それから毎日、同じ時間にバックラーはきた。
客は全然来ない。
俺が持っている財産もそろそろ底が見え始めてきた。
もう無理か?あいつが手をさしのべているうちにその手を掴んでおくか?
類の心は揺らいでいた。
そんな時。
?「なぁお前そんな所でなにしてんの?」
類「・・・」
?「聞いてるのか?」
類「そう言うお前は誰なんだよ。」
?「おれ?俺は音成 響お前は?」
類「・・・夜月 類」
響「へぇーかっこいい名前だな!」
類「そりゃどーも」
響「な、頼みてぇことあるんだけどいいか?」
類「なんだ」
響「俺もここに住んでいいか?」
類「はぁ?」
響「いや、家を出てきたんだ。」
類「で、俺が安全そうな人に見えたのか?」
響「君、殺し屋やってるでしょ?」
類「あぁそうだが?」
響「頼む!どうか俺に殺しのこと教えてくれ!!!!」
類「ぇ・・・」
響「…話を聞いてくれないか?」
昨日__(響said)
俺の家は何故だか知らんが金持ちだ。
母親、父親、兄、俺、妹のまあまあ大きい家族構成だ。
だが、実際のところ母親は入院しているので実質家にいるのは
母親を除く4人で暮らしている。
兄も妹も俺も、顔の一部にはガーゼやら、絆創膏やら必ず一つは付けている。
なぜかって?父親の八つ当たりが原因なのさ。
毎日一人選んでは殴る。
それがこの家の風習になりつつあった。
家政婦さんたちも止めに入ってくれるが無力なのだ。
こんな家なんか嫌だ!って思って今に至る。
響「まぁ、ざっとこんな感じだ。」
類「ほー…大変だな。で殺す相手は…」
響「父親以外いねーよ!」
類「ま、そうだな。」
響「いいのか!?」
類「教えるってか俺もあんまわかんねぇし、一緒に勉強していこうぜ」
響「おう!これからよろしくな!類!」
類「よろしく。響。」
こうして、類と響の路地裏生活が始まったのだ。
殺生組__
バックラー「類は、音成 響と接触。だが彼も殺し屋希望。今は安全かと」
?「そうか。ありがとうバックラー。そのまま夜月 類の監視を続けてくれ。」
バックラー「わかりました。私にお任せください。」
バックラーは部屋をそっと出た。
?「夜月 類…面白い人間がまた私の目の前に出てきたもんだ。
さぁ…どう遊んでやろうか・・・今からじっくり考えておくか。」
静かな建物の中から聞こえてくる薄気味悪い笑い声が類達の耳に入ったのか、
そのことは誰もしるよしがなかった…
追加設定
音成 響(おとなり ひびき)
金持ち家族の次男。父親の八つ当たりにとうとう限界が来て家出。
そして路地裏で類と住み始めた。