ーユーキー
「はっハングリーバーガーですって!?」
シャルが手札に加えたカードにミエルは驚きを隠せずに叫んでいた。
「ちょっとどいう事よユーキ!」
「ああ、そう言えばお前たちの世界だとハングリーバーガーは使えない屑カード扱いだったな。」
最初それを知った時は驚いたが、よくよく考えるとあれ単体しかないのなら弱いと言われても仕方がないな。
「確かに通常のハングリーバーガーなら儀式モンスターの中で最弱クラスのカードだろう。だがあいつの使うハングリーバーガーは一味違うぞ。」
「どういう意味なの?」
「まあ見ていればわかる。」
そう言って俺達はデュエルの方を向いた。
ーユートー
「少し外野がうるさいがデュエルの続きをするぞ。」
「っ!」
「私は永続魔法<儀式の生命保険>を発動!」
「あれはユートが使っていたカード!」
「知っているなら説明は不要だな。私は儀式魔法”ハンバーガーのレシピ”を発動!」
シャルの儀式魔法の発動と共にフィールドに巨大なフライパンが出現した
手札に加えたのだから当然使ってくるか。
「このカードは手札、フィールドからレベル合計が6以上になる様にモンスターを生贄に捧げハングリーバーガーを儀式召喚する!私は手札のレベル3の”ハングリーエッグ”とレベル2の”ハングリーピクルス”と”ハングリーオニオン”を生贄に捧げる!」
そのフライパンに卵、ピクルス、玉ねぎが投入された。しかし投入されたものには口が付いていてどこか不気味さがあった。
「儀式召喚!現れろ!<ハングリーバーガー A2000>!」
儀式召喚と共にフィールドに現れたのは見た目はハンバーガーそのものだがそこには牙が生やした口があり、見るからに禍々しい姿をしていた。
「本当に召喚してきたか。だが攻撃力はわずか2000。守備力2500のダンテには届かない!」
「ユートの言う通りよ。いくらあのモンスターがエースだからって今の状況で召喚してもユートのモンスターが倒せないわ。」
ミエルの言うとおり、ハングリーバーガーは効果を持たず、かといって攻守が高いわけではないモンスターだ。そんなモンスターよ呼んでも意味がないはず。
「フッ!君たちの次元ではどうだったか知らないが私のハングリーバーガーを舐めない方がいいぞ。」
ハングリーバーガー A2000→2700
シャルの言葉を表すかのようにハングリーバーガーの攻撃力が突如と上昇しだした。
「バカなっ!?攻撃力が上がった!?」
「ハングリーバーガーの儀式召喚の素材にした3体のハングリーモンスターにはハングリーバーガーの儀式召喚の素材になった場合、ハングリーバーガーの攻撃力、守備力を上昇させる効果がある。その数値はレタスとオニオンで200、エッグで300。つまり合計700ポイントアップ。」
「なるほど!ハングリーバーガー自身には何も効果を持たないが、素材にしたモンスターの効果で強化した訳か!」
「その通りだ。”儀式の生命保険”の効果!儀式召喚のために生贄にしたモンスター1枚に付きデッキからドローする。さらに”ハングリーエッグ”の効果!このカードがハングリー儀式モンスターの儀式召喚のために生贄に捧げられた場合、その儀式召喚に使用されたこのカード以外のモンスターまでフィールドのカードを破壊する!ハングリーエッグ以外の素材にしたカードの数は2体!よってダンテとセットカードを破壊する!」
ハングリーバーガーから円状になった目玉焼きがまるでカッターの様に高速回転しながらユートのカードに接近してきた。
「対象になったリバースカードオープン!<バージェストマ・ピカイア>!手札のバージェストマを捨てて2枚ドローする。さらに墓地の”バージェズトマ・マーレラ”の効果!トラップカードが発動した時、このカードをモンスターカードとして墓地から特殊召喚する!」
これでハングリーバーガーのダイレクトアタックを・・・
ユートが墓地からマーレラを特殊召喚しようとしたが突如とデュエルディスクがエラーを起こした。
「何故特殊召喚できない!?」
「残念だがハングリーエッグにはハングリーバーガーの攻撃力を上げるとは別にハングリーバーガーに追加効果を与えてある。」
「追加効果だと!?」
「その効果は、このカードが場に存在する限り、相手は自身の墓地からモンスターを特殊召喚できず、墓地からカード効果を発動できなくする。」
「なっ!?だったらトラップ発・・・」
「無駄だ!”ハングリーオニオン”を素材にして儀式召喚されたハングリーバーガーは相手のトラップの対象にならず効果を受けない!」
「墓地封じだけでなくトラップも効かないだと!?」
「ついでに言うと”ハングリーピクルス”を素材としたハングリーバーガーは相手のモンスター効果の対象にならず効果も受けない。」
ハングリーエッグ レベル3 光
鳥獣族/効果 A1000/D2100
①:自分フィールドの「ハングリー」モンスターが戦闘、効果で破壊された場合に発動できる。手札のこのカードを特殊召喚する。その後、破壊されたカード1枚を選択し手札に加える。
②:このカードが「ハングリー」儀式モンスターの儀式召喚のためにリリースされた場合、その儀式召喚に使用されたこのカード以外のモンスターの数までフィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
③:このカードを使用して儀式召喚した「ハングリーバーガー」の攻撃力・守備力は300アップし以下の効果を得る。
●このカードが自分フィールドに存在する限り、相手は自分の墓地からモンスターを特殊召喚できず、墓地からカード効果を発動できない
ハングリーピクルス レベル2 地
植物族/効果 A1000/D800
①:手札のこのカードを捨てて発動できる。デッキから「ハングリー」儀式モンスター1体を選択し手札に加える。
②:このカードを使用して儀式召喚した「ハングリーバーガー」の攻撃力・守備力は200アップし以下の効果を得る。
●このカードは相手のモンスター効果の対象にならず効果を受けない。
ハングリーオニオン レベル2 地
植物族/効果 A800/D1000
①:手札のこのカードを捨てて発動できる。自分の墓地から「ハングリー」儀式モンスターまたは「バーガーのレシピ」儀式魔法1枚を選択し手札に加える。
②:このカードを使用して儀式召喚した「ハングリーバーガー」の攻撃力・守備力は200アップし以下の効果を得る。
●このカードは相手のトラップカードの効果の対象にならず効果を受けない。
ーユーキー
「何よそれ!?つまり今のハングリーバーガーはモンスターとトラップも効かず、ユートの墓地から特殊召喚や効果を使えなくするって事!?」
ミエルもその強力な効果に驚きを隠せずにいた。
「これがあいつの戦術。素材にしたモンスターに応じてハングリーバーガーを強化していく。まるで様々な材料から厳選して新たなハンバーガーを生み出すかの如く。」
「信じられないわ、あのハングリーバーガーにこんな戦術があったなんて。」
「スタンダード次元だと追加効果を与えるモンスターがなかったからな。さてユートはこの状況どう戦う。」
ーユートー
「さて、まだバージェストマ・ピカイアの処理が済んでいないが何かあるか?」
「クッ!手札から”バージェストマ・レアンコイリア”を捨てて2枚ドロー!」
「そしてハングリーエッグの効果でダンテを破壊!さらに”儀式の生命保険”の効果で3枚ドローする!」
高速回転しながら接近していた目玉焼きがダンテの体を真っ二つに切りさき破壊した。
「ぐっ!本来なら破壊されたダンテの効果が発動するのだが・・・」
「ハングリーエッグで効果を得たハングリーバーガーの効果でその効果も当然無効だ。」
ぐっ!俺のデッキは墓地のカードを使い戦う物。だがそれが封じられた以上今はどうする事も出来ない。
「このターン私はまだ通常召喚を行っていない。私は<ハングリートマト A1400>を召喚。バトル!ハングリートマトでダイレクトアタック!」
「トラップ発動!<幻影霧剣>をハングリートマトを対象に発動!対象モンスターは攻撃できず、攻撃対象にならず、効果は無効になる!」
「前のターンに手札に加えたカードか。だが次は止められまい。ハングリーバーガーでダイレクトアタック!ハングリーイート!」
ハングリーバーガーはその大きな口を広げると、ユートに思いっきりかぶりつき何度も噛みついた。
「ぐっあああああああ!!」
LP4000→1300
「所詮その程度か。私はカードを伏せてターンエンド。」
ユート LP1300 手札4(魔界発現世行きデスガイド)
場 0
伏せ 0
幻影霧剣(ハングリートマト)
VS
シャルドミロ LP4000 手札2
場
ハングリーバーガー A2700(相手墓地封じ、モンスター・罠耐性)
ハングリートマト A1400(幻影霧剣)
伏せ 1
儀式の生命保険
という訳でハングリーバーガーの戦法はこんな感じにしました。
簡単に言うと素材に応じて効果が変わると言ったものです、
最近だとヴェンデットみたいなものです。他にもカオスソルジャーなども似たような効果を持っているのでそれを参照してください。
さてこの状況ユートはどう乗り越えるのか次回をお楽しみに。