アーマード・コア for Answer -mutiny by infinity- 作:銀塩
細かいことは日を改めて、ということになり、カラードの面々は彼らの今住んでいる寮まで歩いていた。
「やー、どんなところに住んでるか確かめないとね」
とは、着いてきた束の言。と、その道中で、
「アル、か」
「……一夏か」
織斑一夏、篠ノ之箒と出会った。
「隠してたのは、なにか理由があるんだよな」
「・・・・・・もちろんだ。いずれは、話す予定ではあったが」
「そうか」
一夏の問いに答えるアル。そして、その横で不安げな表情を浮かべる箒。
「お久しぶりです、姉さん」
「ハロハロー、箒ちゃん」
「姉さんも、話してくれますか」
「もちろん。箒ちゃんにも、もちろんいっくんにも関係してくるからね」
そうして、彼らは無言でカラードの部屋へと歩いていった。
――――――――
「長い話になるから、これを渡しておこう」
カラードの、アルバートの部屋に集まった中で、セレンが一夏と箒、鈴音にペットボトルを渡す。
「それで、なにが聞きたい?」
部屋の主かのごとく振舞う束が、足を組みつつ問う。
「あの、シリアスが台無しになるからそこから降りません?」
アルバートの胡坐の上から。さすがに雰囲気がぶち壊しになりかねないと、メイが声をかける。
「私の指定席だからいいの。それよりほら、聞きたいんでしょ?」
梃子でも動かないとばかりにアルの膝を掴んだ束は、なおも一夏たちに促す。一夏たちは目を見合わせ、箒がおずおずと切り出す。
「今まで、どこにいたんでしょうか」
「んー、発表したあとは各地を転々としてたねー。つかまるわけには行かないから、どうしてもね。だから、連絡もできなかったの。箒ちゃんには、迷惑かけたな、って思ってる」
その言葉に、箒は少し安堵の表情を浮かべた。
「えっと、じゃぁ、俺から。俺がISを動かせたのは、束さんがなにかしたからなのか?」
「それは本当に不明だね。そういう報道があったからいろいろ手を尽くして調べてみたけど、ぜんぜん分からなかった。これからも調べるけど、結果がどうなるかはまったく分からない」
「すぐに何かがあるわけじゃない?」
「それは保障するよ」
一夏は納得の表情を浮かべる。
「正直、いろいろ束さんには言いたいことがあったけど、とりあえずは無事でよかった」
一夏は大きく背を伸ばす。
「気になるのは、どこでアルたちと会ったかかな」
少しだけ、アルは笑う。
「・・・・・・それは、今は秘密さ」
肩をすくめる一夏に束が微笑む。
「これから、よろしくね」
――――――――
「さぁ、これからどうするか」
一夏と箒が退出したあとの部屋で、ウィンが切り出す。
「博士はこれから本来のISの運用を目指すんですよね?」
「そうだね。君たちの世界の技術を使えば妨害工作への対策ができるし」
ふふふー、と笑う束。
「では、我々はそれまでしばらく待機ということか」
「そうなるねー。いくら資料があるとは言っても、まずは実際に設計とかしないとね」
「・・・・・・動かなくてはならないときまで、やることをやるか」
そのアルの呟きに、同意するように全員がうなずいた。
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