魔法科高校の愛溺事録   作:薔薇大書館の管理人

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よし!!原作キャラを登場させるぞ!!
でも、キャラ崩壊もありうるかもなので、温かい目で読んでくださいまし。


エピローグ~男だけの遊戯会~第一話 誘い

 

 

 元大漢の生き残った魔法師である顧傑顧(グ・ジー)…。別名、ジード・ヘイグが引き起こした今回の箱根テロ事件は、首謀者の死亡により、終結した。

 

 だが、USNAの魔法師、カノープスによって殺され、死体さえも残されなかった。その所為で『顧傑がテロの首謀者』だと世間に示す事も出来ず、世間や市民にとってはテロ事件の首謀者が誰かもわからず、客観的証拠もないため、『実際には生きているのではないか?』という不安を拭う事が出来なかった。

 

 この結果に達也は、今回の任務は失敗だったと思わざる得なかった…。

 

 そして達也が危惧した思考の通り、現に、顧傑が撒いた悪意の種は、確かに花を開き、新たな魔法師への敵愾心の実を結ぼうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二〇九七年二月二十二日(金)

 

 

 テロ事件も終結したが、その事を世間はまだ知らないため、一高は今日も休校だ。

 そして達也も任務を終え、FLTに行く用事もないため、久しぶりに休日を、深雪と水波と一緒に家で寛いでいた。

 達也の代わりに、深雪の護衛として司波家へ訪れていた亜夜子と文弥は、既に帰路に就いていた。

 

 

 昨日、今回の不首尾を詫びる名目で、深雪、亜夜子、文弥を引き連れて、横浜の魔法協会関東支部に来ていた真夜に面会し、報告も兼ねた。

 その後、師族会議が控えていた真夜に深く腰を折り、応接室を後にした達也は、そのまま亜夜子と文弥を最寄駅までコミューターに一緒に乗って、二人の帰りを見送った。見送る際、二人とも達也との時間をあまり取れなかったと残念な雰囲気を醸し出しつつも、遊びで東京まで来たのではないという事を十分に理解していたため、余計な事は言わずに、達也、深雪に礼を言った後、帰っていった。

 (亜夜子は、雰囲気を出しても、表情は残念だというものではなかった。しかし、文弥の方は、憧れの達也に街を案内してもらいたかったという気持ちが捨てきれずにいたため、雰囲気だけでなく、表情や態度からも落ち込んでいるのが分かりやすかった。それを見て、達也は苦笑、深雪は微笑みをみせるのだった。)

 

 

 …そんな事で、来客もいない司波家で達也は、深雪が淹れてくれた紅茶を飲みながら、隣にぴったりとくっつく深雪と一緒に休日を満喫していた。水波は、二人のこの雰囲気に少しは慣れてきたが、いまだに葛藤する日々を送っていた。諦めはついているものの、紅茶を提供できなかったのはなんだかモヤモヤがする。

 だからか、深雪が達也といる間にとメイドの仕事を推進しようと、家事をするためリビングを離れた。

 無意識の内に、二人の甘い雰囲気に中てられるのは御免被りたいと思った言動かもしれないが。

 

 

 そんな訳で、今、深雪は達也の一人占めができ、満面の笑みを浮かべ、達也の腕に自分の腕を絡ませ、一時の幸せを噛み締めていた。

 達也も任務で、深雪に不安な気持ちをさせて、構ってあげられなかったので、深雪のしたいようにさせていた。

 

 それに、悪い感じもしない。

 

 顧傑の死亡による任務の終結に、達也も自分ではわからないが、やりきれない感情があった。しかし、任務が終わり、帰宅した時に深雪から慰められたことで、もう全てが些細な事だと思えた。だから、今日は深雪のために時間を使おうと決めていたから、深雪が甘えてくれるのは嬉しい。

 

 婚約者となってから、いささか達也との接し方に遠慮が見えていたが、今日は以前と同じように甘える深雪だった。

 

 

 

 

 「お兄様…、コーヒーを淹れましょうか?」

 

 

 「ああ…、もらおう。ちょうど深雪の淹れるコーヒーが飲みたくなったところだ。」

 

 

 「…まぁ、お兄様ったら…!」

 

 

 あっさりと達也にときめいた深雪は、照れて頬が赤くなりながら、名残惜しそうに絡ませていた腕を外し、キッチンへと向かった。

 その可愛らしい動作に達也も思わず、微笑する。

 

 

 そんな二人の甘い空気が流れているリビングに突然電話が鳴り響く。

 

 

 

 

 掃除で離れていた水波、キッチンで湯を沸かしていた深雪が同時に顔を出し、我先にとインターホンに向かう。

 しかし、二人を手で制して、達也が電話に出た。画面はお互いに顔を見る…訳ではなく、達也の方はディスプレイをブラックアウトしている。既に四葉家縁者と知られている達也にとっては、色々と見られてはまずい者もあるからだ。…例え、電話の相手が親しい友人でも。

 

 

 「…はい、司波です。」

 

 

 『おお!! 達也!! 元気だったか!?』

 

 

 「ああ、元気だな。前から気になっていた書籍を有意義に読んでいた所だ。」

 

 

 『お…、それは悪かったな。タイミングミスったか~…。』

 

 

 「いや、ちょうど一息つこうと思っていた所だ。だから、タイミングを見るなら、寧ろパーフェクトだな。……狙ってたのか?」

 

 

 まさか盗聴しているのか?とも伝わってくる達也の視線に、電話の相手…、レオは嫌な汗が背中に走るのを感じた。冗談だと分かっているのに、本気とも取れる尋問されているかのようなプレッシャーがディスプレイを通して伝わってくるようだった。

 

 

 『いや、そんなはずねぇ~だろ、達也!!? 

  俺だって、初めて達也に電話かけるのに、結構勇気出したってぇのによ!!

  そんな危ない橋を渡るほど度胸は据わってねぇ~!!』

 

 

 「…冗談だ。まさか本気で焦るとは思わなかった。」

 

 

 『本気っぽい冗談はやめろ! …ったく、達也は本当に人が悪いな。』

 

 

 「それは酷いな。俺は人が悪いではなく、悪い人だ。」

 

 

 『そっちの方が一番ひどいぜ!!達也!!』

 

 

 「……エリカと同じツッコミするんだな、レオも。」

 

 

 『あの女と一緒にするなよ!』

 

 

 「悪かった。…前振りはこれくらいにして、本題に入ろうか。用件はなんだ?」

 

 

 話が逸れかかったため、達也がレオに電話の用件を尋ねる。レオも、はっと気づき、達也に恐る恐る尋ねてきた。

 

 

 『そうだった! …あのさ、本題に入る前に確認だけどよ~。達也以外にそこに人はいるか?』

 

 

 「ああ、深雪と水波がいるが?…場所を変えた方がよさそうだな。」

 

 

 『助かるぜ、ありがとな、達也。』

 

 

 「少し待っていてくれ。」

 

 

 電話を保留にして、自室で電話を取るために、リビングを離れる。深雪は気になりながらも、大人しく待っている事にして、達也を見送った。

 レオにしては慎重な態度に達也もそれほど重要な用件なのかと考える。

 

 自室に入り、電話を取る。

 

 

 「待たせたな、レオ。」

 

 

 『いや、それほど待っていないさ! わざわざサンキューな!』

 

 

 「…で?話はなんだ?」

 

 

 達也が問いかけると、レオは息を吸い込んで、一気に用件を言った。

 

 

 『明日、一緒に街で遊ばないか!?』

 

 

 「………」

 

 

 いきなりの遊びの誘いに達也は内心驚くと同時に若干呆れるが、表面はいつも通りにポーカーフェイスを保った。

 

 

 「いきなりだな。」

 

 

 『悪い…。だけどさ、俺達ダチになって、もう2年は経つだろう?それなのに、遊びに出かけるなんてそうそうないしよ! 』

 

 

 「なるほど、そういう事か…。

  …………明日なら、一日開いてる。レオの言うとおり、街に行ってもいい。」

 

 

 達也は頭の中に、スケジュールを引っ張り出し、予定を確認する。

 

 

 『本当か!? やったぜ!! 』

 

 

 「深雪達もいい気分転換になるだろう。久しぶりにショッピングしたいと言っていたからな。」

 

 

 『……ああ!! それは止めてくれ!』

 

 

 「?どうしたんだ、レオ。」

 

 

 『明日、遊ぶのは…男だけで行こうぜ。』

 

 

 「?何故だ?」

 

 

 『いや~…、いつものメンバーももちろん、楽しっちゃあ楽しいんだけどよ?

  どうも女子たちに流れてるんだよな。』

 

 

 なんか言いにくそうに頬を搔くレオを見て、達也も察した。

 

 今まで何度か旅行に行ったりしてきたが、女子たちのペースに流されて、空回りする部分があった気がする。

 気にしてなさそうにしていたレオも、やはり男だけでの遊びに憧れを持っていたのだろう。

 

 

 「…分かった。深雪達は置いていく。」

 

 

 『悪いな、達也。恩に着るぜ!! よっしゃ!! あの女がいないと思うだけで、存分に遊べるぜ!いい機会だし、この機会を逃したら損だしな!』

 

 

 独り言を離すレオを見て、やはりかと自分の推測が当たった事に苦笑する。

 レオはエリカと言い合いして、喧嘩になるのを避けたかったらしい。

 

 

 「それで、俺の他に誰が行くんだ?」

 

 

 『そうだった! 一応、達也と俺、幹比古、そして一条だ!!』

 

 

 ここで、達也はもう一つの謎が解けた。

 

 レオが言っていた『いい機会だし』という意味が。

 一条が任務で一高に来ている今がチャンスという事だったのだ。

 

 

 「さすがだな、レオ。もう一条から返事が来たのか。」

 

 

 『いや、まだ連絡も取ってねぇ~よ? 連絡先も知らねぇ~しな。』

 

 

 「……まさかだと思うが」

 

 

 『そのまさか。達也、一条に連絡入れて、誘ってみてくれねぇ~か!?』

 

 

 「……………」

 

 

 

 

 

 この後、明日の待ち合わせの確認をして、電話を切った。最後のレオの顔は、わくわくが止まらないと言わんばかりに輝いていたが、達也は何も言わず、椅子の背もたれに身体を預ける。

 

 結局、一条に明日の件の事で、連絡を取らざるを得なくなった。

 

 少し休んでから、達也は再び階段を降り、リビングへと向かった。

 

 

 そこで達也を待つ深雪の元へ…。

 

 

 その深雪の元へ行くために、廊下を歩く達也の顔は、ほんの少しだけ楽しそうに微笑んでいた。

 

 

 




ふぅ~~!!
キャラ崩壊していないかな~!!?

ドキドキ満載!!

この一話書くのに、物凄く原作を読み返して時系列の確認したわ!

将輝の日記が特に厄介で、日記だから日にちが書いているんだけど、辻褄合わせようにも、土日開いていないし、本当は、将輝の送別会の後にしようとしたら、次の日に帰るって!!? 入る隙間がない!!

必死に時系列を確認し、こうなりました。
これが一番大変だったかも…。

でも大変でも、楽しくできたのでよかった!!
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