忘却のヴァルキュリア   作:林檎です。

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第二話 交錯する想い

アリエルが配属されて早一週間。アリエルは大分教会の生活に慣れたようで

「イスタリカ先輩、本日のノルマは達成しましたがどういたしましょう...。」

「え...?も、もう終わったの?少し手伝ってほしいんだけど...。」

「おい、アルヘイム。自分でやれよ。って、何でアリエルは教えてるんだよ...。」

なんて会話が聞こえてくる。

+

「アリエル、アルヘイム。出撃じゃ」

その日の午後、司教に緊急招集されたアルヘイム達はそう告げられた。

「...。了解です。場所はどこですか?」

アルヘイムは左目を抑えながらそう聞いた。

「詳しくは”0番目の数字(ナイトメア)”に聞いてくだされ。」

”0番目の数字”とは”13番目の使徒(ユダ)”とちがう系列に所属をする対吸血鬼殲滅機関の一つである。”13番目”は戦闘に特化しているのに対して、”0番目”は情報収集に優れた機関である。

「...。アルヘイムさん?」

「”0番目”となると『あいつ』がいるのか...。」

「知り合いがいるのですか?私会ってみたいです。」

「知り合いと言うか腐れ縁と言うか...。とりあえず好き好んで会いに行きたいやつではないな。」

と言いつつ教会内にある”0番目”の本部がある部屋の前に来ていた。

「おい、聞こえてるぞアルヘイム。」

と言って白い修道服に身を包んだ若い青年がアルヘイムを睨んでいた。

「これは、これは政府の狗くん。どうしたのかい?」

「イジュアルストだ。教育機関時代は落ちこぼれだったのに今では結構な地位までいただいて。」

「昔のことはいいんです。」

さて、とイジュアルストは言葉を区切った。

「今回の出撃命令について聞きに来たんだろ?今回は北端に位置するインルツアス村に向かってほしい。RANK-5(最優先討伐位)の敵だ。”13番目”にも多くの人員に被害が出てる。まぁ、だからこそお前が呼ばれたんだろうな。”戦女神(ヴァルキュリア)”殿」

「茶化さないでください。私も好きで呼ばれてるんじゃないんです。では要件は聞いたので失礼します。」

そう言って部屋から出て行こうとする二人をイジュアルストが呼び止めた。

「くれぐれも気を付けて。アーメン。」

「「アーメン」」

+

 

「おい!応援はまだか?!」

「もうすぐで”13番目”が来るみたいだ!」

「血に濡れた神に仕える殺人者どもか...。」

中央都市北端の村「インルツアス村」。かつてここは戦争の激戦地区として知られ多くの命が散った場所でもある。また、”13番目”が唯一守ることの出来なかった村であるため村人の多くは”13番目”を好まない。

そんな村の南南西を一車の馬車が走る。

「アルヘイムさん。インルツアス村ってアルヘイムさんの出身地ですよね?」

アルヘイムはうなずきながら自身の対吸血鬼用専用銃『アルス=マグナ』を手入れしていた。『アルス=マグナ』....。対吸血鬼専用銃であり、口径12mm最大射程距離は50m、弾は酸化銀にて作られた特注品を使っている。

「昔の話はしないでください。あなたはこれからの事に集中していればよいのです。」

と言って立ち上がり

「到着しましたよ。」

とアルヘイムは言い放った。

+

2人が到着する少し前。

「こんのぉ、化け物めが!!!」

「ふふふふ、化け物で結構。所詮貴様はこれから殺されるという現実を知らないんだから。」

言い終わる前に、紅い軍服のような服を着た吸血鬼は襲い掛かってきた村人に向かって右腕を横に振った。すると、哀れな村人の首と胴は切断されその場に倒れた。

「ふふふ、”戦女神”が来ますか。」

と言って手に着いた血を舐めた。

+

「クッ...。」

村に着いた二人が見たのは地獄だった。

首から下は存在しない遺体が多く、あったとしても肉食獣に食いちぎられたかのような跡がある。また、その周りには血が一滴もない。

「たらふくお腹いっぱい食べましたね...。アルカード!!!」

アルヘイムは紅い軍服の男を睨んだ。

「怖い顔をしないでおくれ。どうせ貴様には私を倒せない。」

「どういうことだ?!」

「どういうこともこういうこともないですよ?そのままの意味です。『戦争は終わっていない』と言う事。確かに私たち吸血鬼は大きな被害を被った。だが、誰も戦争は終結したなどとは言ってないですよ。ふふふふふふふ。また、始まるのですよ。煉獄の...地獄のだいせんそうがねぇ!!!」

アルカードはそう言っていつまでも笑っていた。

 

+

...。とある国で。

「諸君。君達に与えられる物はすべて与えたぞ。さぁ諸君。始めよう戦争を!!!」

「「「「「「「「おおおおおおおおお!!!!!」」」」」」」」

「第二次血界戦争の始まりだ。TDDD発動!」

 

 




どうも皆さん。初めましてのお方は初めまして。お久しぶりの皆様わお久しぶりです。林檎です。今回遂に吸血鬼を登用させることが出来ました。
99%の中の1%の面白いは見つけることができたでしょうか。

【注】次回のネタバレ含みます。
次回ついに始まる血界戦争。
アルカードVSアルヘイムANDアリエル。
次回遂にあの人が○○○○!!
血に濡れた神父たちの運命は?紅い少女の未来は?
次回こうご期待。

ぁああ。これから書かないと...。
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