アーマード・コア for Answer -mutiny by infinity- 作:銀塩
もうもうと立ち込める煙と、鳴り響く警報。会場を守るシールドは、レギュレーション内の攻撃をすべてガードすることができる。すなわち、
「こいつの攻撃はレギュレーションを超える・・・・・・?」
呆然とつぶやく一夏。そして、少しずつ晴れていく煙の中に、ひとつの影が見えた。その姿は、
「あ、ISですって・・・・・・?」
そう、IS。しかも、フルスキンとよばれる、一切肌の露出がないタイプのようだ。
「IS? でも、ISは各国が厳重に管理してるんじゃ・・・・・・」
「でももなにも、目の前のがわからないの?」
「だけど・・・・・・」
瞬間、銃撃される。なんとかそれを上空へ避ける。
「おい、いきなり撃ってきたぞ?!」
「シールドも破ってきたし、明らかに軍事用ね」
「軍事用? だけど軍事転用は禁止されてるはずじゃ・・・・・・」
「じゃぁ目の前のはなんて説明するのよ!」
再びの銃火。猛然と巻き上がる煙は、明らかにその威力が桁外れであることを示している。
「くそ、当たったらひとたまりもないぞ!」
「とにかく避けなさい! あたしたちでどうにかするしかないのよ!」
と、耳に入る通信。
<おい、織斑と凰! はやく逃げろ!>
焦りを多分に含んだ声。織斑千冬である。
<いまそちらはどうなってますか?>
<何者かがこちらをハッキングしていて、すべての隔壁を封鎖されている。おそらく、目の前のそいつの仲間だろう>
<千冬姉、あいつはどこの所属?>
<一切の識別信号を検出できん。完全なアンノウンだ>
<救援は期待できますか>
<教員も隔離されていて、今もセキュリティを突破しようとしているが、時間がかかる>
<でしたら、アタシたちで抑えます。戦えるのは、アタシたちだけみたいですし>
<・・・・・・すまない、すぐにそちらを救援できるよう迅速に行動する>
一瞬の溜め。それだけで、彼女の無念さが痛いほど伝わる。
「と、いうわけだけど、やる?」
「というより、やってやるさ」
そう挑発する鈴に、一夏は好戦的に答える。
――――――――
吹き荒れるレーザーの嵐を避けていく。 右に左に、上に下に。白式も甲龍も何度も攻撃をしかけているが、避ける、それを上回る量の攻撃をされるなどでなかなか有効な一打を与えられない。
「くそ、このままじゃラチがあかない!」
「何度攻撃してもダメね」
そうして、ふと、気付く。
「なぁ、なんであいつは話しているときに攻撃してこないんだ?」
「は? あんたなに言って・・・・・・」
「いや、だってさっきから話しているときは攻撃が来ないぞ」
「・・・・・・そういえば、確かにそうね」
「じゃぁ、あれは少なくとも人間じゃないのかもしれない」
と、言い切ったところで、また銃火が始まる。
「だとしても、状況は変わらないわよ!」
「どうにかこれを切り抜けられれば・・・・・・!」
――――――――
「んふー、これはあれだね、すごくイラつくね」
「確かに、あれはあなたの成果を侮辱するものですから」
「いかがしますか」
「あんな不細工なものに、手加減なんて無用だね。私があげたあれで徹底的にすりつぶして」
「お望みのままに」
すっくと、男性のひざの上にいた女性が立ち上がる。
「さぁ、私の傭兵たち、我が意のままに敵を破壊しなさい」
「・・・・・・心得た」
最強が、立ち上がる。
「・・・・・・あと、膝の上で立たれると尻が顔に当たるんですが」
「当ててんのよ~」
「「「ぐぬぬ」」」
読んでいただきありがとうございます。
よろしければ感想もどうぞ。私がめちゃくちゃ喜びます。