暁の約束   作:Rosen 13

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忘れてる頃に投稿するスタイル(嘘)


その2

 一人で登校して休み時間は机に突っ伏し昼飯はいつもの特等席で一人でとり放課後は帰宅部であるため一人で自転車に乗り帰るいつものボッチな毎日。今日もまたそんな日常を過ごすのだーー

 

 

「ちょっとはっくん?私の話聞いてる?」

 

 

 と、そういう風に思ってた時期が俺にもありました(白目)

 暁が俺の通う総武高校に転入してきたことで俺のボッチ生活は唐突に終焉を迎えた。

 

 

「すまん聞いてなかった」

 

 

 ーー昼休み。

 四限の授業が終わり、いつも通り特等席で昼飯を食べようとした俺は何故か暁零菜に屋上へ呼び出されていた。理由は分からないが途轍もなく嫌な予感がする。

 

 全ては朝のHRに起きた出来事が原因だった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

『零菜……なのか?』

 

『うん!久しぶり……はっくん』

 

 

 もう会えないだろうと思っていた相手と七年ぶりの再会。嬉しくないはずがなかった。だがその周りの状況はよろしくなかった

 

 

『えっ、暁さんってまさかあの根暗野郎と知り合い?』

 

『うわーマジないわー』

 

『というかなんなのあいつ』

 

 

 周囲から俺の陰口や悪口がヒソヒソと聞こえてくる。転校生の美少女がただの根暗ボッチにいきなり親しそうに話しかければ、妬みや侮蔑という教室中の悪意が俺に集中するのは自明の理だ。俺としては特に不快というわけではないが雑音が喧しいのは少々イラっとくる。暁は俺への悪意に気づいたのか途端に不機嫌になり周囲を見渡した。おいおい何するつもりなんだ?

 

 

『ねえ、私がはっくんに話しかけるのがそんなに駄目なの? なんではっくんのことをそんな風に見るの?正直不愉快なんだけど』

 

 

 暁の言葉にクラスのやつらは気まずそうに目線を逸らす。クラスのリア充グループすら暁に何も言うことはできなかった。何人かは俺を恨めしそうに睨んでいたが、悪感情を向けられるのに慣れてる俺にはそよ風程度のものでしかない。

 しかしこの一件でクラスの空気は気まずくなり昼休みになるまで暁に話しかけるやつはいなかった。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「ちょっとはっくん、はっく~ん」

「うおっ! 」

 

 

 いつの間にか暁の顔が俺の目の前にあった。びびって身体を仰け反ると暁は不機嫌に頬を膨らませている。いかにも私怒ってますって顔だが全く怖くない。寧ろ小動物っぽくてとても可愛い」

 

「かっ!? いきなり何言ってるの!? 」

 

 

 暁が顔を真っ赤にさせて怒りはじめた。あれ、もしかして声に出てたのか?と聞くとコクコクと頷く。……oh完全にやらかした。

 

 

「すまん! 昔の知り合いとはいえ気持ち悪かったよな」

 

「へぇ!? いやいや全然そんなことないよ。寧ろ……じゃなくて! 」

 

 いきなり右腕をガシッと掴まれる。って力強っ!?

 

 

「もしかして普段からそんな風に女の子と話してるの? 」

 

 

 暁は笑顔だが目が笑っていない。何故だろうか正直に吐かないと許さないっていうオーラがビンビンしてくる。俺がどう答えるか悩んでいると腕を掴む力はさらに強くなり、身体からミシミシミシと絶対にヤバイ音が鳴りはじめた。

 

 やばっ、これ以上やられたら絶対骨が折れる!

 

 

「ぼっ、ボッチだから……そもそも女子となんて……話さねえよ」

 

 

 なんで昔の知り合いの女子にボッチを告白しなければならないのだろうか。精神的ダメージが半端ない。

 

 

「なーんだそうなんだ、安心したあ! 」

 

 

 でも正直に話したことで簡単に腕を解放してくれた。あー腕が痛え。思いきり握りやがって、絶対痣できてんだろ。でも文句は言わない。つーか言えない、怖いから。

 

 

「ていうかそんなこと聞くより俺に話すことがあったんじゃなかったのか? 」

 

「そうそう。ってそもそもはっくんが聞いてなかったのが悪いんでしょ!? 」

 

「すまん」

 

 

 それは完全に俺が悪いので素直に頭を下げた。

 

 

「じゃあもう一度言うから今度こそちゃんと聞いてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の婚約者になってくれませんか?」

 

 

 暁零菜が告げたそれは想定以上にとんでもない爆弾だった。

 

 嗚呼、グッバイおれのボッチスクールライフ。

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