アーマード・コア for Answer -mutiny by infinity-   作:銀塩

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2017/06/27 少し誤字や体裁を整えました。


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 「さて、今年もこの世界に新しく携わる若者たちが入ったわけだ」

 

 薄暗い部屋。その中に浮かぶモノリスが声を上げる。

 

「今年は特に不可思議な年となるのぉ」

 

「すべてを狂わせた大天災の妹、世界の特異点となった最強の弟」

 

「そして、ギリギリになって発見された第2の特異点」

 

 順繰りに口を開くモノリス。

 

「結局、調査のほうはどうなったんだ」

 

「だめねぇ、ぜんぜん足取りが追えないわ。まるでその瞬間に出現したかのように過去の経歴がないのよ」

 

「監視カメラはもちろん、各公式記録にも一切の足跡がない……」

 

「ふぅむ……。とりあえずそのまま調査を続けてもらいたい」

 

「りょうかいよー」

 

「承知した……」

 

 そして、再び少し沈黙が降りる。

 

「ああ、聞くところによれば、なにやらいきなり模擬戦闘があったとか?」

 

「そうそう。なんか英国の代表候補生のご令嬢と例の最強の弟とねー」

 

「原因はただの口論から始まったようだ」

 

「なるほど……。これだから若造どもは……」

 

「ほっほっほ、血の気が多くて良いではないか」

 

 嘆息する声に、それを愉快そうに笑う声。

 

「はぁ……、まぁいい。どのみちただの模擬戦だ、どうでもいい。それより、もう一人のほうはどうした」

 

「もう一人はほとんど動きがないな。ただ普通の生徒程度の活動がせいぜいだ」

 

「ふむ、動きがない、か」

 

「ほんとにまったく動きがないんじゃな? 校外まで出かけるとかの動きも?」

 

「ああ、そうだ。校外まで出かけた様子もない。寮の自室にこもっているか、学内にいる程度だ」

 

「あれだけ完璧な経歴抹消ができるんだ、必ずバックボーンがある。そこと連絡するときを掴んで正体を確かめろ」

 

「大天災の妹と最強の弟は?」

 

「大天災と連絡を取った形跡なし、弟は最強が教官なんだ、無駄だろう」

 

「監視だけにとどめておこう」

 

「ああ、それでいい」

 

 モノリスが淡く発光する。

 

「今年は忙しくなるはずだ。大天災の妹、最強の弟、そして特異点。三つもの異常の坩堝が一堂に会している。誰だって注目せざるを得ない事態だ。われわれはなんとしてでもこれを操り、すべてを進める」

 

「世界はすべて、われらの手に」

 

 すべてのモノリスが、消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふ、ふふ、ふふふはははははははは

 そう、そうそう、そうやって過去の栄光に縋っているといい

 世界はもう、お前らの手にはない

 すべてはもう、終わっている

 盾も剣もないから隠れていたけど、それももう終わり

 震えて斬首台で待つといい

 新たな世界は、もうすぐそこにある

 世界を蝕む害虫の居場所は、そこにはない

 ああ、大空よ、私たちを抱き、今なお謎めいたものよ

 私はいずれ、そこにたどり着く

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