そんなある日、メアリー達に一つの依頼が来た
その以来の中で自分の全てが変わってしまうとは思っているわけもなく……
メアリーが入隊してから3年後
荒野
ボス「おいお前ら、MSFから依頼が入った。内容はイラク地域のスラム街に住む人たちの救助及び避難の援助だ」
兵士「何名要請がかかっているのですか?」
ボス「最悪交戦する事も考えて、戦績の良い三人ぐらいを寄越して欲しいそうだ」
トム「じゃあ、僕らのチームが行きますよ。一応うちのチームは全員一対多数の戦いには慣れてますし。…誰かさんのせいで…」
ボス「なんだ?俺のせいなのか?」
トム「いや違いますよコイツですよ」
そう言ってトムはメアリーを指さした
メアリー「え!?私のせい!?」
トム「毎度毎度依頼中にホールドアップ吹っ掛けて敵兵に笑われたお前以外に理由が思い浮かばないんだが異論は?」
メアリー「うっ…」
それを言われてしまったメアリーは押し黙ってしまった
トム「まあいい、メアリーは隠密行動が得意なのは事実だし、あとは俺とカルロス行きますよ」
ボス「分かった。お前たち、頼んだぞ!」
三人「了解!」
砂漠地帯
トム「この先を真っ直ぐ進めば紛争地の村に着く筈だな…俺は先に村まで行く、だからお前らは逃走経路を確保しながら、後から来てくれ」
カルロス「分かった。気を付けろよトム」
トム「ああ、お前らもな」
そう言ってトムは走って森を抜けて行った
メアリー「それじゃ、私たちもそろそろ行きましょうか」
カルロス「そうだね」
そう言って二人も森の中に入っていった
ミルフ湖
カルロス「…ここら辺もだいぶ安全になってきたね」
メアリー「ええそうね、ここの近くはまだあまり戦禍は広がってないみたいだしね」
メアリーがそう言った直後、カルロスの防弾チョッキに銃弾があたった
カルロス「!?まだ敵がどこかに隠れてるのか!」
???「チッ、防弾チョッキに当たったか…」
メアリーは何処からか微かに声が聞こえたのを聞き逃さなかった
メアリー「何処に居るの!出てきなさい!」
そう言うと、意外な事に敵はすんなり出てきた
トム「おいおい、そんなにいきり立つなよ。シワができるぜ?」
なんと出てきたのは、先に村に行ったはずのトムであった
メアリー「トム!貴方まさか…」
トム「ああ、カルロスを今撃ったのは俺さ」
カルロス「何でだ!俺らを裏切ったのか!?」
トム「裏切った?違うね!俺は元からお前らの仲間なんかじゃない!」
カルロス「どういう事だ!詳しく聞かせ…」
カルロスがすべてを言い切る前にその言葉は遮られてしまった
トム「ヒュー…ナイススナイピング」
なぜなら話している途中に頭を消し飛ばされてしまったからだ
直後、近くに血とカルロスの残骸が散らばる
メアリー「カルロス!」
おそらく即死だったのだろう。カルロスはピクリとも動かない
メアリー「…トム!私はお前を許さない!」
トム「ひぃ恐い恐い。だが死ぬのはお前だよメアリー!」
メアリー「…さっきの銃声と着弾のタイミングから考えるに…そこか!」
メアリーは何か呟いた後、急にトムの後方5mの岩場目掛けナイフを投げた
スナイパー「ガハッ!?」
メアリー「…ビンゴ」
これにはトムも驚いた
トム「(い、一発でスナイパーをナイフで仕留めただと!?こいつはバケモンか!?)」
メアリー「…次はお前だよ…トム!」
メアリーがゆっくりこちらへ近づいてくる
トムはこの時、直感的に理解した。撃たなければ殺されると
トム「う、うわぁぁぁぁ」
トムは必死に銃の引き金を引いたが、焦り過ぎて3発も外してしまった
メアリー「…ずっと仲間だと思ってたのに…まさかそれは私達だけだったのね…許せない」
だが、4発目はメアリーの脇腹に当たった
メアリー「うっ!…哀れね」
トム「だ、黙れ黙れ黙れ!」
トムの撃った銃弾が今度はメアリーの頬を掠める
メアリー「痛っ!そう簡単に死ねると思わない事ね。たっぷり苦しむといいわ!」
少しずつ距離を詰められていく
だが、トムは銃の引き金を何度も引いているが次の弾が一向に出てこない
こんな時にジャムを起こしたかとも思ったが、その直後トムは気が付いた
自分の使っている銃はリボルバー。という事は装弾数は6発であることに
急いで弾を装填しようとしたが、それは叶わなかった
遂にメアリーがトムの前に辿り着いてしまったのだ
トム「た、助けてくれ!俺が悪かった!」
メアリー「…醜い!汚らしい!くたばれ!」
そう言いながらトムの上に馬乗りになり、一心不乱にナイフをトムの手足に突き立てて、地面に固定していく
トム「や、やめてくれ!何をする気なんだ!?」
メアリー「何をするかだって?…お前を今からゆっくり丁寧に切り刻んで、そこの湖に住んでる魚の餌にしてやるんだよ。その為に動かれちゃたまらないから、固定させてもらうわ」
そう言いながら、トムの足を固定し終わったメアリーがこちらを振り向いた
その顔を見てトムはゾッとした
さっきまで憎しみで満たされていた顔は消え失せ、狂気的な笑顔を浮かべていたのだ
それは無垢な少女の様でとてつもなく残酷な笑顔であった
その直後に刺されたナイフでトムは息絶えてしまった
メアリー「…もう死んじゃったの?もっと私を楽しませてよ!綺麗な悲鳴を聞かせてよ!」
そんな事を言いながらトムに何度もナイフを突き刺す
メアリー「…チッ!つまんない奴だったわね」
そう言いながら、ミルフ湖にトムの死体を投げ込んだ
すると大量の魚が集まってきて、すぐにトムを食べつくした
メアリー「フフッ…いいきみだわ…」
そう言って立ち去ろうとして、ある事を思い出した
メアリー「…カルロスを弔ってあげなきゃ…それに、任務も終わってないし、二人が死んだんだから私が遂行しないと…」
と呟きながらカルロスの所に戻っていった
荒野
メアリー「…ただいま帰りました」
ボス「ああ、おかえり。依頼は遂行でき…たか?」
ボスが急に言葉を詰まらせた
メアリー「どうかしたんですか?」
ボス「だ、大丈夫なのか?体中血塗れだが…」
メアリー「え?…ああ、これはほとんど返り血ですよ」
ボス「ああそうなのか、ならいいんだが…ところで、トムとカルロスは何処に行ったんだ?」
メアリー「…カルロスは、トムの裏切りによって死にました」
ボス「!?どういうことだ?トムがお前たちを裏切ったのか!?」
メアリー「…はい」
ボス「そう…か…それで、死体はどうしたんだ?」
メアリー「カルロスは近くにあった木の下に埋めました。トムの方はミルフ湖の魚の餌にしてやりました」
ボス「は?どういうことだ」
メアリー「裏切り者らしい最後を与えてあげたんですよ」
ボス「…メアリーが…殺ったのか?」
メアリー「?…そうですけど?」
ボス「すまない、かつての同志を殺すのは辛かったろうに」
メアリー「いや、私は裏切り者を仲間とは認めませんから。でも…」
ボス「ん?どうしたんだ?」
メアリー「トムを殺ってる時、私はなぜかとても楽しくなっていたんです。…私は気が触れてしまったのでしょうか?」
ボス「メアリー、あまり深く考えるな。ちょっと早いが今日は休め」
メアリー「…分かりました。失礼します」
そう言ってメアリーは自分の部屋へと帰っていった
ボス「…あいつ、このままでは殺人鬼になるやもしれんな」
さっきの会話から、メアリーに殺人衝動が芽生え始めていることに気が付いたボスは別のチームにメアリーを移すことに決めた
ボス「…影狼の所にあいつを入れて、様子を見てみるか…」
そう呟いて、ボスも自室へと消えて行った
しかし、メアリーが影狼のチームに入った次の年、影狼とメアリーが依頼中に行方不明となり、後に解剖された影狼の遺体が発見されたが、今だメアリーの生死は判明していない
To Be Continued
今まで常識人だったメアリーが狂ってしまった理由はトムの裏切りによって死んだカルロスだった様です
余談ですが、メアリーはカルロスのことが好きだったという裏設定があったりします
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ