尊敬する人を失い
守るべき国を失い
そして、自分さえも失いかけた。
+
(私は何の為に生まれたんだろう?そもそも私は何をしたかった?)
自分を慕ってくれた後輩を目の前で殺され、自分の先輩をも目の前で殺されている。
「(ご主人。お主はこんなことになることを知って”13番”に入ったのじゃろう。人の犠牲を忘れろとは言わんが。)」
「ですがッ!!!」
アルへイムは思わず叫んだ。
「そんな事ぐらい解ってます!ですが、それを認めたくない自分がいる!それに腹を立てる自分もいるんですよ!私だってわかってますよ!!」
そう言いながらアルヘイムはその場で膝から崩れ落ち声を上げながら涙を流した。
。。。
「軍女神でもそんな顔をするんじゃのぅ」
「。。。」
いつの間にか背後から奇妙な服装をした15歳ぐらいの少女が立っていた。
「申し遅れた。我は神薙と名乗っているものじゃ。巫女を生業としておる」
巫女とは、東国にある神に仕える神官の事。と言ったような最低限の知識を思い浮かべる程の理性は残っていた。
「すみませんが、しばらく一人にしてくれませんか?」
アルヘイムは懇願する様にそう言った。しかし、巫女の口から語られる事は予想外の物だった。
「。。。バイムイストは我母の甥っ子だった。お主が辛いのは分かる。しかしお主だけが抱える問題じゃぁないろうに。」
「だからどういたんですか。」
「この事件の黒幕を知りたくはないのか?」
「。。。」
アルヘイムの心は揺れ動いていた。
「(ご主人。)」
彼女の口から発せられたのは
「分かりました。要件を言いなさい。」
「そう、来なくっっちゃのぉ。ではお主には、対帝国征討軍に入っていただきたい。」
「対。。。帝国。。征討軍。。。」
「そうじゃ。この一連の事件は第3帝国機関の仕業と我らは考えておる。それに抵抗、掃
討することが我ら征討軍じゃ。」
第3帝国機関。。。正式名称The third imperial cleanup engine。彼らは自身の目標のため他国を侵略する集団である。帝国そのものは、中央都市を中心としたインテルジナと呼ばれる
国のはるか北に存在しその道中には2,3もの国を挟んでいる。
「で、ですが帝国がここまでくる事は不可能。。。」
「そうじゃ。お主の様に翼が生えてない者にはちと厳しいかのぉ」
「きずいてましたか。。。」
「じゃがあ奴らが、空を飛ぶ方法を入手したらどう変わる?」
「全員吸血鬼にしたとでも?」
「オリジナルの吸血鬼以外空を飛ぶことはできんよ。お主のように特例はいるがな。。。あ奴らが。。。あ奴が入手したのは飛行船と言う空を飛ぶための物じゃ。」
「そうだったのですか。。。」
「さて、我は情報を提供したぞ?お主はどうしたいのじゃ?」
「私は。。。」
お久しぶりです。りんごです。今回もまた例によって短くなってしまいましたが。。。
今回で一応、全ての複線及びおおよその登場人物が出たと言う事でプロローグがここで終わった。という扱いで読んでいただけると幸いです。
では今後ともに”忘却のヴァルキュリア”を!