すると何処からか声が聞こえてきて…
無名の丘
メアリー「今日は別に何の依頼もないけど、こういう人気のない所で悪事は働かれてるものよねー」
そんな事を呟きながらメアリーは歩いていた
すると、どこからか声が聞こえてきた
???「…て…さい!なん…蹴る…か!?」
メアリー「ん?今何処かで声が…」
声のした方に足音を立てないように走っていった
すると、その声は次第に大きくなりはっきりと聞こえるようになってきたので、物陰に隠れて覗いてみた
そこに居たのは20代そこらの男と妖狐と思しき少女だった
モブ雄「ほらほら!もっといい声を聞かせてくれよ!なあ!」
何故だか知らないが、妖狐の少女が男に蹴飛ばされている
メアリー「(何か悪い事でもしたのかしら?それにしても酷いとは思うけど…)」
そんなことを思いながら傍観していたメアリーであったが、次の会話を聞いて驚いてしまった
妖狐「私が何かしたというなら謝りますから許してください!」
モブ雄「いいや、謝るこたぁないさ。別に何も悪い事はしてねえんだからな!」
妖狐「じゃあなんで!?」
モブ雄「何で?そんなのお前が妖怪だからに決まってるじゃねえか!恨むなら妖怪に生まれた自分を恨むんだな!」
その言葉を聞いた瞬間、メアリーはキレた
メアリー「ちょっと待ちなさい!」
モブ雄「あぁ!?なんだガキ、なんか用か?」
メアリー「さっきから聞いてみれば、妖怪だから?妖怪として生まれた自分を恨め?ふざけた事ぬかすんじゃ無いわよ!」
モブ雄「なんだよ、人間を襲う妖怪を退治するのは良い事だろ?」
メアリー「本当に性根が腐ってるわね。何も悪い事をしていない妖児虐めてる貴方の方がよっぽど退治されるべき存在よ!」
モブ雄「いちいちうるせえなぁ…ぶちのめすぞ?」
男がそう言った瞬間、妖狐はメアリーの周りの空間が急に冷えたように感じ、ゾッとした
メアリー「ぶちのめす?へぇ…やって貰おうじゃないの!」
メアリーが顔を上げた瞬間、男はその狂気的な笑みに恐怖した
モブ雄「チッ!分かったよ!やめりゃぁ良いんだろ!」
男はブツブツ言いながら去っていった
メアリー「(ふぅ良かった、諦めたわね。妖怪助けるために人間殺してちゃ意味ないしね)」
そんなことを考えながらメアリーは妖狐の下に歩いて行った
メアリー「貴女、大丈夫?怪我は大したことないかしら?」
メアリーがそう尋ねると…と言うより近付いていく段階で妖狐は怯えていた
メアリー「(もしかして、さっきの顔を見て私も危ない人って認識されてるのかしら?)」
妖狐「あ、あの…助けていただいて、ありがとうございます…でも、何でですか?」
返答に少し間が開いたが、応対してくるあたり、完全に怖がられてるわけではなさそうだ
メアリー「何でって何がかしら?」
妖狐「貴女は…人間ですよね?」
メアリー「?…そうだけど?」
妖狐「なら、なんで私を助けてくれたのですか?助ける意味が無いじゃないですか」
メアリーはそんな質問をされて一瞬戸惑ってしまった
メアリー「…過去の自分への戒めと罪滅ぼし…かしらね」
妖狐「罪滅ぼし…ですか?」
メアリー「ええ…私、昔は殺人衝動があってね、しかも快楽殺人。何人もの人を殺してしまったわ」
そう言いながら、メアリーは自分を嘲笑った
妖狐「(よく考えてみれば、さっきの罪滅ぼしっていうのが嘘だったとしたら、今の状況って相当危ないんじゃ…)」
妖狐がそう思っているのを察したのか、メアリーは妖狐から少し離れた
メアリー「あら、怖がらせちゃったかしら?じゃあ私はもう行くわね」
そう言ってメアリーは立ち去ろうとして、途中で再び振り向いた
メアリー「一応忠告しておくわ。人間は全員が悪人でも善人でもないから、無闇に信じない方がいいわよ。信じなさすぎるのも問題だけどね」
そう言い残して、今度こそ立ち去った
魔法の森
メアリー「(ふぅ…さっきは柄にもない事をしたわね…)」
そんな事を考えながらメアリーは森の中を歩いていた
すると、背後にあった木の上から突然…
ルーミア「隙あり「ないわよ?」うわーーー!」ゴスッ!
ルーミアが襲ってきたが、メアリーに難なく数m先の木に投げ飛ばされてしまった
ルーミア「い、痛いのだー…」
メアリー「襲うならもう少しうまくやりなさいよ…」
ルーミア「メアリーは後ろに目でも付いてるのかー?」
メアリー「そんな訳ないじゃない…声出しながら襲ってきたら気付くに決まってるでしょ…」
ルーミア「うー…失念してたのだー…」
しょんぼりしてるルーミアを見てメアリーは不覚にも可愛いと思ってしまった
ルーミア「…もうスペカを使うしかないのだー!」
メアリー「(スペカ?…ああ、あれの事か)」
ルーミア「夜符『ナイトバード』」
ルーミアがスペカを宣言すると、辺りが暗くなり、すぐに全く見えなくなった
ルーミア「勝負あった…あれ?メアリーがいないのだー!」
メアリー「チェックメイトよ」
そう言いながらメアリーは、初めて会った時と同じように後ろからルーミアの首元にナイフを突きつけた
ルーミア「何で真っ暗なのに私の後ろをとれるのだー?\(≧Д≦;)/」
あまりに一方的にやり過ぎてしまって、ルーミアはちょっと涙目になってしまった
メアリー「ただ気配を探って後ろに立っただけよ」
ルーミア「だけよって…ますます勝てる気がしないのだー…」
メアリー「まあ、気配を消す練習でもしてみたら?」
ルーミア「うー…分かったのだー。ところで、今日は何の用で来たのだー?」
メアリー「ただ茸を採りに来ただけよ。でも、よく考えたら幻想郷の山菜って見た事ない物ばかりだから、毒の有無がさっぱり分からないのよね」
ルーミア「その手の話なら、魔理沙が適任なのだー。案内するからついてくるのだー」
そう言われてルーミアについて行くと、いかにもガラクタ小屋と言わんばかりの建物に辿り着いた
ルーミア「魔理沙―、いるなら返事するのだー!」
魔理沙「なんだ?なんか用か?」
ルーミア「食べられる茸を教えてほしいのだー」
魔理沙「分かったぜ。じゃあ一緒に行って採れた茸で食卓でも囲むのぜ」
その後、魔法の森に自生してる茸を採って三人で食卓を囲んだが、見事に魔理沙以外の二人は茸に当たった
何故魔理沙は平気なのかを聞いたところ、自分でもわからないが、長年食べてるものだから耐性がついているのではないかと答えていた
メアリー「(茸毒に耐性とかあるのだろうか…まあ、あるからこの状況ができているのだろうけど)」
そんなことを思いながらメアリーは自分の住処にしている場所に帰っていった
To Be Continued
今まで自分のしてきたことを悔いているからこそメアリーはこの男に激情したんでしょうね
次回はルーミアの話を書いて行こうと思います
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ