博麗神社
メアリー「そういえば、前に私の下の姿が昔のルーミアに似てるって言ってたけど、昔のルーミアってどんな感じだったの?」
霊夢「昔のルーミア?」
メアリー「ええ、なんか今と昔じゃ全然違うみたいなこと言ってたから」
霊夢「まあ、確かに全然違うわね」
霊夢はそう言うと、一呼吸おいて話し始めた
霊夢「ルーミアの頭についてるリボンは知ってるわよね?」
メアリー「ええ、それがどうかしたの?」
霊夢「あれはルーミアの力を抑制してる制御符なの」
メアリー「そんなに危ない妖怪だったの?」
霊夢「狂暴だったというか、大喰らいにも程があって、昔に人里の人間を食い尽くしかけたことがあったのよ。だから先代の巫女にあの符を付けられて、出来るだけ食べる量も消費する量も減らしてるってわけ」
メアリー「そんなことされた割にはのんびり生活してる様に見えるわね」
霊夢「符を付けられた時の反動なのか、一部の記憶が曖昧だそうよ。符自体はルーミアの手で取れないし、とったらまずい事になるって事は理解してるみたいだしね。まあ、私自身もその姿を見たのはだいぶ前のことだけどね」
その時、一瞬霊夢がなにか思いついたかのような顔をした
霊夢「現世風に言うなら、私にとっては昨日(過去)の出来事だが、君達にとっては多分…明日(未来)の出来事だってやつね」
メアリー「やめてよ…霊夢の発言は現実になるって有名なんだから…」
霊夢「あら、それじゃあ私が疫病神みたいじゃないの」
そんな話をしていると、魔法の森の方で轟音がした
メアリー「な、なに!?今なんかすごい音がしたわよね!?」
霊夢「ええ、魔法の森の方から聞こえたわよね…!?」
すると、霊夢が急に驚愕の顔を浮かべた
メアリー「どうかしたの?」
霊夢「…さっきの言葉、撤回するわ」
メアリー「さっきの言葉?…!?まさか!?」
霊夢「ええ、なんでだか知らないけど、ルーミアの妖気がどんどん大きくなっていってるわ。それこそ、全盛期並みにね」
メアリー「それって、すごくヤバイんじゃ…」
霊夢「すっごくやばいわ。メアリー、行くわよ!」
メアリー「え?私も?」
霊夢「そうよ。もう一度ルーミアに制御符を付けるには一定範囲内にいといてもらわないと術がかけれないの。だから、ルーミアの気を引いといてもらう必要があるのよ。術中は私が動けないし」
メアリー「…分かったわ。その役割、引き受けようじゃないの!」
霊夢「言っといてなんだけど、ルーミアはかなり強いわよ?あの紫と互角に戦うくらいだし」
メアリー「私の役目は『囮』でしょ?相手の強さなんて技術でどうとでもなるわ。それに…友に殺されるんなら…本望よ」
霊夢「あんた本当に肝が座ってるわねぇ」
そんなことを言いながら二人は魔法の森へと急いだ
数分前
魔法の森
ルーミア「あぁ、お腹減ったのだー」
もはや口癖となりつつある言葉を呟きながら、その場しのぎで森の木の実を食べていた
ルーミア「前に来た人間、あいつは美味しそうだったのだー…」
過去を振り返っても意味が無いと知りつつも考えてしまう
しかし、神はルーミアを見放してはいなかったようだ
モブ雄「いたぞ!あそこだ」
モブ助「妖怪狩りだぁ!」
モブ衛門「妖怪を退治したら泡銭くらいは貰えるのかねぇ」
そんな事を言いながら男が三人近づいてきた
ルーミア「!?お前は…前来た旨そうな人間なのだー!一度ならず二度も私の前に姿を見せるなんて、私はついてるのだー!」
モブ雄「へっ、今回は三人もいるからな!前みてぇにはいかねぇぜ?」
ルーミア「ふん!人間が数人群れたところでどうとでもなるのだー!」
その直後男が撃った弾により、ルーミアの左脇腹に小さな穴があいたが、すぐに塞がってしまった
モブ衛門「チッ、やっぱ体撃ってるだけじゃバケモンには銃は効かねえか」
ルーミア「そんなもの、ちょっと痛いだけでどうってことないのだー!」
そう言いながら、普段弾幕しか使わぬルーミアには珍しく瞬時に男達との距離を詰めて物理攻撃に出た
ルーミア「これでも、食らうのだー!」
ルーミアが繰り出したのは、メアリーの真似なのだろうか、サマーソルトであった
それを咄嗟に、手に持っていた散弾銃でガードした
普通なら壊れてもおかしくない様な威力の蹴りを受けた散弾銃だったが、流石河童製、かなり丈夫であった
しかし、ルーミアが蹴った場所が引き金近くだったこと、偶然銃口がルーミアの側頭部に向いてしまったことが災いし、暴発弾が数発ルーミアの頭に当たってしまった
ダダーン!
ルーミア「がっ!…痛いのだー…」
幾ら妖怪とはいえ、頭は弱点であり、重要部位である
頭が吹き飛んでいないか確認する為に頭に手をやったルーミアはあることに気がついた
ルーミア「!?リボンが…欠けてるのだー!」
何故リボンが欠けていてはいけないのかはルーミア自身もよく覚えていないが、心の奥底で危険だと何故か理解している
その慌てようを見た男達三人は、そのリボンがこの妖怪の弱点だと思い、ニヤリとした
モブ助「そのリボンがお前の弱点か!」
ルーミア「ち、違うのだー!これは自分でもわからないけど、なくなると危険なのだー!」
モブ雄「その慌てよう、この状況じゃ逆効果だぜ!やれ!」
その合図をきっかけとしてルーミアのリボン及び顔に大量の銃弾が浴びせられた
そして遂にリボンは跡形もなく吹き飛び、顔も一部が飛散してしまい、糸が切れた人形のようにルーミアは地に臥した
モブ衛門「やったぜ!大口叩いた割にはチョロかったな!」
そんなことを言いながらルーミアに近づいていった
しかし、あと少しでルーミアに触れるという所で他の二人の視界からモブ衛門が消えた
いや、消えたというよりは、闇に呑まれたというべきか
モブ衛門は自分の影から伸びた黒い手に足を掴まれ、影の中に引きずり込まれてしまったのだ
モブ助「な、なんだよ今の!まさか、コイツまだ生きてやがるのか!?」
そう思い、ルーミアの方を見る二人
すると、ルーミアの周りに闇が集まり始め、ルーミアを包み込んだ
その直後、ルーミアの体が急に成長し、成人ぐらいまで成長したところでルーミアが起き上がった
EXルーミア「ふぅ…開口一番早速顔が半分ないんだけど、どういう状況なのよ…」
そんなことを言いながら欠損部に闇を集めると、みるみる傷や欠損が治っていく
モブ雄「ようやく本性を表したな化物!」
EXルーミア「あら、早速人間(食糧)はっけーん」
その笑みを見た時、男二人は本能的に勝てないと悟って逃げようとした
EXルーミア「あら、逃がさないわよ!」
ルーミアは自分の影から黒い手を伸ばし、モブ助の腹を貫き、そのままモブ雄の顔を鷲掴みにした
そして手の中に妖気を溜めて爆裂させると見た目以上の大爆発が起き、モブ雄の顔も消し飛んだ
EXルーミア「ふぅ…やっぱりまだ体が鈍ってるわね…全然力の加減が分からないわ」
ルーミアは普通に魔力弾で人間を弱らせようとしただけだったのだが、加減を間違ってしまった様だ
EXルーミア「とりあえず、もうおなかペコペコだし、残ってる分だけでも食べちゃおうかな」
そう言ってルーミアは『物』と成り果てた二人を喰らい始めた
EXルーミア「…全然お腹が満たされない…やっぱりこの体は消費が激しすぎるわね」
一瞬人里でも襲おうかとも考えたルーミアであったが、否と言う結論に辿り着いた
EXルーミア「お腹はすっごく空いてるけど、--との約束だもの。唯一の友との約束くらい守らなきゃね」
そんな事を呟いていると向こうから誰かやってきたようだ
霊夢「居たわ!こっちよ!」
メアリー「これが…ルーミア?」
やってきたのは霊夢とメアリーだった
To Be Continued
博麗神社には疫病神でも憑いてるんですかねぇ?(すっとぼけ)
次回はEXルーミアとメアリーの対決を書こうと思います
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ