはいかない。前の世界では町に行く事もなく去ったが今回はそうはいってられない。それに少なくてもこいつは俺を助けた相手だ。例え的だったとしてもさすがに名前を教えないのは怪しまれるだろう。一応名乗っておくか。

 

「・・・ユーキだ。」

 

「ユーキか・・・ま、しかしあれだな。とりあえずシャワーでも浴びてこいよ。ちょうど知り合いにデュエルディスクに詳しい人間が居るから、その人に見てもらえば良いしな」

 

「なぜ初対面の俺にそこまでする?」

 

いくら倒れていたからと言って普通ここまでする必要なない。それこそ病院に連れて行くとかすれば済む事。なのにこいつはいったい何を思って俺を助けたんだ?

 

「まぁ・・・こっちもちょっとした訳有りなんだよ。ギブアンドテイクってやつだよ」

 

「俺を助ける事に何のメリットがあるんだ?」

 

「ま、深く考えんなって。人の親切にはある程度素直に受け取っておくのが、ある程度の信頼関係を結ぶにはちょうど良いんだよ。それに高級ホテルのスウィートでシャワーなんて中々に体験できないしな」

 

どうやらこいつはただのお人好しのようだな。まあ俺としてはありがたい事だが

 

「ならありがたく使わせてもらうが1つ忠告をしておく、あまり人を信じない方がいいぞ。もし俺が犯罪者だったらどうするつもりだったんだ?」

 

「・・・悪いがそりゃ痛いほど知ってるんでな、けど、何もかも疑って掛かってたら何も信じられなくなる。そんな風にはならないって、妹の墓前に誓ったんだよ」

 

そう言って風山蓮は暗い表情をして部屋を出て行った。

 

「死んだ妹ね・・・」

 

あいつにも色々事情があるのだろうな。だからと言ってその考えはどうかと思うがな。

 

「取りあえずシャワーを浴びるか。」

 

因みに高級だからと言ってシャワーはそんなに変わらなかった。

 

ーーーー

 

「は、・・・じゃある・・・し、カー・・・ってると・・・・のか・・・」

 

シャワーから上がると風山蓮が部屋の中で何かを呟いていた。

 

「何ぶつぶつ呟いているんだ?」

 

「うあだ!?」

 

俺に気づいていなかったのか俺に声を掛けたれてものすごく驚いた。

 

「お、おま・・・シャワー浴びてたんじゃねぇのかよ」

 

「シャワーは軽く済ませただけだ。」

 

「そうかよ。で、だ・・・これからっていうか・・・」

 

「取りあえず、こいつを直さないとな。」

 

そう言って俺は壊れたデュエルディスクを見てそう呟いた。

 

「これで代金はどうにかなるかどうか・・・」

 

俺はデッキケースとは別に持っていたケースからカードを取りだした。

 

「カードの価値?まぁ一概には言えないけど、最新のカードとか希少価値の高いカードはそれなりに売れるけど、それでも高くても三~四千円程度だぞ?コモンとかなんか1枚一円になるかも分からないしな。」

 

なるほど、こっちの世界のカードはそこまで貴重では無いようだ。それでも高いカードは高いのだろう。まあ、数十枚売ればなんとかなるだろう。

 

「それにデュエルディスクの個人認証システムも必要になるしな。そっちはまぁ俺が付き添えばなんとかなるだろうけど、それでもデュエルディスクの正規パーツを買い揃えるならそれこそ傷無しのホルアクティ最低5枚無きゃ無理だろ」

 

ホルアクティとやらがどんなカードか知らないがまあ何とかなるだろう。

 

「安心しろこのデュエルディスクは手作りで、中古でもなんとかなるだろう。」

 

最悪元の世界に帰るまで持てばいいのだからチェンと機能すればなんだっていい。

 

「いやデュエルディスク手作りって・・・まぁカード売るにしてもそれなりの枚数無いとな・・・どれくらい持ってるんだ?」

 

「ざっと100枚と言った所だろ。もっとも売れるかどうかは分からんけど。」

 

「まぁ見た感じ状態もまずまずだからな・・・下手な買取りする所じゃなければ三万ぐらいは行くかな・・・多分」

 

「まあ実際に売ってみれば分かるはずだ。」

 

そう言って俺はカードをケースに戻し立ち上がった。

 

「それじゃ俺はこのへんで。色々ありがとうな。」

 

そう言って俺は部屋を出ようとしたが

 

「ちょい待ち、いったいどこに行くつもりだ?」

 

風山蓮がそんな俺を呼び止めた。

 

「生憎今はもう深夜近くだ。カードショップも閉店してるし、コンビニぐらいしか空いてない。それなのにどこへ行くつもりなんだ?」

 

「そうか。寝ていたから時間の感覚が分からなかっただけだ。」

 

本当は次元も違うのだけど何とか誤魔化す。

 

「それに、お前このホテルのカードキーを持ってるのか?当然だが、見た時のお前は連れが居なかった。先輩の話だと部屋の鍵とエレベーターの移動装置、非常階段の出入口は連動してるんだ、持ってないのにどうやって移動する腹積もりなんだ?」

 

「・・・」

 

そこまで厳重なホテルだったか。

 

さらに風山蓮はデュエルディスクを構えだした。

 

「悪いが俺はお人好しだが、頭が悪い訳じゃねぇんだ。下手に動けば俺はモンスターでお前を攻撃しなきゃならない。だがそっちはデュエルディスクが使えない、どうやってもお前が不利だぜ」

 

この世界のデュエルディスクもリアルソリットビジョンシステム搭載されているのか?一応モンスターを出す前に取り押さえる事は容易だし、いざって時の小型リアルソリットビジョン装置もある。

 

「別に俺も鬼じゃない、どうせ身動きが取れないなら、今夜はここに泊まっとけ。今すぐ動こうが明日すぐに動こうが結果は同じなんだ、こっちも今日は色々あって余計な体力を使いたくないんだ」

 

さすがに騒ぎを起こすのは面倒だしここは朝まで黙って従うか。

 

「・・・ならそうさせてもらう。」

 

俺は再び部屋に戻った。

 

「分かってくれりゃそれでいい」

 

そう言うと風山蓮はデュエルディスクをしまった。

 

「はぁ良かった、最悪うちのプロとか先輩と亮の家の黒服連中にお願いしての大捜索になるかもしれなかったからな。そうならないだけ安心だ、うん」

 

風山蓮は俺がいたベットの隣のベットに靴を脱ぐと横になった。

 

「んじゃそっちのベッドは使っていいから、俺は寝させてもらうぜ」

 

 そう言うと風山蓮は眠りだした。

 

「はぁ・・・また面倒な奴に絡まれたな。」

 

俺は風山蓮に聞こえない声でそう呟いた。

 

俺は念のため警戒心を持ちながら眠るのだった。

 

ーーーーーー

 

翌朝、特に何も起こらず朝を迎えた俺は朝食を済ませると外へ出た。

 

町はスタンダード次元と同じで平和だった。

 

そんな事を思いながら俺達はまずパーツを買う資金を得るためにカードショップへと向かった。

 

「へいいらっしゃい」

 

店に入ると腕にアメリカンタトゥーを入れたスキンヘッドをした店員がいた。客もヤクザやチンピラのような格好なのに和気藹々とテーブルデュエルを楽しんでいた。

 

「(なるほど。こう言った店か。)」

 

スタンダード次元にも、裏社会などでこんな場所があるがまさかこんな場所に連れてくるとはな。

 

まあこんな場所は慣れているからどうって事は無いけどな。

 

俺は店のカウンターにいる店員に近づいて声を掛けた。

 

「すまないが、カードを売りたいのだけど。」

 

「意外に普通だな反応が・・・」

 

「お前が連れてきた時点でここが安全な場所なのは解り切った事だ。最もお前が俺を騙しているなら話は別だがな。」

 

俺は皮肉を込めてそう言った。

 

「お、今日は見慣れないのと一緒だな蓮の坊主」

 

「おい蓮坊、ちょっと新しくデッキ作ったから試しデュエルしようぜ」

 

「蓮坊や、お前さんソニック・バード持ってないか?ちょいとトレードして欲しいんだが」

 

やはり常連だったか。まあ人は見た目に寄らないからな。いい意味でも悪い意味でも。

 

「あー、悪い、今日はちょっと隣のやつのカードの買取りでさ、デュエルとかトレードはまた今度にしてくれ」

 

「悪いな、ちょっと見た目おっかないけど、カードの買取りは俺が知る限りすげえ高く見積もってくれるし、何より親切だからさ」

 

「・・・そうか。ならこれなんかどうだ。」

 

そう言って俺は何枚かカードを取りだした。

 

「ほう、限定カードかそれも数枚・・・珍しいものを持ってるものだな」

 

「限定カードって、そんなにすごいのか?」

 

「当たり前だ蓮の坊主、こう言った限定版のカードは一枚数万越えするものも良くある位だからな」

 

「うげ!?マジか」

 

「それでいくらで買ってくれる?」

 

「そうだな・・・・状態もそれなりだからな、ざっと見積もってこんなところだ。」

 

そう言って店員は電卓を見せた。

 

「まあ妥当な所か。」

 

それでもスタンダードではこれで十倍以上の価値があるがな。

 

「それじゃさっさと行くぞ」

 

「お、おう・・・」

 

風山蓮が何かつぶやいているが無視して俺は店員から金を貰い店を出た。

 

ーーーーー

 

続いて風山蓮に連れられパーツショップへと向かった。

 

そこそこ品揃えはよく、壊れたパーツの代わりになるものを買いだした。

 

さて、パーツは買って後は修理のための道具だが、

 

俺はパーツショップの店員に声を掛けた。

 

「すまないがあれを使っても構わないか?」

 

俺はそう言って作業場を指した。

 

店員と了承の結果、使用料を払う条件に使わせてもらえるようにした。

 

俺は作業場に座り込むと買ったばかりのパーツと壊れたデュエルディスクを置き、修理に入った。

 

ーーーーー

 

「やっと終わった・・・」

 

修理は丸2日徹夜をかけて治す事が出来た。

 

「後は実際に動かして・・・」

 

「直し終わったみたいだな」

 

声がする方を振り向くとそこには風山蓮がいた。

 

「なんだまだ何か用か?」

 

「ご挨拶だなおい、何となく今来ておかないと勿体ない気がしただけだよ。」

 

全く勘の鋭い奴だな。

 

「それで、見た感じ直ったって思っていいんだよな?」

 

「まあな。後は最終チェックだけだ。」

 

「ならそれは俺がやらせてもらうぜ。ちょうど暇だし、何よりどんなデュエルをするのか見たかったからな」

 

どうする?別にここで断ってもいいけどまた絡まれても面倒だし。

 

「はぁ・・・分かった。なら場所を移動しよう。」

 

そして俺達は俺が倒れていたホテルの屋上だった。

 

「何故この場所を指定した?」

 

「うーん、何となくお前と会った場所の近くにしたほうがいいかなって思ってな。俺の直感だけど」

 

そう言って風山蓮はデュエルディスクを構えた。

 

「行くぞユーキ!!俺の全力で、お前をぶっ倒す!!」

 

やけにテンションが高いな。まあ今回はあくまでデュエルディスクの性能を確かめるだけだし気楽にやるか。

 

そう思いながら俺は黙ってデュエルディスクを構えた。

 

「「デュエル!!」」

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