俺のエクスカリバーが普通じゃない   作:nyasu

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彼らは話を聞かない奴だったよ

カンピオーネ!になった日

 

なんだかんだ勝った。

ボロボロながら、アーサー王は生きていた。流石アーサー王、しぶとい。

しかし既に満身創痍なのか、立っているのもやっとの状態である。

 

「ぐぉぉぉぉ……」

「むーい!むーい!むーい!」

 

謎の掛け声を挙げながら背中でジャンプするエクスカリバーに屈辱の声しか挙げられていなかった。

やめなさい、倒れてる人に追撃するなんて可哀想でしょ。

 

「むむむ、貴様、見ているな!」

「どうした、急に?」

 

虚空に向けて杖を向けるエクスカリバー、いつの間にか場所が変わっていた。

指し示すその杖の先にはギリシャっぽい服装の女の子がいた。

なんだただのコスプレイヤーか。

 

「主従揃って、視線がムカツクのだけど……まぁいいわ、私の新しい息子」

「えぇー、初対面で息子とか言われた」

「ヴァカめ!アレはパンドラ、人類最初の女という設定の哀れな女神だ」

 

なんだここ、俺達三人と一匹しかいない。さっきまでの場所と違うんだが……

あと設定なんだ、と思っているとアーサー王が顔を上げて、何か口走った。

 

「貴様が来ただと、まだだ、まだ終わりではない!」

「非常に不本意ですが、えぇ、でも彼には罪はないですもの。さぁ、アーサー王、彼に祝福と憎悪を与えて頂戴!8人目たる新たな神殺しに聖なる言霊を捧げて頂戴ませ!」

「くっ……良いだろう、少年。貴様はこのアーサー王に勝ったのだ、騎士王の権能を簒奪し、誰よりも正しく清廉であれ、例えその先が滅びであろうとも希望を失うな。そして、そこの――」

「――ヴァカめ!話が長い、そんな話よりさっきの続きを話そう。あれは日差しの強い真夏だったかな? いや…肌寒くなる秋だった…当時は私も悪でね。 そういえばもう冬だったかもしれない。すごく「悪」で巷でも有名な「悪」だった。 悪そうな奴はみんな友達だったよ。 美女たちはみんな私の取り合いをしていたよ。 いや……やっぱり夏だった すごく暑い真夏日だったよ。 そう記憶している 私は今と違って研ぎ澄まされたナイフのような男だったよ しかしなぜか気品を感じさせていた。みんな言っていた 今でも言われている。 そうは言ってもその当時はそんなに言われてなかったかもしれない徐々に言われ始めていた。 意外と優しいと、そう考えてみると、気品を感じさせていたのかもしれない、結果言われていた。私はすごかった。今でもすごいがただ「悪」だった。

それもこれも気品溢れる冬の日―… それでは伝説を語っていこうか。しかし、その前に五分間休憩だ。正座して待っていたまえ」

 

エクスカリバーが語り始めた当たりで光が身体を包み、目の前が真っ白になった。

ただ、失い掛けた意識の中で嫌そうな顔の二人が見えたのは確かだった。

 

 

 

新しい朝が来た日

 

「……ハッ、なんだ夢か」

「ヴァカめ!夢ではない!」

 

目の前に白い棒が迫る、これ杖だ。

 

「ぐおぉぉぉぉ!?」

 

そう、その時の俺は起き抜けに奴にフルスイングで顔面を強打したのだ。

後で聞いた話だが、アレは権能を確認するために必要なことだったらしい。

俺が得た権能は騎士王になる物とやららしく、女体化とかドラゴン宿したりすんのかなと思ったら地味だった。

ゲーム風に言うならば、オートヒール、技量アップだけである。

まず、傷が普通より早く直り、でもって死んでなければ時間経過で治る仕様、自覚させるために鼻血が出るくらい殴ったらしい、痛い。

次に、身体の動かし方、剣の使い方が自然と分かる、素人の俺でもこれで達人級という訳である。

 

ただ、カンピオーネなので普通の人より出血はすぐ止まり痛みも感じにくい上でのオートヒール。

まさに化け物並の回復力だろう。

次に骨が鉄みたいに丈夫に、身体能力は強化され、HPが低いほどパワーアップして、魔法は基本的に無効で、三日で言葉を覚えられるくらいには言語の素養がある、そんな人間に私はなりたい、っていうよりなった。

俺は人間をやめるぞジョジョ、人間を超越する!

アルティミットシイング俺である。

 

 

 

最近騒がしい日

 

最近、エクスカリバーが人を殴って放置している。

まぁ、いつもの事である。人を殴るのがいつもの事……いや、ギャグ補正とかあると思う。

大抵の人はエクスカリバーにイラッときて、で返り討ちに合う。

襲い掛からなければいい物を仕方ないね。

 

「で、なんで最近になってこんなに絡まれるの?」

「ヴァカめ!グリニッジの賢人議会の奴らだ」

「なにそれぇ」

 

そんなの原作であったけ、あぁ何か調べてる人達かな。

いや、詳しくは知らないけど。

 

カンピオーネの存在は、まぁ人間の中に化物がいるってことで調べるのは急務だろう。

そこで白羽の矢が立ったのは盗聴や盗撮などしなくても霊視などで見える人、巫女さんだった。

 

「は、花ちゃんだ!」

「……万里谷です、誰ですかそれ」

 

超不満げに反論する万里谷ちゃん。

かわいい、声が可愛い。

しかし、一目見ただけで看破する実力の持ち主、バレたのはこの子がなんかあの人ヤバイと報告したからである。

 

「ついにこの時が来てしまったか」

「御身におかれましては……あの杖を向けないでくれませんか?」

 

万里谷ちゃんが喋りながら向けられた杖を手で払う。

が、すぐさまエクスカリバーは向け直す。

払う、向け直す、払う、向け直す、見てるだけでイライラである。

 

「くっ!自立する聖剣、それが権能の1つなのですね」

「いいえ違います」

 

そんなぁ、という顔の万里谷ちゃん。ごめん、コイツ最初から単独行動スキル持ちなんだ、セイバー枠の癖してアーチャーかよ!

基本的にウザいだけで無害なので我慢してください。

 

「取り敢えず、何を考えてるか分からないけど万里谷ちゃんが言うこと聞いてくれるなら何でもするよ」

「えっ?えっ、えっ、えっ、えっ?」

 

何を想像しているのか、まぁ大体あってる。

そりゃ男子高校生ですし、国家権力に従わなくても捕まらない(捕まえられない)ならねぇ……

 

「私、巫女でして……」

「あっ、そういうのじゃないんで。いや、本当に大丈夫何で」

 

万里谷ちゃん、ゲットだぜ!

 

 

 

万里谷ちゃん(美少女)、ふぅ……日

 

ヤっちまったぜ。

いや、別にエロいことしてないよ。

際どいコスプレとかカラオケとか添い寝とかお化け屋敷

とか胸揉んだりとか映画館に行ったりとか。

健全だぞ、うん、他のカンピオーネに比べたら健全だ。

 

「あの、話を聞いて下さい……」

「あぁ、心がぴょんぴょんするんじゃ~」

「ヴァカめ!ヴァァァカめ!ヴァッカめ!うむ、やはり一番のがいいか」

 

自宅、本日は手料理を作ってくれると家に来てくれた。

万里谷はグリニッジ賢人議会の犠牲になったのだ。

 

「見ろ、万里谷ちゃんの恋愛サーキュレーションがミリオンだぜ!」

「えっ、あの自作の歌を投稿したんですか!?」

「ヤっちまったぜ!」

「いやぁぁぁ!?顔出ししてる、コメントがぁぁぁ!」

 

仕方ないじゃん、この世界には花澤さんはいないからね。

お前が花ちゃんになるんだよ!

 

「ゆくゆくはアイドル声優としてカンピオーネの権力で」

「やめてください!死んでしまいます!恥ずかしいぃぃぃ」

「かわいい、かわいい」

「や、やめてぇぇぇ」

 

本日も悶える姿が最高でした。

後日、他のカンピオーネを交えて話し合いをすることになった。

おいおい、まさか説教ですか。

草薙だって?色狂いの魔王、あっ……察し。

 

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