血が降る中紅い神官はそこに居た。先ほどまであった血の荊は影も形もない。
「(戦争が始まった...?世界が変わる。...中央都市が危ない!)」
目の前に横たわる少女の瞼をそっと閉じて立ち上がる。
「もう二度と後悔はしない。世界を敵に回そうと、私は私の信念のために戦う!」
世界の風向きが変わる。
+
「ぜぇ...ゥゼエんだよこの異端者がッ!」
中央都市は数の減らない軍勢相手に疲労していた。
「「「我らは”EDENN"!現在の象徴!」」」
バイムイストは右腕を切り裂かれ左目をつぶされ、内臓を抉られようと決して倒れなか
った。
「奴はここに来る!絶対になぁ!!!」
さぁ、踊れ踊れ壊れ狂ったピエロの様に。その命尽きるまで。
「さぁ!俺は生きてるぞ異端者ども!俺を殺してみろ!」
その服は血で黒くなっていた。
右腕を突かれ、内蔵を引きずり出されようとも立ち上がり守り抜く。まるで戦鬼のように。
+
「諸君。私は殺し合いが好きだ。さぁ!フィナーレの始まりだ!」
目の前に移し出されるモニターには中央都市のなれの果てが移っており中央に位置
する教会を交点として市街地に逆十字の火が燃える。
「素晴らしい...。もっと!もっと!私を楽しませておくれ!諸君!」
紅い軍服を着る軍人は一隻の飛行船に乗る。
+
「...。私は、戦争は嫌いですですが...。」
「信念のために戦いましょう!!」
中央都市入り口付近そこに居た軍人はなすすべもなく紅い暴風雨に蹂躙された。
アルヘイムは右手から流れる荊はまるで翼を形採る。
「(貴殿よ。勝算はあるのかね?)」
心の奥深くから声が響き渡る。
「ないです。っていうかあなた誰ですか?」
アルヘイムは飛行しながら銃を放つ。
「(そうだなぁ。今は、貴殿。とでも、言っておこうかねぇ。)」
「後でちゃんと教えてくださいよ?」
遠目に死体の山が見える。
+
遠くに紅い荊が見える。
「(...何が起きた?)」
不死の軍勢は少しずつ後退していく。その瞬間、目の前に見覚えのある赤髪の少女
が現れる。
「大丈夫ですか?バイムイストさん。」
「...。まずその腕は何だ?」
素朴な疑問をぶつけてみる。
「...後で説明します。今は逃げましょう!」
「俺は逃げるわけにはいかないんだ。」
「そんなことを言っても...!」
そんなことを言う、アルヘイムの後頭部をつかみ自分の唇に重ねさせた。その瞬間、
バイムイストは敵の銃弾を受ける。
「(あぁ、もう少しだけ..。もう少しで伝えられたのに...。)」
世界が赤く燃えた。
どうも。初めましてのお方は初めまして。お久しぶりのお方はお久しぶりです。林檎です。
実は今回はもう少し長くする予定でしたが、それだと中途半端なところで終わってしまうので今回は短めとなっております。ちなみに今回のタイトルはよく考えていただけると意味が分かると思います。私は、皆様の中の面白いを糧に書いております。改善点、いいところがございましたらコメント、評価にてお願いいたします。
【注】次回のネタばれあり。
バイムイストが死んだ。それは、彼女の心を壊すのには十分だった。
次回、中央都市奪還。