冬コミで発行予定のリライトSS集「リライト・オンライン」試読版
イラスト担当。
猫庭の紅雪様を予定。

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冬コミ発行予定リライトSS集「リライト・オンライン」試読版

『リライト・オンライン』

 

「くっ……なんたる事」

 薄暗い室内。千里朱音は嘆くようにして呟いた。場所は風祭学院の一室。

 オカルト研究会――通称オカ研の部室だった。だが、果たしてそこは部室といえるのだろうか。備え付けられている家具はどれも高級感が漂い、空間は教室よりも広いくらいだ。とてもただの部活動の部室とは思えない。ましてや同好会の。その空間でオカ研の部長であり、学園の『魔女』とも呼ばれる千里朱音はいた。薄暗い中眩い光を放っていたのはパソコンの画面である。モンスターとプレイヤーを模したキャラクターが映っていた。族に言うRPGというようなジャンルのゲームに思えた。無残にもプレイヤーキャラのHPは減少し、ゼロになった。 そして『Lose』の文字が流れる。

 

「――というわけなのよ」

 翌日。オカ研の部室で千里朱音は言った。その場にはオカ研のメンバーである天王寺瑚太郎。神戸小鳥。中津静流。鳳ちはや。此花ルチアがいた。

「いや、どういうわけか全くわからないんですけど」そう、瑚太郎は言う。

「もう。ちゃんと聞いてなさいよ。もう一度説明するわよ」

 オカルト研究会部長――千里朱音は部室で引きこもりという、優雅な身分を満喫している。どういうわけか授業にも欠席扱いにならず、留年しないらしい。そんな彼女は引きこもりの定番ともいえる娯楽にハマり始めた。

 そう、ネットゲームだ。勿論ネットゲームにもいくつか種類があり、その中でももっともベーシックなタイプ。RPG型のネットゲームにハマったようだ。タイトルは「リライト・オンライン」今後は略称である『RO』を使用する。ラグ○ロク・オンラインではない。念のため。

 だがプレイヤー間の協力が強力なモンスターを討伐するには必須な為。大半がギルドという呼び名のチームを結成し、モンスターと闘うのだ。しかし、朱音はソロプレイヤーだった。ギルドに所属していない為、どうしても非効率的にならざるを得ない。高難易度のクエストなどでの敗北は必至だった。

「そこであなた達に協力して欲しいってわけよ」

 ご丁寧な事に既に五台分のハイスペックパソコンが増設されている。プレイ環境に問題はなかった。随分と金がある事。

「けど部長」 

「ん? なに? 天王寺」

「そのゲーム、既にプレイしている人がいるんじゃないですか? その人達に協力してもらえば」その方が素人とプレイするよりは効率的だと思われた。

「――それがどうにも深い問題があって」朱音は語り始めた。

「ほら。私って御覧の通り美少女じゃない?」

「…………」沈黙が支配する。

「何か言いなさいよ?」ドスの効いた顔になる。

「あ、はい。そうですね」

「それでこの私が困ってれば他のプレイヤーは助けてくれると思ってたの。けどネットゲームって相手の顔が見えないじゃない。それでいくら私が「JK(女子高生、以下JKを使用)だ」って言っても「ネカマ乙www」って言われて取り合って貰えなくて」

 ネトゲプレイヤーの間ではネカマという行為が横行している。つまりは男性にも関わらず、女性キャラクターを育成、そして女性と偽ってプレイングをする事だ。純粋な男性プレイヤーはそれにまんまと引っかかり、女性と騙され恋心を弄ばれたプレイヤーも数多い。

 そんな中、いきなり「JK」と言われても信じられるはずがない。彼らは狼少年に騙され続けた村人のようなものなのだ。

「それでもJKだって主張してたら、「JKが真昼間からネトゲやるわけないwww ニート乙www」って、どう考えてもニートとしか思えない連中に正論言われて」

 確かに普通のJKが真昼間からネトゲをやるわけがない。普通は授業中だ。

「そういうわけで、普通の連中と組むのは諦めたのよ」溜息交じりに朱音は言った。

「それで俺達に」

「そう、協力して欲しいってわけ」

「あたしは別にいいけど。皆でゲームして遊ぶの面白そうだし」そう小鳥は言う。

「私も別に構わない」

 そう静流も言う。概ねオカ研メンバー

「じゃあ決定ね」

 朱音は笑みを浮かべる。

 こうして、ギルド『オカ研』が発足した。

まず始まったのはそれぞれのキャラメイクだった。このゲーム、かなり詳細に見た目を設定できるようで、指定したわけではないが、なぜかそれぞれ本人にそっくりのキャラクター

に仕上がっていた。

 次に決めるのはジョブ決めだ。ジョブによって初期に振り分けられるパラメーターが異なり、その後の伸び率も変化してくる。さらにはアビリティといい、特殊な技で何が使えるかなども大部分はこのジョブに依存してくるのだ。

 最初の選択ではあるが、その後の育成や上位ジョブに転職していく上でも重要な選択となる。

 ちなみに先行してプレイをしていた朱音はソーサラー(攻撃的魔法使い)を選択したらしい。攻撃魔法の他にも、毒などの状態異常や相手のパラメーターダウン(俗にいうデバフ)を手掛ける。偉く露出度の高い恰好(所詮はゲーム内ではあるが)をしている。防御力は低そうだ。さらにはロッドを所持している。露出度の高い魔法使いといった風貌だった。

「あたしはこれにするよ」そう言ってジョブを選択した小鳥だった。

「ヒーラー(回復役)か」瑚太郎は呟く。

「へ? そうなの?」

「クレリック(回復役魔法使い)はヒール(回復)専門よ。他にもバフ(能力補助)で防御力があがったり、レベルがあがると蘇生魔法を覚えるわ」

「えーと、じゃあ、私は――」とちはや。

「お前はこれにしとけ」

「へー。どういうジョブなんですか?」

「近づいてぶん殴る。お前に最適なジョブだ」

「なんですか、それは! かわいくないです! 私も可愛いのがいいです!」

 小鳥のキャラは可愛い天使のような衣装になっていた。回復役の天使といったところだろう。

「馬鹿が、役割を考えろ、役割を。そんなにヒーラーばかりいたらパーティーのバランスが悪くなるだろうが」

「……ううっ。じゃあ」

 仕方なしでちはやはジョブを選択する。選ばれたのはクンフーだ。一切の魔法や回復呪文が使えない代わりに物理攻撃と近接戦闘に秀でている。

「――コタロー」そう静流が言ってくる。

「私はどうしたらいい?」

「静流は――まあ、適当に決めればいいんじゃないか」

「そうか。ならこれにしよう」静流が選んだのはシーフだった。守りは弱いがその分素早さがあり、回避率と命中率に優れている。また様々な便利アビリティを覚える事ができる点でも重宝されるジョブだった。

「ルチアは――」

「私はこれでいい」

 ルチアが選択したのは重武装のジョブだった。俗に言うナイト系ジョブ。豊富な防御力及びHPで敵の攻撃を防ぎきる、いわゆる壁役のジョブだった。

「あまり露出度の高い恰好は好ましくないからな」

「なにいってんだよ。高々ゲームで」

「う、うるさい! ゲームでも知らない男にジロジロと肌を見られるのが好きじゃないんだ」

 潔癖なルチアはそういう。確かに全身の甲冑は彼女のガードの硬さを示しているかのようだった。

「――じゃあ俺は」

 ちょうどいい感じでジョブがバラけてきた。瑚太郎は標準的なジョブであるファイターを選択する。万能職である。基本的に万遍なくパラメーターが振り分けられている。欠点らしいところは見当たらない。しかし、長所らしい長所もない、もっともベーシックなジョブだ。

「さて。準備は整ったわね。ギルド『オカ研』の出陣よ」

「「「おー!」」」

 一同は出陣をした。あくまでもネトゲの中でである。

 

 マップに出て即の事だった。

「うわっ。なんか出てきたよ」と、小鳥。

「うにょうにょとしてるよー。なんか不気味」

 現れたのは液体と固体の中間のようなやつ。

 ゲル状態のモンスターだ。そのモンスターは様々な形に変わりつつ蠢いている。

「スライムか」

 瑚太郎はそういう。

「スライムって……あたしもっと可愛いやつを想像してたよ」

 恐らくその先入観は国民的RPGの影響だろう。

「行け! ちはや!」

 瑚太郎はそう命令する。

「なんで私が行くんですか!」

 渋々ちはやが前に出る。っていうか、普通はプレイヤーネームは別名を名乗るものなのだが、皆律儀で本名でプレイをしていた。

 ちはやは無造作に攻撃を繰り出す。そしてその攻撃はスライムに会心の一撃を与えた。

 スライムは無に帰る。それと同時に宝箱と若干のお金を出した。テレテレーテッテテー。謎の効果音が流れる。

「なんですか、この音は」

「どうやらレベルアップしたようね」

 レベルがまだ低い為、簡単にレベルアップをするようだ。

「じゃあ、この調子でクエストを進めていきましょう」

 朱音はそういう。クエストは夜まで続いた。

 

「うー! 眠いよ」

 翌日の事だった。小鳥は目をこすっている。

「……ふぁ」瑚太郎も軽くあくびをする。

「なんだ……二人ともだらしない。そんな事では――」そういうルチアも眠そうだった。

「けど面白かったねー。あのゲーム。ROっていうの。ハマっちゃう人がいるのも頷けるよ」

「うん。早く部室に言ってプレイしたい」

 そう静流も言う。――その時の事だった。瑚太郎達は複数人の男たちとすれ違う。冴えない男たちだった。眼鏡をかけたガリとデブに体型が両極端された男たち。その時、瑚太郎は彼らに怨嗟の込められた目で見られているという事に気付かなかった。

 

 その日も前日と同じく、朱音率いるギルド『オカ研』のメンバーはROをプレイしていた。そしてクエストに出ていた時だ。

「やったー! レアアイテムだよ瑚太郎君」

「やったな。小鳥」

「これを換金したらいくらになるんだろうねー」

「随分俗っぽいぞ小鳥」

「ああ……これが現実のお金になったらと思うね」

「小鳥……RMT(リアルマネートレード)はこのゲーム禁止よ」

 そう、朱音は言った。皆で楽しくゲームをしていた――その時だった。ビー! ビー! ビー!突如、警戒音が鳴り響く。

「なっ!」

「な、なんだ。何が起こったんだ」と、慌てた様子でルチア。

「――皆落ち着いて。これは対抗戦というものよ」

「対抗戦?」

「このゲームはギルドとギルドが直接対決をする事ができるの……いわばプレイヤー同士のチーム戦ね。よくクエストで利害が相反したり、狩場を荒らされた時なんかに起こるの」

「待ってくれ、私たちは別にそのような事をした覚えはないぞ」そう、ルチア。

「皆構えて。来るわ」

 朱音は構える。構えているのはレア装備の杖だ。

「き、きゃああああああ!」その時だった。突如小鳥が斬られ、悲鳴をあげた。

「全く、遅すぎるでござる」

 細身の男は言った。片手にはナイフを持っていた。突如現れ、そのナイフで小鳥を襲ったのだ。

「くっ。アサシンか」

「くそっ! ヒーラーの小鳥がやられたぞ!」

「皆は私が守る!」前線にルチアが出た。

「全く、この程度の戦力で、僕たちの相手になるはずがないんだなぁ!」

「く、きゃああああああああ!」ルチアは突如巨漢の男に吹き飛ばされた。

「僕たちが、君たちを可愛がってあげるんだなぁ」

 さらに巨漢の男。恐らくはいくつかの戦士系の職業を極めた末にたどり着く最上位職、パラディンについているのだろう。凄まじい剣を放ってくる。ルチアのHPゲージがみるみる削られていくのがわかる。

「ふっ。食らえ! 僕が半年間の廃プレイの末に身に着けた極大魔法」

 後ろで長い時間詠唱を続けていた魔法使い。これも最上位職――ウォーロックだ。

「メテオ!」

 放たれたのは巨大な隕石。呪文は長ければ長いほど隙が大きい。半面、威力は増大する。巨大な隕石がオカ研メンバーを襲った。

「きゃあああああ!」

「うああああああ!」

 瞬く間にギルド『オカ研』は全滅をした。

 

 翌日の事。

「全く。なんだったんだろうね。あれは」小鳥は嘆く。

「さぁ……初心者狩りなんじゃねぇの」

 瑚太郎はそういった。ネットゲームに限らず、やりこみが必要なゲームにはよくある事だ。鍛え上げた力や苦労して手に入れた装備などで初心者を圧倒し優越感に浸る。嘆かわしい話ではある。そしてこの行為で挫折をしてしまう初心者プレイヤーは多かった。

「おかげでお金は減っちゃうし、経験値も減っちゃうし」

 大抵の場合、ゲームで死亡するとデスペナ(デスペナルティー)というものが発生する。取得できるはずの経験値が大幅に減ったり、所持金が半減したりする。

「なんだか面白くなかったなぁ」小鳥は呟く。

「クックック、見ものでござったよ」――と。そんな時の事だった。瑚太郎達の前に複数人の男たちが姿を現す。

「お前らは――」

「「「そう、われ等はネットゲーム研究会!」」」

 なぜかそれぞれ不気味なポーズを取る。無意味に連携がとれていた。

「全く、情けない男なんだなぁ……女の子をみすみす見殺しにするなんて」

 男たちは嘲笑のまなざしでこちらを見てくる。ここまで来れば察するのは簡単だった。

「昨日のPK(プレイヤーキラー)しかけてきたの、お前らだったんだな?」

「ふっふっふ。その通りさ。君たちがROをプレイしていると小耳にはさみ、先人としてご挨拶にね」

 そういってきたのはネトゲ研究会のリーダーと思しき男だった。この男が部長なのだろう。ぐるぐるとした眼鏡と長い髪が特徴的な細身の男だった。

「なんであんな嫌がらせを」

「嫌がらせ? 簡単な事だよ。同じ研究会でありながら可愛い女の子を何人も侍らせている――天王寺瑚太郎お前が許せないんだよ」

「うらやましいんだなぁ」

「くそっ。拙者達など男しかないのでござる。不平等でござる」

 男たちはそれぞれ身勝手な事を言っていた。明らかな逆恨みである。

「そんな勝手な理屈で俺達が楽しくゲームをしているのを邪魔したっていうのか」瑚太郎はあきれたように吐き捨てる。

「けどわかったかい? いくら君が現実世界でリア充――スクールカーストの上位に位置していようが、ゲームの世界では僕たちには敵わない。そう、ゲームの世界では僕たちこそが神なんだ。再戦ならいつでも受け付けているよ。はっはっはっはっは!」

 哄笑と共に男たちは立ち去っていく。

 

「そう、そんな事があったの」部室にいた朱音に報告をする。

「部長さん――なんとかならないの?」小鳥はそう聞く。

「無理ね。運営に報告しても所詮はゲームのルールに乗っ取っての事だし。学校に報告してもただのゲームでの事だとしか思われないわよ。嫌がらせだとも思われない」

「せっかく面白くなってきたのに」

「はっ! 名案が浮かんできた」瑚太郎は何かに気付く。

「どうしたの? 瑚太郎君」

「ハニートラップだ」

「ハニートラップ?」

「奴らは女に免疫がない。誰かが色仕掛けに行けば」

「ふしだら・NG」そう小鳥は腕でバッテンをした。

「……どうするの? このままゲームやめる?」小鳥は訊いてきた。

「それはそれで連中に負けたみたいで悔しいわね」朱音はそういう。

「まぁいい。この千里朱音にゲーム上とはいえ喧嘩を売ってきたこと、後悔させてやるわ」そう、朱音は笑った。

 

「ふふ……クライン殿やるでござるなぁ」

「キース殿には及ばないんだなぁ」

「このままいけば、転生してさらに上級職を目指せますね。さらにはエクスカリバーなどの超レア装備ももうすぐ」

 ネトゲ研究会の男たちはROをプレイしていた。高難易度のクエストだったが、廃人達にとってはお安い御用だった。こうして高難易度ダンジョンを回すのが彼らのルーチンだった。主に経験値とお金及び武器の素材集めである。

 ビー! ビー! ビー!警戒音。そう、これはギルドの対抗戦の音だ。

「まさか、僕たちに喧嘩を売るギルドが出てくるとは――」

「命知らずにも程があるんだなぁ」

 男たちは相手を見据えようとする。しかし――相手は意外な顔ぶれだった。

「いやいや。どこの強豪ギルドが相手かと思えば、君たちとは」

「物覚えが悪いんだなぁ。僕たちに負けたのを忘れんだなぁ」

「全く。負け犬たちがなんの用でござるか」

 ネトゲ研究会の連中の前に現れたのはオカ研のメンバー達だった。

「……まあいい、八つ裂きにしてやれ」ネトゲ研究会の連中が襲い掛かってくる。

「くそっ! 硬いんだなぁ!」

「どういう事でござるか! なぜ拙者の速度についてこれるでござる!」

「なっ! バカな! そいつのジョブは最上位職のクルセイダーじゃないか。廃人でも転職するまで半年はかかるのに!」

「はあああああああああ!」ルチアは剣を持って襲い掛かる。

「それにその女が持っている剣、超レア武器のエクスカリバー! プレイヤーの中でも数人しか所持者がいないはずのレア武器だぞ! なぜだ!」

「あなた達、怒らせた相手が悪かったわね」朱音はそういう。

「ど、どういうことだ! 学園の魔女! 千里朱音!」

「簡単なことよ。運営の弱みを握って、ちょいとお願いしたら。連中は大喜びで私たちにレア装備をくれたり、レベルをあげてくれたり、最上位ジョブに就かせてくれたのよ」

「くっ! なんだそりゃ! 反則じゃないか!」

「この千里朱音をゲームとはいえ敵に回すのは、割が悪かったわね」

 こうして闘いが始まった。

 

「くそっ!」

 とはいえ連中も廃人の意地があったのだろう。闘いは拮抗した。血みどろの闘いの末。残ったのは瑚太郎とネトゲ研究会のリーダーだけだった。お互い赤ゲージだった。ドットの鬩ぎあい。

(くそっ……ここまでか)瑚太郎は胸中で弱音を吐いた。

「……くっそおおおお! とどめだ!」男はスタックで殴り掛かってくる。

「天王寺!」朱音は叫ぶ。

「これで勝ったらなんでも言う事を聞いてあげるわ!」

「う、うおおおおおおおおおお!」

 書き換える。リライト能力。天王寺瑚太郎はその能力を発動させた。

「……ば、馬鹿な! そんな現象が」

 リーダーの男の攻撃は間違いなく、届いたはずだった。しかし、それよりも先に瑚太郎の剣が貫いた。もはやプログラムを書き換えたとしか思えない。

「……は、反則だ」

 こうして、オカ研メンバーのリベンジは見事成功した。

 

「……あー。よかった。これでこれからは皆で仲良く遊べるよ」そう、小鳥は言った。

「ありがとう、天王寺。あなたのおかげよ」朱音はそういった。

「そんな事ありません。皆のおかげです。それより部長、お願いの事ですが」

「な、何かしら。私にできる事ならいいわよ」

「――簡単な事です」瑚太郎は笑顔で言う。

「おっぱい、揉ませてください。勿論生で」

「死ね」

 瑚太郎見直しかけた朱音は、心底見損なう結果となった。こうして、オカ研のネトゲライフは終了した。

【FIN】

 


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