ふと、光を感じて目を覚ます。
真っ白なベッドの上に寝ていた体を起こして部屋を見渡す。
見覚えある部屋に少し安心した。
類「懐かしいな…」
?「だろ?」
類「!?」
急に後ろから聞こえた声に体が大きく跳ね上がる。
?「wwwお前の顔を見るのも懐かしいなぁw何年ぶりだっけ?」
類「・・・5年」
?「あれ?そんな長かったっけ?w」
類「長かった。」
?「なんだ?寂しかったのか?ww」
類「そんなわけねぇだろ」
?「素直になれよ!w俺の弟なんだしw」
類「はぁ・・・」
こいつは夜月 奏(よづき そう)俺の兄貴だ。5年前に殺人事件を起こして牢屋送りになった馬鹿野郎だ。
奏「お前も同じ道を辿るんだなぁww」
類「はぁ!?辿らないって」
奏「心配すんなって!wここにいればばれな・・・」
類「ここにはすまない。」
奏「へ?・・・」
類「俺は逃げ切る。兄貴みたいにはならねぇよ」
奏「・・・」
類「べ、別に仇打ちとかじゃなくて俺がただやりたいだけ…」
奏「wwwwwwお前ならそうゆうと思ったぜ」
類「へ?・・・」.
奏「ほらよっ」
類「ん?」
投げられた紙袋の中には三万円が入っていた。
奏「それで、大阪行きな!大阪は安全だぜ?」
類「大阪・・・?」
奏「あぁ!それで殺し屋にでもなって帰って来い!」
類「兄貴…」
奏「明日俺が駅まで連れて行ってやる。隣街のな!」
類「兄貴・・・いいのか?だって、俺は…」
奏「類。ありがとう。」
類「えっ…」
奏「まーなんでもいいから寝ろよな!」
類「えっ、ちょ、兄貴!」
バタン
閉められたドアの音には少しだけ悲しみが混じっているような気がした。
次の日…
奏「車乗れよ!類!」
類「あ、おう…」
奏「どした?」
類「いや、別に」
奏「大阪行くの嫌か?」
類「違うって」
奏「さみしいんだろ?」
類「だから違うっつってんだろ!」
奏「wwwその意気だって!w」
類「うっ・・・」
奏「お前が決めんたんだろ?大阪で殺し屋やるって」
類「そう…だが…」
奏「なら、やり遂げて来い。」
類「?」
奏「人殺しを今から送るのかーwなんか気持ちが揺るぐぜww」
類「じゃあ止めればいいだろ」
奏「止めたとこでお前は止まるわけねぇし、
警察にいっても罪は俺より重いはず。そんなんだったらな…
それに…他の理由もあるしな」
類「他の理由って?」
奏「まぁ、大阪に行けばすべてわかるよ、」
類「そうか、」
奏「ほら!早く乗れ!類!隣街まで遠いんだぜ?服も買わなきゃ行けねぇし時間ないぞー!」
類「あ、おう」
・・・.これから俺はどんな運命にあっても、
どんな悲しい真実を知ろうとも決して怯えず前を向いて…
いや、兄貴や、父親のように生きて行く。
今、俺はそう思えた。