間桐家の屋敷の地下に二人の男の姿があった。
一人は黒いパーカーを着た白髪の男。
もう一人は和服を着たどこか化け物染みた雰囲気を纏った老人。
白髪の男は魔法陣らしきものに手をかざしながら呪文のようなものを詠唱していた。
「ぐっ……がっ……」
呪文の言葉を詠唱する度に、白髪の男『間桐雁夜』の体に激痛が走った。
体の至る所から血を流し、端から見ている者の方が気分を害してしまう程に。
しかし雁夜は詠唱をやめなかった。
雁夜には果たさねばならない誓いが有った。
叶わなければならぬ願いが思いが有った。
守らねば成らぬ少女が居た。
それら全てが雁夜を突き動かし、今にも壊れそうな体を支えていた
唱えていた呪文が終わり、地下室に描かれた陣から光が増し、地下室を照らした。
召喚に上手くいっていたのか隣に居た老人『間桐臓硯』は皺だらけの顔を歪ませ笑った。
すると魔法陣の中から何故か光が溢れだし始める。あまりの眩しさに雁夜も臓硯も目を細め、眩しさに耐えながらサーヴァントを見ようとした。
それと同時に何故か地下室に妙なBGMが流れ始めた。
「………おい、爺。なんだこれは?」
「ふむ……奇妙なサーヴァントを引き当ておったか?しかし……とくせんたいと言っておるのか?」
何が起きているのか分からない雁夜は臓硯に訪ねるが臓硯も
事態の把握には至っていない様だ。そして臓硯の言う様に、耳を済ませると、このBGMは『トクセンタイ』と言っている様にも聞こえた。
やがて光が収まり始めると魔法陣を中心に人影が見え始める。逆光で姿は確認できないが間違いなく何かは其処に存在しているのだ。
「うぉぉぉぉぉぉっ!リクーム!」
「ケーケッケッケッ!バータ!」
「はぁぁぁぁぁぁっ!ジース!」
「ふぉぉぉぉぉぉっ!グルド!」
「はぁぁぁぁぁぁっ!あ、ギニュー!」
そして光の中から五人の人影が現れたかと思えば各人が奇妙なポーズと共に自己紹介を始めた。
あまりにも唐突な事態に雁夜も臓硯も呆気に取られている。
「み」「ん」「な」「そろっ」「て」
「「「「「ギニュー特戦隊!!!」」」」」
そして五人組は息ピッタリと最後に決めポーズをして〆にした。ポーズを決めた瞬間に五人組の背後にバラの花が咲いた様に見えたのは雁夜の気のせいでは無いだろう。
「うむ……頑張れよ雁夜」
「いや、コイツ等を連れて行けってか?明らかに英霊じゃないだろう」
タラリと汗を流した臓硯は雁夜に激励を送る。明らかに厄介事を押し付ける気満々である。
そして雁夜の言い分も尤もである。英霊を呼び出そうとしたにも関わらず現れたのは英霊どころか地球人ではなく宇宙人なのだから。
「行くぞー、ギニュー!」
「「「「ファイトーッ!!!」」」」
「こんなの連れて聖杯戦争に行くのか……」
何故か体育会系のノリで掛け声を掛けるサーヴァント達に雁夜は一抹の不安を覚えるのだった。
しかし雁夜は後に思い知る。ギニュー特戦隊の戦闘力に全く問題がないことに。その反面、他でふざけて、暴走しがちな事に。
今回はドラゴンボールよりギニュー特戦隊でした。