魔法科高校の愛溺事録   作:薔薇大書館の管理人

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思わぬ感じで出くわした幹比古。…ハッピーエンドまでいけるかな~。




巨大で、豊満で…

 

 

 

 

 

 

 つい先ほど、上空から落下してきたと言うのに、目の前の見知った密かに思いを寄せている彼女と逢えるとは思っていなかった幹比古。そのせいか、思考が追い付かず、放心状態だ。

 

 

 「あの~…、聞こえていますか? …へ、返事ありません…!!もしかして頭を強く打って…!!大変!!すぐに工藤先生をお呼びしますから!!」

 

 

 一方で、突然降ってきた幹比古に対して以外にも恐怖を感じるどころか、逆に身を案じて医者を呼ぼうとする美月(仮)の方は慌ただしく動き出す。…と言っても、医者を呼ぼうとするが、やはり激しく動揺しているのか、手をパタパタさせ、オロオロと首を動かす。そして少し冷静になったところで、医者を呼びに行こうとし、床に置いていた桶に躓いて転んでしまう。

 その光景を放心していた幹比古が我を返す事になり、すぐさま湯から出て、美月(仮)へ駆け寄って体を起こしてあげる。

 

 

 「だい、大丈夫ですか? 柴田さん…!」

 

 

 「はぁい? あ…、はい、大丈夫です。それよりも貴方様の方が大変です!先ほどお返事もできないほど、強く頭を打ったみたいですし、今から医者様をお呼びしますから、お待ちください!」

 

 

 「あ、大丈夫です! 少し状況を理解するのに手間取っていただけだから。それにどこも痛くないし、医者も呼ばなくていいです。」

 

 

 「本当ですか?…確かに怪我はなさそうですね?あれ? 何でですか?」

 

 

 「…僕にもわからないかな?」

 

 

 美月(仮)が幹比古が怪我をしていないか目視で確認するために少し近づく。それに少し緊張する幹比古だったが、美月(仮)の問いかけに自分自身も疑問を感じる。

 

 

 (確かに…、柴田さんを気遣うつもりで言ったけど、良く考えたら身体中どこも痛くないのは本当だ。あんなスカイダイブして、民家の屋根から落ちてきたんだ。本当なら全身骨折して立てないどころか、歩けなくなっている。…最悪の場合は屍になっていたのは間違いないな~。

  それでも何事もなかったように動いている。自分の意思でも動かしている。

  …もしかして、ここは夢だから?)

 

 

 頭が冷えてきたからか、冷静に物事を考えられるようになった幹比古がここは夢の世界だと思い出す事が出来た。突然の出来事で現実だという事を忘れるほど衝撃的な疑似体験だったのだ。それが分かると、幹比古は夢世界では自分の意思で動く事もできるし、傷を受けても問題はない事をやっと理解した。ただし、慎重な幹比古は、致命傷の場合も無事で済むとは思えなかった。(…今体験した出来事が既に致命傷の類にはいるとは思うのだが、幹比古の頭の中では、美月(仮)と逢えた幸せで範囲外になっていた)

 やはり、なるべく人命にかかわる事は避けようと決めた。

 

 

 「…あの」

 

 

 ふと声を掛けられた幹比古は、自分が思いのほか、考え事に集中していた事に気づき、顔を上げた。そして固まる。

 美月(仮)の顔が幹比古の顔を覗き込むようにして心配そうな表情を浮かべていた。その距離は幹比古が立ち上がろうと動けば事故が起きる距離だ。(何の事故かは想像に任せる) 至近距離での美月(仮)のほっこりとした顔つきに優しげな雰囲気に幹比古は鼓動を昂らせる。

 だが、この状況にまだ気づいていない美月(仮)は幹比古の額に手を伸ばして熱を測る。

 

 

 「…熱はありませんね。 でも、顔が赤いです。」

 

 

 (そ、それは柴田さんが、可愛い顔で見つめてくれるから…!)

 

 

 心の中で想いを語る幹比古。 美月(仮)の顔を直視できずに辺りを見渡す。すると、自分が今どこにいるのかを再認識し、更に顔を真っ赤にする。

 

 二人がいる場所は、なんと風呂場だった。正確に言うと、銭湯だ。公衆の人が集まる大きな浴場が広がっており、湯気がたちこむ。

 

 幹比古が落ちた場所は、数人用の浴場だった。だから落ちた時お湯であったし、二人の近くには先ほど美月(仮)が躓いて転んだ桶があり、億には積み上げられた桶がある。

 

 

 (僕はなんてところに落ちてきたんだ~~!!)

 

 

 慌てて美月(仮)から少し距離を取って立ち上がる。美月(仮)はいきなり立ち上がった幹比古に驚き、顔を見上げて様子を窺う。

 

 

 「あ、じゃあ僕はここで失礼します!」

 

 

 一刻もここから出ようと美月(仮)に腰を折って挨拶する。すると、間近で見てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美月(仮)の巨大で豊満な胸(おっぱいともいうな~)を。

 

 

 白い着物を着ていた美月(仮)は、湯気や汗で透けた胸が曝されていた。それに気づいていないため、前かがみで立ち上がろうとする。余計煩悩を刺激させる光景にとうとう幹比古の限界が到達し、顔を真っ赤にし、鼻血を出してそのまま気絶してしまう。

 

 

 

 かくして、幹比古は銭湯で鼻血を出して気絶してしまうという失態を披露した。倒れた美月(仮)は今度こそ慌てて飛び出し、医者を呼びに行くのだった。肌が透けて見える白い着物を着たままで…。

 

 

 

 

 

 




まぁ、目的はあの少女が化けている少女とイチャイチャしろってわけだから、幹比古は前途多難だったり?

これからもこういう事があると思います! 幹比古…、耐性付けていこうぜ!
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