俺のエクスカリバーが普通じゃない   作:nyasu

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神様殺すべし慈悲はない

魔王に会った日

 

結論から先に言うと殴られた、痛い。

というか、何故かこの日記形式兼メモ帳が奴に見られてた、おのれ万里谷裏切ったな。

 

「お前のことは俺は知らない、それでこの日記を見せて貰ったが」

「ゴクリ」

「こんなもん日記じゃねー!あと、やってること最悪だな!」

 

色狂いの王様にめっさ怒られた、いや俺は悪くねぇ。

可愛いのが罪なのだ、罪には罰を、俺がおっぱい揉んでも仕方ないことだと思います。

 

「お前がやってることはな!権力で好き勝手やるようなものなんだよ!」

「おまいう」

 

横に美人を侍らせて、えっリア充の癖して何言ってるんですか?

 

「はっ?」

「お前、幾つだよ!こっちは年上だぞ!敬語使えよ、カンピオーネだからって権力を使ってんじゃねぇよ」

「そういう話じゃねぇだろ!」

「それに、お前愛人ってカンピオーネの権力使ってるじゃん!俺なんか、そんな淫靡な生活送ってませーん、健全でーす」

「それは、あっちが勝手に・・・・・・それに俺だって」

 

口籠もった時点で察した、かの邪知暴虐の魔王である草薙護堂は敵であると。

健全とか言っても、俺は知っている。レポートで読んだけど戦闘中にコイツ、キスとかしてるからね。

 

「貴方、神殺しの為にキスしましたね」

「そ、そんなことは」

「しましたね?」

「し、したけど!それとこれは関係ないだろ!それにあれは俺からじゃねー!」

「してんじゃん!事実じゃん、俺キスとかしたことないし!何、愛し合ってるからいいって言い訳するのかよ!お前、愛人とか言ってる時点で遊びだからな!それに他の女に色目使ってんじゃねーよ、俺が万里谷ちゃんと遊んでるだけで彼氏でもないのに首突っ込むなよな!」

「それは万里谷が困ってるから仕方ないだろ!」

「えっ」

 

 

 

死にたい日

 

昨日の一連のやりとりを思い出し、書き起こして、そして死にたくなった。

えっ、あの笑顔は嘘だったの?社交辞令とビジネス笑顔だったの?

あの後、万里谷ちゃんと話したけど。

 

「そ、そんなことはございませんよ。少し、自重してくれれば・・・・・・」

「鬱だ死のう」

「ま、待って!あぁ、どこに」

 

連日、監視する男達。

引きこもっても万里谷ちゃんは来ない、つまりは会いたくないということだろう。

いやだって、俺も女の子とイチャイチャしたいもん、なんだよ草薙の野郎、主人公でイケメンだからって調子乗ってるだろ。

 

しかもよく聞けば、俺と出会う前に万里谷ちゃんってば誘拐されていてでもってカンピオーネから助けられたらしい。

俺がアーサー王と戦ってる間に、おじいちゃんの魔王と草薙が日本でバトってたとか聞いてない。

フラグ建ててるとか、その気もないのに建てるとか、死ねばいいのに。

っていうか時系列どうなってるの?もっと先じゃなかったけ、早えーよヴォバン!

よく考えればアーサーも別の人が戦ってるはずなんですが、ぐぬぬ。

 

 

 

引きこもれなくなった日

 

家が崩れた。

エクスカリバ―曰く、アテナのせいらしい。

おのれアテナ許さない、絶対に絶対にだ。

 

「新たな英傑がな――」

「オラァ!」

 

何かしゃべっていようが、好みじゃないのでロリだろうがぶん殴る。

ざけやがって、人の家をぶち壊すとは良い度胸じゃないか。

 

「アテナ、避けろ!」

「えっ!?」

 

目の前が光に包まれ、俺の身体が焼けるような痛みを訴える。

馬鹿な、誰が俺を攻撃した。

 

「ぐぉぉぉぉ・・・・・・」

「やったか!?」

「それ、フラグぅぅぅ」

 

声がする方を見れば、満身創痍な草薙の姿がある。

そして、目の前には炎を切り開いたアテナとアテナの姿があった。

 

「ば、馬鹿な!?アテナが二人だと」

「フフフ、これで真の姿に」

「そんな、まさかロリがチューして合体だと!?」

 

アテナの姿が真っ黒な闇に包まれ、周囲が爆発する。

爆発好きだな、と思っていたら、なんとちょっと成長したアテナが現れた。

すごい、ふつくしい。俺、セイントになってもいい。

 

「まだだ、まだ諦めない!」

「何?」

「私もです、私も諦めない」

 

何が、と困惑するアテナの見る方に目を向ければ草薙とキスする万里谷ちゃんの姿があった。

終わった、もう夢も希望もなくなった。やめろ、それは俺に効く。

 

「これでもう大丈夫です」

「何がだよ!」

「こうなったら、メティスを倒すしかないわ」

「誰だよ!」

 

横から現れた草薙の愛人、エリカの言葉にどういうことと驚く。

というか、ナチュラルにみんなスルーしていないだろうか。

 

「ヴァカめ!今は良いところだから、気づかれないようにしたのだ」

「えっ?」

「気配を斬ったのだ」

「どういうことだってばよ・・・・・・」

 

なんで俺が気づかれないようにしてるんですか、エクスカリバ―さん。

王の剣は主と一緒で人の心が分かってねぇよ。

 

「倒す、この真の姿を得た私をか!フハハハ」

「笑うのは、これを見てからにしろ」

 

そう言って、草薙が黒髪の女の子を抱きしめてキスした。

知らない子ですねぇ、なんでや!なんでお前にばっかり出会いが、こんなんチートや!チーターや!

 

「これは、私の獲物が!?」

「鋼を蛇が飲み込もうとも、荒々しい風までは飲み込めまい」

 

草薙が金色に光ったと思ったら黄金の剣が周囲に発生してアテナの鎌が吹っ飛んで剣になった。

何を言ってるのか分からないと思う、俺も分からない。

体育座りで公開キスショーをしている魔王を見ているだけしかなかった。

 

「エリカ、リリアナ」

「我が王よ、我が誓いを貴方に」

「また知らない子ですね。またキスしてますね。ところで帰って良いですか」

「ヴァカめ、最高に嫌なタイミングでアテナをぶっ潰すのだろう。しばし、待て」

 

キスしたら今度は剣が銀色に輝いてアテナにぶつかった。

まぁ、結界らしきもので防がれていたけどね。

 

「メティスは予言を恐れた夫、天空神ゼウスに妊娠した時そのまま飲み込まれた」

「これは」

「その後、ゼウスの身体からメティスそっくりな娘、アテナが生まれる」

「へー、なんでそんなことを今、しゃべってるんだろう。早く切れよ、お前」

 

でもどうやら精神攻撃でアテナの結界を破るのが目的らしい、忌々しい言霊めとかアテナが文句言ってたしな。

 

「アンタが世界を闇に包むのは、天である夫への憎悪からだ」

「護堂、今よ!」

「うぉぉぉぉぉ!」

 

巨大なイノシシがアテナへと向かっていく、アテナは苦しみ、そして姿がロリに戻っていた。

っていうか、ちょっとまて。世界が闇に包まれるとかどういう話ですかね。

 

「ヴァカめ、奴が持ち帰った物のせいで日本がヤバいことになってると言ってただろ」

「誰がだよ、聞いてねぇ―よ、全部草薙が悪いんだ!」

 

状況は一変して、巨大イノシシが破られる。

そんな馬鹿なと言った顔をした、草薙、そんな奴の元に別のアテナが一瞬で移動してキスした。

でもってアテナ闇落ちが斬られて死んだ、急展開である。

 

「よし、今だ。奴を斬るのだ」

「話の流れは分からないけど、家を壊された恨み晴らしたる!」

 

なんか無事終わったみたいな感じでアテナとしゃべってる草薙。

終わりじゃねぇよ、神様が残ってるだろ。神様殺すべし、慈悲はない。

なんで逃がそうとしてるんですかね、キスしたからってチョロすぎ。

 

「また逢い見えようぞ、妾の――」

「エクスカリバ―!」

「――ガハッ!?」

「アテナ!」

 

背中から一撃、流石エクスカリバ―。

一撃とは強すぎる。

 

「お前、なんでここに!なんで斬った!」

「えっ、だって神様だし」

「アテナは・・・・・・ぐっ」

 

既に限界だったからか倒れる草薙。

まぁいいか、俺は家の恨みを晴らせたので問題ない。

 

「あっ、パンドラさんチーッス」

「その頭の悪そうな挨拶は置いといて、不意打ちとか最悪、権能はなしです」

「あ、はい。まぁ、勝てば良かろうなのだ」

「うぅぅぅぅ、主従そろってムカつく!」

 

 

 

意味が分からない日

 

襲撃された。

死にかけた。

逃げた。

 

えっ?

 

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