いやあ、見事な逆転劇でしたね(白目)
もちろん誰がセンターでも嬉しいんですけどね!
ただこれはこれで善子らしいっちゃらしいし、4thシングルでセンターに輝くほうがイメージ的にもぴったりなので次に期待。
すべてのリトルデーモンよ・・・次こそヨハネ様を1位にするのです・・・
「ふうっ!疲れた〜・・・」
学校から帰ってすぐにベッドに倒れ込む。
一週間ぶりの学校だったけど、クラスのみんなは優しくて、休んだ理由を聞くこともなく、たくさん話しかけてくれた。
堕天使は・・・何度か危なかったけど、波多くんのおかげでどうにかなった。
『津島さん!そういえば先生が呼んでたよ!?』
『そ、そうなの!?みんなごめんねー!』
『津島さん!先生がプリントを渡してくれって!はいこれね!』
『う、うん!ありがとう!』
『津島さん!これ津島さんのだよね!?落ちてたよ!』
『い、いろいろありがとうね!!』
・・・うん、もう少し気をつけよう。
『僕はヨハネのために働きます!』とまで言ってくれたけど、いつまでも止めてもらうわけにもいかないし。
というか、このセリフって結構その・・・プロポーズっぽいというか・・・ううん!今のはなし!!
「それにしても・・・津島さん、かぁ」
ずっとヨハネって呼んでくれていた波多くんからそう呼ばれるのは、なんというか・・・そう!違和感があるわね!
もちろんヨハネって教室で呼ばれたら困るわけだし、当たり前なんだけど!
「・・・なんか寂しい、かも・・・はっ!?わたしは何言ってるのよ!?寂しいとかないから!!別にあれが普通なわけだし!?」
そうね・・・でも、明日は「アレ」を波多くんに渡そうかしら?
※※※※
ヨハネ社長が学校に復帰した翌日。
僕はまたしても授業前に屋上に呼び出されていた。
今日の作戦会議だろうか?
そんなことを考えながら、屋上への扉を開くと既にヨハネ社長が待っていた。
「フッ、遅かったわね?リトルデーモン」
「お待たせしてすみません。・・・って、どうしたんですか?その目の下のくま」
「それは気にしなくていいの!」
まあ、気にするなと言われればそれ以上何も言えないけど・・・
ヨハネ社長は色白だからくまがよく目立って心配にはなる。
「それよりも今日はあなたに授けるものがあるのよ?ありがたく受け取りなさい、リトルデーモン」
「あ、ありがとうございます」
ヨハネ社長が手渡してきたのはよくあるキャンパスノート。
タイトルには『天界堕天条例』とあるけど、一体これはなんなんだろう?
そんな僕の心を見透かしたようにヨハネ社長がこのノートの説明を始めた。
「それはリトルデーモンとしてのルール、心構え、その他諸々の必須知識について書かれた魔本。一般人の目に触れないようにしておきなさい?」
「ルール、心構え・・・そして社外秘。つまり社則というわけですか。なるほど」
「しゃそく・・・?まあいいわ!必ず今日中に目を通しておくことね」
そう言われて少しページをめくって、中を見てみる。
中はぎっしりと手書きの字で埋め込まれていた。
これもしかして・・・
「ヨハネ?もしかしてこれ作ってて寝不足なんじゃ・・・」
「ギクッ!?ま、まさか〜・・・」
「あはは・・・無理しちゃダメですよ?」
「・・・はい」
※※※※
ヨハネ社長と屋上を後にし、昨日に引き続き1時間目の授業に滑りこむ。
高校生活が始まって1週間と少しが経つが、精神年齢、頭脳年齢がアラサーの僕にとって高校の授業が楽勝かと言われればそうでもない。
国語なんかはまだしも、理科や数学といった仕事や日常であまり使わない分野に関してはかなり忘れている。そんなこともあったなあ、くらいの感じだ。
そういった事情もあって、学校の授業も懐かしみながら聞いているわけだが、今日はそれ以上にき気になるものがある。
そう、さっき渡された天界堕天条例だ。
キャンパスノートに書き込まれてるから授業中に開いててもバレなさそうだし・・・少し見てみようか。
えーっと、なになに・・・
『リトルデーモン心構えその1 堕天使ヨハネを敬い、崇めること』
宗教かな?
『リトルデーモン心構えその2 なにかあったらすぐヨハネに相談すること』
学校の先生みたいになったな。
そんな内容がしばらく続き、気になる一文が目に止まる。
『毎週木曜日午後9時から電子の狭間にて会合が開かれる。必ず参加すること』
その文の下にはURLが書かれている。
ということは電子の狭間ってネット上でってことかな?
僕もだいぶヨハネ社長の言葉を理解できるようになってきた気がする。
このノートのどこかに翻訳表でも載っけておいてくれてないかなぁ?
まあそれはともかくとして、木曜日といえばまさに今日が木曜日。
リトルデーモン社の会議、どんな感じなのか今から楽しみになってきた!
※※※※
一時間目の授業は数学。
一週間授業に出ていなかったけど、そこまで授業が進んでいるということもなく、どうにかついていけている。
それはもちろん休んでいる間ノートを届けてくれた幼馴染のおかげでもある。
国木田花丸。
幼稚園が一緒でよく遊んだ仲だったけど、まさか高校が同じになって、しかもノートまで届けてくれるとは・・・
一応昨日のうちにお礼は言ったけど、もっとちゃんとお礼したほうがいいわよね・・・?
でもいつもはなんか恥ずかしくなってずら丸なんて呼んじゃうし・・・
どうしよう・・・?
ただ「ありがとう」っていうだけじゃ・・・
『あの・・・あ、あり・・・ずら丸!私と一緒に堕天しない?』
『ずら?』
って、なるのは目に見えてるし。
となると贈り物・・・とか?
でも何を贈るればいいの?
堕天使グッズじゃ喜んでもらえないわよね・・・?なんかこうリア充的な何かのほうが・・・。
でもリア充的な贈り物なんてわかんないわよ!?
あーもう!どうしたらいいのよ〜!