私の伝説は12世紀頃から始まったのだ
転生した日
今日から日記を付けることにした。
というのも、今日は転生した初めての日、記念すべき朝が来る希望の日だ。
記念すべき日から始まる新たな人生をいつの日か読み返そうと思い書くことにした。
明日には転生特典が届く日、楽しみである。
ここがどんな世界なのかはわからないが、剣術とか活かせそうな世界で頼むといった。
そして俺の転生特典はアーサー王の使っていたエクスカリバー、もう何も怖くない。
一応、素振りとかして修行して待とうと思う。
それにしても、一人暮らしで家も戸籍もあるって転生オリ主らしい生活である。
世間ではネグレクトというけどな、本当に実在するか怪しい両親、不思議だな。
神様、クーリングオフしたいです日
失敗した。失敗した失敗した失敗した。
俺は失敗した。鬱だ死にたくなってきた。
確かに俺はエクスカリバーっていいました、転生特典で欲しいって言いました。
いっぱいあるけどどんなのと言われたので、一番強いのを頼むと言ったのがフラグでした。
俺の欲しかったエクスカリバー(型月製)じゃなくて、エクスカリバー(魂喰い製)だった件。
そうだけど違うそうじゃない。
宅配便で届いたダンボール、こんな風に届くんだと思って開けたら中身がなかった。
あれ、と思っていると冷蔵庫の開く音。
振り向けばそこには白い二等身の生物、シルクハットに長い鼻、下半身は丸出しで紳士風。
そんな生物が俺の家の冷蔵庫を勝手に開けて、中に入っていたお茶を飲んでいた。
おい、ペットボトルから直接飲むんじゃねぇよ!
やっぱりソウルイーター版だった日
初日に喧嘩してしまったが翌日にはすっかりなかったことになっていた。
というかなかったことにしたい、まさか転生特典にボコボコにされるハメになるとはな……
取りあえず、自己紹介をすることにした。
「どうも、エクスカリバーさん。俺の名前は「私の伝説は12世紀から始まる」……あ、はい」
やっぱり俺、コイツ嫌いだわ。
それから五時間喋りっぱなしのエクスカリバー、面倒だったのでどこかに行こうとするとステッキで殴られる。
トイレに行こうとすると、早くしろと言われる。
話を聞かないで寝ていると、落書きされた上で起こされた。
だが、俺はなんとか耐えきった。もう今日は何もしたくない、おい日記を書く時くらい邪魔するなよな。
分厚いマニュアルブックを渡された日
翌日、起きたら目の前に広辞苑並みの本があった。
なんだこれ、もしかしてアイツの手書きなんだろうか。
中身を見てみると、1000の項目、其の一、私の朝は一杯のコーヒーで始まる。
なんぞこれ、たったこれだけに十ページも使っている。
一ページでいいだろ、イラっとくるぞ。ハッ、いかんいかんこれは怒ったら負けな気がする。
其の二、紅茶の気分の日もあるので察すること。
出来るかぁー!流石にキレた。
ちょっと慣れて来た日
これはこういう物と思うことにして、ちょっと慣れた。
それでも、一日一回はイラっとくるからここまで来るともはや才能である。
「あの、千の項目減らしてもらえませんか?」
「ヴァカめ!千の項目と書いてあるが実際は百もないわ」
「じゃあなんで書いたんだよ!百の項目でいいじゃないかよ!」
「私の力が欲しいのか?だがそう簡単に貸すわけにはいかないのだよ。何故なら私は旧支配者……のレプリカ、本体ほどの力はなくとも世界を支配できるからな」
話をまとめると、転生特典となる上でこのエクスカリバーは弱体化しているらしい。
俺しか使えないし、制約も緩くなってるし、本体よりも力は出ない(なお、それでも世界を支配できる程度には力がある)らしい。
それでもセイバーのエクスカリバーとか、イージス艦とかレーザー兵器、果ては風魔法から強化外骨格などエクスカリバー関連の中ではぶっちぎりに強いそうだ。
神様の知っているエクスカリバーって多いな、俺ってば全然知らなかったよ。
すみません、忘れてました日
学校から電話が掛かってきた。
いつまで学校に来てないんだ、と先生からお叱りの電話である。
学校どこだよ、というか不登校扱いだったのかよ!
学校に通うことを忘れていたぜ。
「じゃあ留守番頼むな」
「ヴァカめ!転生特典なのだから四六時中一緒に決まってるだろ」
「えっ、困る」
学校で、常に変なゆるキャラが子安ボイスで話しかけてくるとか周囲の視線が気になるわ。
と思ったけど、普通の人には見えない仕様らしい、そうですか。
明日から頑張る。
何の世界か分からん日
学校に行くことになった。
私立城楠学院という名前の学校で大学まであるらしい、楽でいいですね。
でも、不登校な時点で推薦が貰える気がしない。
俺は気づけば一年も不登校、もう学生生活が二年しか残ってない件。
すごく視線を集めながら授業終了、クラスメイトはずっと先生の横で朗読会をするエクスカリバーを無視していたので本当に見えてなさそうだった。
……うるさくて授業が聞こえない。
帰り道、本屋によって本を見てみる。BLEACHやネギま、ハイスクールD×DとかSAOとかあった。
タイトルがあるってことは、その世界じゃないということだろう。
ジャンプ系ではなさそう、でも戦闘があるはずの世界なんだよな。
俺が知らないラノベの世界とかだろうか、アニメ化してる奴なら大概知ってるんだけどな。
ようやく何の世界か分かった日
学校で噂になってることがある。
なんと、一年生のところに転校生が来たらしい。
しかも金髪、この時期に転校生とか超能力者だろ、つまりハルヒの世界ってことじゃないだろうか。
坂道上ってないし、それはなかった。
取りあえず、みんな見に行くしぼっちな俺も見に行くことにした。
一年生の教室にやってくると、すぐに転校生を見つけた。
ブロンド、スタイルのいい女の子がいたのである。スゲー、レベル高いレイヤーさんかよ。
あれが地毛だとしたらトンデモネェなぁと思いながら見ていると、首のところにステッキを引っ掛けられクイクイされた。
「な、なんだよぉ」
「ヴァカめ!女ではなく、その視線の先を見ろ」
「あぁ、彼氏かなんかだろ。美人だからな、彼氏ぐらいいるだろう。結構イケメンだな、あの男」
「ヴァカめ!よく見ろ、奴の周囲を見てわからないのか。アレは人ではないだろう」
ま、マジかよ。もしかして悪魔とか修羅とかの可能性があったり、いやペルソナ使いとか魔術師って線もあるのか。
色々、予想を立てていたら普通に教えてくれるみたいだ。
「アレは……」
「アレは?」
「…………………………ヴァカめ!早く気づけ!」
「なんで!?」
唐突に怒られた解せぬ。
「思考の時間は必要なのだよ。何をするにも、ものを考えずに飛び出すなど愚の骨頂。そう、あれは私が若かった頃の頃だ。アレは秋の頃だったろうか、いや夏の頃だったかもしれない。吹雪の吹きすさぶ冬の寒空に私は出会った。彼こそはブリテンの王、アーサー王である。ところで、話が変わるが私の朝は一杯の――」
すさまじく長い話の後、ようやく答えが分かった。
「――魔王だ。勇者が倒すべき存在、そう私がかつて勇者と呼ばれていた頃の」
「あ、はい」
魔王、金髪女子、一応苗字を確認してみる。
草薙護堂、あっこれは間違いない。
どうやら、この世界はカンピオーネの世界のようだ。
カンピオーネってなんだっけ日
カンピオーネの世界だと分かったので、ある程度まとめてみた。
確か、イタリアだかヨーロッパで神殺し、すでに終わってるはず。
銀髪幼女が東京で大暴れする、オオカミお爺ちゃんがゾンビ操って東京襲来。
ちなみにどっちが先かは忘れた。あとはペルセウスだかなんだかを倒してた気がする。
あとは、神隠しにあって日本刀の女の子と戦うんだっけか。
記憶が混雑というか、うろ覚えすぎてよくわからん。
原作知識なんて最初からなかったな。
学校に行く予定だったが違った日
起きたらベッドごと知らないビーチにいた。
はぁ?