アーマード・コア for Answer -mutiny by infinity- 作:銀塩
用意された席に座ったままニコニコとする篠ノ之束を前に、しばらく無言が続いた。気まずい雰囲気のなか、束が声を上げる。
「あれ、誰も質問しないの?」
ずるっと肩を落とした音がした。すかさず、後ろに並んでいた五人のうちの一人が声を掛ける。
「いや、お前がまず話をしないと意味がないぞ」
ハッと反応した。
「そ、そうなの? じゃぁ、とりあえず話をしようか」
そして、すっと立ち上がった。
「私がこうして、表舞台に出てきたのは、ちょっとめんどくさい事情があるのがひとつ。それと、彼らを紹介したいからなんだ」
その言葉とともに、一歩前に出てきた五人。
「彼らは私の護衛役。その力を持って守ってくれる人たちだよ」
「あの、なぜ彼らは顔を隠しているのでしょうか」
「メディアに出るときは一応隠してもらうことにしたんだ。普段は隠してるわけじゃないんだけど、一応ね」
その言葉に少し納得した様子でメモを取る記者。
「あと、それ以外にももうひとつ、発表したいことがあるんだ」
パチン、と指を鳴らす束。同時に、後ろに控えていた五人のうち四人が光り、そして、
「あ、IS・・・・・・?!」
四機のISが展開されていた。
「ま、まさか、博士がおつくりになったんですか?!」
「もちろん。私の護衛だもの、これくらいは当然」
さらっと流す束に、記者が絶句する。
「それで、これなんだけど、これはインフィニット・ストラトスとは少し違うんだよねー」
「ち、違う? それはどういう意味で?」
「これは、基礎フレームを展開して、様々な形状の外部装甲を常時切り替えができるようにしたんだ。たとえば、こんなのとか」
そういって一機が再び輝くと、そこには板を組み合わせたような薄い機体がいた。
「これはX-SOBREROっていう高機動を最重要視したやつだね。その最高速度は時速4000kmを越えることもあるよ」
再びパチンと鳴らすと、今度は薄い機体から、いろいろ張り合わせたような超重量の機体になった。
「これはARGYROS。とにかく重装甲であることを目指した機体。こんな風に、操縦者の操作ひとつでいろいろな装甲に換装が可能で、それは各部位でいろいろ組み合わせることが可能だよ」
そして、機体を待機状態に戻した。
「この機体はアーマード・ストラトス、通称は次世代を意味するネクスト。そして、それを駆る彼らはリンクス。所属は傭兵派遣私設軍事企業カラードだよ」
その立派な胸を張って宣言する束。
「彼らは、私がじきじきに武装を渡した世界最強。私の邪魔をするならず者たちを、残らず殲滅するよ」
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