絢瀬絵里に出会った   作:優しい傭兵

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お久しぶりです


こんなデート

「どうしようかしら・・・・・」

スマホに写るのは我が最愛の彼氏、横山隆也とのトーク画面。明日は2人とも学校もバイトも休みの上での休日になる。私達はこう言った休みの日には隆也の家でゆっくりと過ごす、バイクでどこかにいく、2人でデートに行くと言った充実した日を過ごしてきた。

そんな中、今は春になりかけている時の中。私も一介の女の子なのだ。流行の服を着てお洒落にしゃれ込みたい年頃でもある。

というわけで明日は隆也と一緒にデートに行きたいわけ、な・の・だ・が!!

 

たまには私から隆也をデートに誘ってみようかと思ったわけなのだが、どんな風に誘えばいいのか分からない。いつもは隆也からデートに誘ってくれていたからこんな事考える事はなかったのだが、いざやってみようかと思うと初っ端から挫いてしまった。

 

「関西風に・・・遊びに行かへん?とかは、いやダメよ。なんだか軽く感じるし男友達みたい!!」

 

できればもっと可愛く誘いたいのだが・・・凄く恥ずかしくなってしまう。今まで何度もデートには言ってるのに今更何を言っているのか・・・。

 

 

「はっ!ちょっと可愛くすればいいんじゃないかしら?」

トーク画面のキーボードをタッチして文字を打ち込んでいく。

『明日一緒にデートにいかないでござるか?』

「いやこれは流石に可愛くなさ過ぎたかしら!?いつもの感じじゃないから変に思われるんじゃないかしら」

 

 

 

『明日一緒にデートにいかないでござるか?』既読

『ん?どうしたんだ?(゜-゜)笑』既読

 

 

(うぅ・・・やっぱり可愛くなかったかしら)

 

 

 

『勿論いくでござる(^^)たのしみだな』既読

 

 

 

「~~~~~~~っ。よっしっ」

 

 

そうと決まれば明日の準備。まだ寒い時期だから暖かく可愛い服を着ていかないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『真似しないで!隆也のバカ!』既読

 

 

 

「・・・・・・はーっ。なんだござるって。可愛いすぎるだろうが・・・。罪な子だぜ」

 

 

絵里が可愛すぎるあまりベットの上でニヤニヤが止まらない隆也であった。

 

 

 

***

 

 

 

 

今日も一段と冷え込んでいるな。

一応ダウンは着込んでいるがまだ少し寒い。大きく息を吸って吐いたら息は綺麗な白色になっている。

今の時刻は10時半。駅前での待ち合わせは10時50分だが少し早かっただろうか。いや完全に早いな。

 

今日は絵里の春物の服探しと雑貨屋巡り。最後には一緒に晩御飯を食べて終了といったプラン。

時間があったら俺も少し薄めの服でもみようかね。バイクに乗ってるときは厚着はするけど大学での時間では熱いのには絶えれないからな。

 

「ごめんなさい。結構待ったかしら?」

 

上を向いてボーッとしていると絵里が小走りで近付いてきた。

 

「いや、全然。俺もさっき来たところだから」

「そっか。よかった」

 

絵里の服装はグレーのマフラーに茶色のフード付きコート。ボタンは空けたままで中は赤色の縦編セーター。小さなポシェットにズボンはジーンズ。髪は今日は珍しく下ろしてるんだな。可愛い・・・。

 

「あれだな。可愛いな。どうしてくれようかこの可愛さ」

「知ってる」

「うんうん・・・そっかそっ・・・ん?」

「隆也に可愛いって言ってもらいたくて業と可愛くしてきたのよ」

「なんだと」

(マジか興奮するな・・・)

「だから私の事もっと可愛いって言って。セイ、リピートアフターミー。可愛い」

「可愛い」

「もっと。可愛い」

「可愛い」

「ワンモア」

「可愛い!」

(なんだよ無茶苦茶可愛いじゃねえか・・・)

「ありがとう隆也。さ、行きましょうか」

 

なんとか平然としてるようだけど絵里さん?顔真っ赤ですよ?

 

 

「・・・・・・・・・満足したのか」

 

 

 

 

「今日は服選びと雑貨屋だけでいいのか?」

「私はそれくらいでいいわ。隆也も行きたいところある?」

「俺はお前の荷物持ち係だからな~。特に考えてなかった」

「ごめんね・・・付き合わせて」

「いいんだよ。彼女なんだから」

「・・・・・・ばか」

「ははっ・・・そうだな」

 

優しく頭を撫でられるのが好きな絵里。外見はツンツンして子供扱いしないでって主張してるが全く逆。無意識に頭を押し付けてきてもっと撫でてと催促してくる。

 

電車に乗ってあたりを見渡すが座れる場所は・・・・・・・・・おっ。あった。

 

 

「絵里、そこ座れよ」

「え?私は別にいいわよ」

「うそつけ。ヒール疲れるだろ?」

「うっ・・・バレてた?」

「最初から。歩き方が何時もと少し違ってたからな」

「ばれないように歩いてたつもりなのに・・・。逆に気を使わせちゃったわね」

「謝らなくていいから座れ」

「うん、でも隆也が座れないわよ?」

「俺はいいんだよ。特にヒールも履いてるわけじゃないしよ。疲れてるわけでもないし」

「うぅー・・・」

「大丈夫だよ。俺に気にせず座っとけ」

「・・・分かった」

 

絵里が腰を下ろした目の先に立つと絵里が不安な顔を浮かべながら上目遣いで見てくる。どうしたのかね?

 

「なんだ?」

「私だけ座るのはなんだか嫌」

「我侭か」

「ずっと隆也を立たせるのは凄く申し訳ない気がして・・・」

「そんなに?」

「しかも今日の目的地はまだまだ先よ?2駅後に交替しましょ」

「そこまで座りたそうな顔してるか俺?」

「だって隆也も疲れるから」

 

優しすぎる。別にそこまで心配する必要は無いのにもだ。伊達にバスケや柔道をしてた訳じゃないんだ。この程度の立っていることくらい朝飯前だ。あの頃から馬鹿みたいに足腰は鍛えたからな。

 

 

 

 

「心配してくれてありがとな。気にするな」

 

 

 

もう一度優しく頭を撫でると下を向いて顔を真っ赤にしながらうーうー唸っている。

 

 

 

 

(優しすぎるわよ・・・隆也のバカチン・・・)

 

隆也の笑顔に負けた絵里である。

 

 

 

その後、入ってきたご年配の人に席を譲り、隆也の手に手を絡ませながら目的地までずっと絵里がくっ付いてきた。

 

 

 

 

目的地到着。ここはカップルなどがよく訪れるショッピング街。右を見てもカップル。左をみてもカップルといった状態。

しかもどいつもこいつも手を握り合ってイチャイチャしてやがる。おのれリア充が。

 

「貴方もリア充よ」

「心を読むな」

 

女性って怖いよね。

 

 

「ちなみに絵里はどんな服がいいんだ?」

「んー・・・。春が近いから少し涼しめで明るい色の服がいいわ」

「ほう、因みに種類は?」

「よく着てるカーディガンとか薄手のワンピースかな」

「また可愛くなっちまうじゃねえか・・・」

「嬉しくない?」

「嬉しくないわけが無い」

「ならいいでしょ」

「おう」

 

また顔赤くなってる。あれか?お姉さんの余裕とした処をみせたいのかお前は。絵里がお姉さん・・・。アリかもしれない。けどこうやって頑張ってるのにも関わらず顔を赤くして照れてるのがまた可愛いんだよな。頑張れ絵里。お姉さんとしての絵里も好きだぞ。

まあそんな事を頭の隅で考えながらデパートの中に入りエスカレーターを使い上階にあがった。上がりきって前を見るとこれまた視界一杯に広がった洋服店。しかも女性向けが盛りだくさん。今の人気の品が展示してあったり、大きく『広告の品!』とラベルを貼られたもの、または『20%』オフといったものも多々あり。女性服は男性の服よりよく売られるようだな。ま、お洒落が好きな人がほとんどだろうしな。絵里も含めてな。勝手な偏見かもしれないが・・・。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・ん?」

 

あたりを見て回ってると急に絵里が歩みを止めた。絵里の見ている視線の先を見てみると今月から出てきた新作のワンピースが飾られてあった。

ピンクに仕立てられたワンピースで生地は少し薄めで、肩がだいぶ露出してある仕様となっている。ちょっと場所を移して背面を見てみると首元が紐で結ばれていた。女性の首筋が好きな人は彼女にこれを着させてみるといいだろう。俺?着せたいよ(超真面目)

 

 

「着たいのか?」

「え?あ・・・いや・・・」

「いいじゃねえか。着てみろよ」

「・・・いいの?」

「逆に聞くが着ちゃダメなのか?」

「うぅ・・・分かった」

「よし」

 

近くにいる従業員さんを呼び、絵里の体に合う服のサイズをいくつか出してもらい更衣室に入った。色はピンクの他にも水色、白色、薄い黄色、紅色などなど様々。

今頃絵里は更衣室の中でもぞもぞしながら頑張っているのだろう。しかし深く考えていると絵里のこういったワンピース姿を見るのは初めてかもしれない。いままでのデートではスカートなどの服は着ておらず動きやすさ重視でボーイッシュな格好が多かったからな。特にズボン。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

これ以上絵里が可愛くなりすぎたらどうしよう俺。直視できなくなる。絶対に。いや・・・彼氏という立場上動じてはいけない時は何度もある。ここはポーカーフェイスを貫いて胸を張って褒めるべきか。

 

 

「り・・・隆也」

「・・・・・・おう」

 

結果、頑張ってポーカーフェイスします。

 

 

更衣室のカーテンが開かれて絵里が姿を見せた。

 

「おぉ・・・・・・」

 

言葉を失った。今来ているのは絵里のイメージカラーとも言われている水色なのだがかなり似合っている。しかも絵里の抜群のスタイルが綺麗にアピールされていた。肩も露出しているから撫で肩である絵里の肩が顔を出しており、後ろを振り向いてもらえば首筋、うなじが出ていた。

 

「どうかしら・・・?」

「悪い、言葉詰まってしまった・・・。あまりにも可愛すぎて・・・」

「か、可愛い?」

「かわいいし・・・もうっ・・・好き」

「っ~~~~」

 

率直な感想を言うと絵里がカーテンの後ろに隠れてしまった。だがものの数分でカーテンからひょこっと顔を覗き込ませる。

 

 

「・・・・・好き?」

「好き」

「本当・・・?」

「おう」

「・・・・・・えへへっ」

 

可愛い・・・・・・。

 

 

「すいません店員さん。これ全部下さい」

「隆也!?」

「かしこまりました!!」

 

 

 

***

 

 

 

 

「隆也の目が怖い」

「怖くない」

「怖いわよ!」

 

いい時間になったのでディナーのお時間。ファミレスは何度も行っているので今日は少し別の飲食店に向かった。ちなみに予約済み。

今日は色々と歩き回って腹も空いているからボリュームのある料理が食べたいと絵里が言うだろうから勝手な先読みで良い場所を確保しておいた。まあ絵里が喜んでくれているからいいんだけどさ。

 

因みに店は肉料理専門店。

 

 

 

 

「ん~~~~っ!」

肉を頬張ったまま腕を小さくブンブン振って喜んでいるご様子。

「美味いか?」

「おいしいっ!これ好きっ!」

「それは良かった」

「うぅっ・・・凄く美味しい・・・ありがとう隆也」

「おう」

 

いやはや、まさかこんなに喜んでくれるとは探した甲斐があるというものだ。ほらほらそんなにほっぺに詰め込んで食べなくてもも大丈夫だぞ。肉は逃げないから。あー、ほらほら口元汚してるぞ。

 

 

「んん・・・」

「まさかの高評価だな」

「お肉は食べたいって思ってたし、しかも焼肉とは違った肉料理まで食べれたし・・・隆也ってエスパー?」

「な訳ないだろ。偶然だよ」

 

確かに美味い。これ白飯あればもっと食えそうな気がする。

 

 

 

「・・・・・・・・・」

「んむ?隆也?」

「ん?」

「どうしたの?ボーッとして」

「あー、いや大した事じゃない」

「何よ気になるじゃない」

「少し思うことがあっただけだよ」

「何よ」

 

 

 

 

 

 

「絵里の事好きだな・・・てことをだよ」

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・っ!?」

 

 

 

 

 

今更好きって言うのもなんだが今想っている言葉をそのまま絵里に伝えた。すると絵里が口の中で噛んでいた肉料理を凄い勢いで噛んでいきいい喉越しを立てながら飲み込んだ。

 

 

「な、ななななななによいきなり!」

「想った事を言っただけなんだが・・・」

「恥ずかしいじゃない!」

「す、すまん・・・」

 

顔が真っ赤になっている絵里だが嬉しいのか顔が凄いにやけてる。必死に隠そうとしてるが残念ながら手遅れでございます。

 

 

「絵里は・・・?」

「え?」

「絵里は、俺の事好き?」

「そ、それ今聞くの!?」

「たまには言って欲しいんだよ」

 

 

(ど、どうしよう・・・確かにそれは伝えたいけど・・・・・・)

 

 

 

「―――――――・・・・・・・・・み、」

「み?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「みーとぅー・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?なんだって?」

「あ、いや、ミートパイが美味しいお店できたからそこ行きたいなって思って・・・」

「あー、うんうん。今度行こうな」

 

 

 

 

(「Me too」は可愛すぎるだろこの野郎・・・・・・)

 

 

お肉はおいしくいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間も遅くなってきて景色も黒くなってきた。腹も肉で一杯になったので俺は絵里を駅まで見送っていた。

 

 

「楽しかったか?」

「えぇ、とても」

「良かった」

「ありがとう隆也」

「いえいえ。どういたしまして」

 

握っている手を強く握ってくる絵里。俺もできることならもう少し絵里と一緒に居たいのだが残念ながらそうも行かない。明日はお互い学校もあるしな。またデートをしたいものだ。

 

「ねえ・・・」

「お?」

「また・・・デートしてくれる?」

「勿論」

「なら・・・今度その・・・さっき言ってたミートパイのお店に行きたいわ」

「いいぞ。今度はバイクで行こうか」

「ツーリング?タンデム?」

「絵里の好きな方で」

「なら久々にツーリングにしましょ」

「了解」

 

ミートパイか。また絵里の顔がハムスターみたいになるんだろうな。こっそり写真とってやる。

そうやって次のデートの話や学校での日常での話しをしていたら駅に到着してしまった。楽しい時間はすぐに過ぎるっていうのは本当だな。

 

 

 

「ついたぞ絵里」

「・・・・・・えぇ」

「また明日会えるんだからそんな悲しそうな顔するなよ」

「そうだけど・・・もう少し一緒にいたかった」

「仕方ないだろ。また行こうぜ」

「うん・・・・・・わかった」

 

拗ねて頬を膨らませる顔もまた可愛い。これを口に出したら殴られるだろうから絶対に言わない。

 

 

 

 

「・・・・・・っ・・・・・・っ」

「絵里さん?」

 

急に絵里が首を右に左にと振ってキョロキョロし始める。しかもその顔がとても赤い。

 

 

 

 

 

突如。

 

 

 

 

「えっ?」

「んっ・・・・・・」

 

 

 

絵里が俺の服の襟を掴んで自分の方に引き寄せた。勿論俺はそのまま引き寄せられ絵里との距離が零距離になった。唇には柔らかい感触が。愛を深めるキスではなく触れるだけの優しいフレンチな口付け。

唇が離れると絵里が顔を真っ赤にしながら上目遣いで見つめてくる。

 

 

「絵里・・・?」

「~~~~っ」

 

 

そしたら自分の服のフードを勢いよく被せる。

 

 

「じゃあまたね!」

「!?」

 

 

絵里はそのまま俺に背中を向けてスタスタと駅の中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不意打ち・・・・・・ズルイだろ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

胸がドキドキして仕方が無い。あんな急なキスにときめかないわけ無いだろ・・・。あいつ今度覚えとけよ。壁ドンしてキスしまくってやる。

 

 

 

 

 

 

ピロリンッ

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

『絢瀬絵里』

 

 

 

 

「メッセージ?」

 

スマホの画面をスライドさせトーク画面を開く。そこには・・・。

 

 

 

 

「・・・・・・ははっ」

 

 

 

 

 

 

『言い忘れてた』

『私も隆也の事が大好き!』

『だっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなデートも、いいものだな。

 

 

 

 

 






彼女とこんなデートをしてみたいと思って書いた話でした。

女性からのイキナリしてくるキスって最高にときめくと想うんですよ。特に自分は!



そして報告です。
活動報告にアンケートを書きましたのでよろしければお答えくだされば幸いです。


では今回はここまで!
感想・評価お待ちしております!


では・・・・・・またな!
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