コイツ、動くぞッ日
朝、ベッドでルイズの顔を覗いていた。
時折、指でツンツンするとふにゃっと笑って可愛い。
「マスター、マスター朝ですよ。ルイズさーん、もしもーし」
「うぅ……こっち見んな」
「さっさと起きんか、ヴァカめ!」
俺の呼び掛けでルイズの目が開くと、暫くボーっとした後にサッと視線を反らされた。
そして、恥ずかしそうにボソッと一言。
流石、淫乱ピンクあざとい。
「着替えるから出てって……」
「制服準備しましたよマスター」
「出てけって言ってるでしょ!」
「チッ、了解でーす」
大人しく部屋を出て目を瞑る。
俺には、視界共有が……使い魔なのに出来ない!
クソッたれぇぇぇ!そうこうしているうちにドアからルイズが出てくる。
俺の顔を見て、フンッとわざとらしく言うなんて可愛い。
取り敢えず頭撫でたら、手で払われた……解せぬ。
普通に授業のため、それで別れる。
そう言えば、買い物は?休日に終わったけど昨日買い物行くのでは?
よく考えたら決闘してないから流れが来てない、ちくせう。
昼はシエスタとバイト、というなのお手伝い。
マルトーさんだったかのご飯のため頑張っている。
エクスカリバー?なんか竜に話し掛けてたので放置。
シエスタも、よく見れば普通に可愛いのだよな。
「シエスタって素人物に出てそうだよね?」
「素人物、えっ?」
「マジックミラー号とかもありそう」
「魔法の鏡ですか?」
普通にセクハラしても、理解されないのでつまらんかった。
夜、轟音にルイズが起きる。
添い寝した状態で胸を揉んでた俺と目が合う。
起きて、杖を構えて俺を爆破した。
「バババ、バッカじゃないの!何してんの、アンタバッカじゃないの!」
「鼻から忠誠心が……こんなものが愛なら愛などいらぬ……」
「し、信じられない!無礼討ちよ、ぶっ殺してやる!」
「まぁ、待ちたまえルイズ。外が騒がしいと思わんかね?」
「さりげなく下の名前で呼んでんじゃないわよ!死ね!」
誤魔化すことが出来なかったのでそのまま窓から逃走。
ふははは、俺の身体能力にはついてこれまい。
「な、なによあれ……」
「うん?おぉ、フーケか。ゴーレムスゲェ物理学とかどうなってんの?」
窓から乗り出して狙撃しようとしたルイズが動きを止めて視線をゴーレムに向けていた。
それによってフーケの存在を思い出したのだ。
騒がしい原因はお前だったか。
ゴーレムはそのまま学院の外に向かった。
スピード解決だよ、ルイズちゃん日
朝、目撃者はおらんかね?おったらコッチ来いみたいな感じで呼び出しがあった。
運命力ってやつなのか、タバサとキュルケと俺とルイズだけだった。
いやもっと見てたやついただろ、見てないって嘘ついたな。
「彼らが目撃者か……」
「すみません!遅れました!」
「ミス・ロングビルどこに行っていたんですか!大変ですぞ!事件ですぞ!」
興奮した様子でハゲこと、コルベールがまくし立てるが、ミス・ロングビルはスルーして校長に話しかけた。
「申し訳ありません。朝から、急いで調査をしておりましたの」
「調査?」
「そうですわ。今朝方、起きたら大騒ぎじゃありませんか。そして、宝物庫はこのとおり。すぐに壁にフーケのサインを見つけたので、これが国中の貴族を震え上がらせている大怪盗の仕業と知り、すぐに調査をいたしました」
「仕事が早いの、ミス・ロングビル」
髭を撫でながら校長のオスマンが褒め称える。
コイツ、視線が同類だと分かるレベルだぜ。
「で、結果は?」
「はい。フーケの居所がわかりました」
その言葉に、一同が沸き立つ。
そしてミス・ロングビルの説明によると、近くの森の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの男を仕事に出ていた農民が見たらしい。
「うん?」
「そこは近いのかね?」
「はい。徒歩で半日。馬で4時間といったところでしょうか」
「うん?半日、半日だって?」
「さっきから何ですか?」
俺は彼女の真横まで移動する。
「あれれぇ、おかしいなぁ。農民が森に何のようかなぁ?」
「それは、何か理由があったのでしょう」
「その農民はいつ頃見たんですかね?」
「さぁ、そこまでは……」
「徒歩で半日と言うなら、今頃に到着します。じゃあ、馬を使ったのでしょうねぇ、そうなると早朝です。早朝に農民が見ていたとして、貴方はそれ以降に聞き込みをしたんでしょう」
彼女顔をジーッと見ていると、彼女の顔に冷や汗が流れる。
まわりも不穏な雰囲気に黙ってことの経緯を見守っていた。
「朝から調べ始めて、馬で4時間……往復で8時間……逆算すると深夜に移動しないとここには間に合わない……仮に馬が4時間より早くてもどうしても間に合わない……レロ」
「ひゃあ!?」
「コイツは嘘を吐いてる味だッ!」
俺が舐めると悲鳴が上がる、だがそんなことより確保だ。
「い、今は昼ですし朝方でも間に合います」
「異議あり!聞き込みの時間が一時間もないじゃないかッ!」
「それは、すぐに見つかったからであって……」
「では君は『偶然』フーケの目撃者を『偶然』調べた場所で見つけたと、しかも『偶然』数分でだ……」
「そういうこともあるでしょう」
あ、あれ?二次小説みたいに論破できないぞ。
どことなく、ミスロングビルもドヤ顔だし……どうしよ。
「さ、裁判長!彼女は怪しいです」
「異議は認められん」
「そんなー」
あんまりふざけないようにと怒られた、畜生。
結局、ミスロングビルの案内の元にフーケを追うことになった。
無能な大人を他所に俺やるよ俺も俺も、これはダチョウ的な流れと俺も挙手したら普通にみんなで行くことになった。
ルイズは馬鹿にしてるけど、俺は犯人だと知ってるからミスロングビルを追い詰めることにした。
「あの、手綱を手放せないからって胸を揉まないでくれますか!」
「ところで、ミスロングビルは何の属性が得意なメイジなんだ?」
「聞けよ!あと、答えたく、くっ!揉むなって言ってるでしょ!」
「まだですか、夕方になりますよ。あと、なんでノーブラじゃないんだよ、うちのマスター見習えよ」
「アンタ、なに暴露してんのよ!」
馬車内で騒いでいたら、小屋につく。
俺は終始ミスロングビルに張り付いていた。
ルイズ達は普通に奪還して、戻ってきた。
ロングビル魔法使えないもんね……
「やったぜ」
「それよりこれが破壊の杖ですか、使い方が分かりませんね」
「そうだね、どう使うんだろうね」
フーケは捕まえられなかったけど結果的には問題ないのかもしれない。
なお、お褒めの言葉だけで賞金も表彰もなかった。
原作崩壊ってうまく行くとは限らんのね、なんでみんな分かってて泳がせるのか理由が分かったよ。
「つまり、私の伝説は12世紀から始まるというが原典を遡れば実際は紀元前まで遡ってローマから始まる」
「きゅい、面倒なのね」
「!?」
「きゅいきゅい、イルククゥは喋ってないのね」
「キャァァァァシャベッタァァァァァ!?」
なんか庭の方でうるさかったけど、なんだ只のエクスカリバーだったか。
夜、フリッグの舞踏会とやらがやるらしかった。
ドレスアップしたルイズを鑑賞、踊りとか出来ないのでご飯を食べながら見守っていた。
それにしても、アレだけ馬鹿にしている癖して群がるとは好感度低いから今更だぞ諸君。
「はぁ……」
「どうした、マスター」
「付き合いで踊ったりしてあげるけど、正直気持ち悪い。あぁ、ちょっと寄越しなさい」
「あぁ、俺のパイ」
「っていうか、給仕が食べてるんじゃないわよ。クックベリーパイを持ってきたのだけは評価してあげるわ」
「ジャイアンかよ、新しいの取ってこよ」