まずは黙って聞いて下さい。
――本っ当に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!!!!!!
あれこれ謝っても時間は戻りません。
戻したければどこぞのポ〇モンかスタンドにでも頼みましょう。
それでは今回も、のんびりしていってね!
ふと、目が覚める。
目に入って来たのは、いつもと変わらない部屋の白い天井。その白い天井を見て、俺は何故か安心する。
いつもならとっくに二度寝の誘惑に襲われている筈だが、今日はやけに目覚めがスッキリとしている。
「おはよ」
「おはよう。今日は早いのね?」
俺は席に着き、並べられたご飯に箸を伸ばす。
今日の朝飯は納豆だ! 俺は納豆が黄色く染まるぐらいにカラシをぶっかける。これがご飯と良く合うんだ。
飯を食っていると、母さんが妙な事を言い出す。
「今日は叫んだりしないのね?」
……何が?
全く持って意味不明だった。
「母さん……何言ってんの?」
「んー? べっつにー」
母さんはくすくすと笑ってはぐらかす。
……分っかんないなぁ。
「行ってきまぁす」
外に出ると、もう秀樹が迎えに来ていた。
「よう新太! グッモーニン!」
「はいはい。グッモーニン」
俺は普通に返したのだが、秀樹は何故か大笑いしている。
……かわいそうに。元々かなりのキチガイだったが……とうとう末期に……。
「おい! 誰がキチガイだ! 誰が!」
秀樹が俺の両肩をがっちり掴んで聞いてくる。
「お前以外に該当者がいるか?」
「何!? オネェにそんな事言われたくねえなぁ!!」
秀樹がおかしな事を口走る。
「オネェ? 誰が?」
「オネェと言えば新太しかいねぇだろ!?」
秀樹はまだ怒っているのか、興奮気味に言う。
オネェ? 俺が? 何で?
俺のとぼけた表情を見た秀樹が続けた。
「お前、昨日一日中ずっと女言葉だっただろ? ~よとか、~だわとか」
昨日……?
秀樹に言われて気付く。俺は何故か、昨日の記憶が全く無い。
一昨日の記憶はあるんだけどな……。妙な話だ。
「まあ立ち話も何だ。行こうぜ」
俺は、秀樹から昨日の武勇伝を聞かされた。
その中で一番驚いたのは、我が校のベスト・オブ・不良の若林先輩を俺がワンパンくらわして撃退した……と言うものだ。
「……それ嘘言ってるんじゃ無いよな?」
「本当だって。忘れ物して戻った時、俺は確かに見たんだ!お前の勇士を!」
……正直、信じる気にはなれなかった。……さっきまでは……。
学校に着くと、校門前に若林先輩がいた。先輩の鼻には絆創膏が貼られている。喧嘩の後か?
そして、俺を見つけるや否や近付いて来て、
「おはようございます! 新太さん!」
などと言い出すのだ。
「え? あの、若林先輩?」
先生にも敬語を使わない事で有名な若林先輩が……俺に敬語!? しかも気をつけと礼の合わせ技!!!!
俺は当然の如く固まってしまう。だが、先輩の暴走は止まらない。
「新太さん、鞄持ちましょうか? 困った時はいつでも言って下さい! 俺で良ければお力添えしますよ!」
……先輩。頼むからこれ以上、俺を戸惑わせないでくれよ。それだけが、俺の望みです。
「……な? 言った通りだろ?」
秀樹がこそこそと耳打ちしてきた。
「ま、まだ決まった訳じゃ……」
「じゃあ聞いてみろよ、先輩に」
秀樹に言われて、俺は歯切れが悪くも先輩に尋ねてみた。
「あ、あの~先輩? 急に
すると、先輩は再び気をつけをして語り始めた。
「新太さんは昨日、俺に教えてくれたんです。覚悟とは何か、勇気とは何か、本当の拳の重さ、お金の尊さ……。昨日の新太さんに言われて気付いたんです! 今まで、俺がどんなに愚かだったのかっ……! だから決めたんです! 俺にそれを教えてくれた……気付かせてくれた新太さんに、恩を返そうと!」
…………一通り話しを聞いてみて、俺がまず思った事。
「昨日の俺。一体何があったのだ」
俺は、誰にも聞こえない程の声で呟いた。
全く、現状が読み込めない。何故か昨日の記憶が無い。
しかも、私が
「異変のプレゼントもついてくる……余計なお世話よ」
さっき魔理沙が言っていたが、今日も宴会があるらしい。ここ最近、かなりの頻度で宴会がある。記憶に無いが昨日もやったみたいだし。
まあ問題はこっちで、それに比例して謎の妖気が強まっている気配がする。私はこの妖気が異変の主犯だと睨んでいる。
……今日の宴会でケリを着けましょうかしら。
私はそう意気込み、宴会まで一眠りする事にした。
縁側から吹き付ける優しいそよ風に後押しされ、私はすぐに眠りに落ちた。
はい、お疲れ様でした!
今回で今の時系列が分かりましたね。
それでは次回も、のんびりしていってね!