アーマード・コア for Answer -mutiny by infinity- 作:銀塩
2017/08/22 内容を一部変更
ひたすら続く銃火に、織斑一夏と凰鈴音はそれを回避する以外の手段を講じられずにいた。
「いくら機械っていったって!」
「そうとは思えないくらい動くわね!」
敵のレーザー兵器は、一撃受ければシールドが一気に削られてしまうだろう。強すぎるそれを警戒して、二人は避け続けているのだ。
「それで! なにか方法は思い浮かんだ?」
「まだだ! だけどとりあえず教員が電子ロックを解除するまでどうにか持たせないと!」
打開策はいまだなし。時間だけが過ぎていく。
<先生! まだですか!>
<すまん、まだだ。もう少し持たせられるか>
<やってみます>
そして、応援もいまだめどが立たず。
「・・・・・・鈴! ひとつだけ、勝てるかもしれない策は思いついた!」
「いったいどんなのよ!」
「俺の背中にその良くわからないの撃ってくれ!」
「え? なんでそんな無茶なことを!」
「いいから早く!」
「もう、痛くても知らないわよ!」
一夏の捨て身の策。それを実行しようと鈴が動き、
「「えっ?!」」
轟音とともに再び破られたシールドに動きを止めた。
――――――――
<システム起動・・・・・・完了>
<各部チェック・・・・・・異常なし>
<FCS作動確認・・・・・・正常に起動>
<武器起動チェック・・・・・・正常に起動>
<全システム、正常に起動>
「・・・・・・世界に存在を知らしめる時が来た」
<せっかくだ、派手にやるといい>
「「「「了解」」」」
――――――――
四条の閃光が、シールドを破った。それは明らかに目の前のISなどよりも威力が高い。三度立ち込める砂煙から、4つの影が現れた。それは、四色の全身鎧だった。ひとつは真鍮の騎士。ひとつは緑の重騎士。ひとつはモノクロの軽騎士。そして、漆黒と金の騎士王。
「はは、マジかよ・・・・・・」
そのつぶやきが、一夏と鈴の心境を物語っている。
「・・・・・・・・・・・・」
敵対していたISも、ターゲットを下げてそちらを見ている。そして、四つの影は日の下に現れる。
真鍮の騎士。緑の重戦車。モノクロの狙撃主。漆黒と金の王。
<貴様は、私たちの雇い主の名誉を汚す存在だ>
<故に、その存在は許されるものではありません>
<ですので、その全力を持って排除させてもらいます>
<覚悟しろ、アンノウン>
<・・・・・・我らはリンクス。我らが駆るのはネクスト。我らはカラード>
いっせいに銃口を向ける。
<雇い主の意向の下、死んでもらう>
砲火。その危険性を一瞬で認識したのか、すぐさまそれを避けるアンノウン。しかし、すぐさま偏差射撃を駆使してそれを追い立てていく。
<逃げ切れると思うなよ>
<私がミサイルで援護します>
<では軌道修正はわたしが>
<・・・・・・では行こう>
いつもどおりに役割を決め、そして追い立てる。
「いったい、どういうことだよ・・・・・・」
「すくなくとも、あのISの敵なのは、間違いないわね」
呆然とつぶやく一夏に答える鈴。
<よし、予定コースに入った>
<最後、よろしくおねがいしますね>
<・・・・・・心得た>
騎士王の前まで誘い出されたアンノウン。そして、騎士王の四つ眼が光る。
<・・・・・・一閃>
煌く二対の紫の光刃が、一瞬でアンノウンを切り裂いた。
「うそだろ・・・・・・」
そう思わずつぶやいた一夏に、そのうちの一機が、漆黒と金の王が振り返る。一夏と鈴はすぐに武器を構えるが、王はそれを意に介さずゆっくりと近寄っていく。
<・・・・・・よくがんばったが、身を挺するのはどうかと思うぞ>
「は?」
突然掛けられた言葉に、一夏は唖然とし、王はにやりと笑った雰囲気を出した。
読んでいただきありがとうございます。
今回、かなりいろいろ考えてしまったので、たぶん大幅に書き直すかもしれないです。
いつもどおり、感想その他、お待ちしております。