最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

16 / 57
14話 無印!ズバッと解決!

 今俺はまたビルの上にいる。ここから高町とテスタロッサが話しているのが見える。原作無印のラストシーンだ。

 ただ、原作と違うのは少し離れた場所にクロノ達と一緒にプレシアとアリシアがいる事だ。

 

 

 プレシアの病気が治り、アリシアが生き返ってから数日がたった。

 あの後はプレシアにとんでもない量の質問をされた。まぁー無理もないとは思うが、目が血走っていてスゲー怖かった……。

 俺の答えた内容は、プレシアの方はドルフィウィザードリングの状態異常の回復がうまく効果を発揮し、病を完治するに至った。

 問題はアリシアの方だったのだが、下手に隠し事をすると後々めんどくさいことになると思い正直に話した。完全に生き返ったわけではないこと、俺の魔力で体の機能を動かしていること、定期的に俺の魔力を受け取らないといけないこと、最後にその俺からの魔力提供が無くても大丈夫にする方法を考えておくということ。

 とりあえずで、アリシア自身かなりわずかだが魔力があるとのことでホープの推測で2ヵ月に1度の俺からの魔力補給で大丈夫らしい。

 

 このことを話、俺はプレシアに罵声を浴びせられる覚悟をしていたのだが、俺の予想には反してまた感謝の言葉を言ってくる。「ありがとう」と……。

 

 

 プレシアは今回の罪を認め、然るべき罰を受けると決めたらしい。やったことがやったことなのでかなりの時間がかかるらしい。

 だが、リンディさんのはからいでプレシア自身も過去の実験の被害者であるとし、今回の事を少しでも減刑できるように毎日調べ事が絶えない、と最近よくクロノに愚痴られている。ただ本人も本当に嫌がっているわけではないのが話していてわかる。

 

 とりあえずこれで無印は一段落かな……。上手くできただろうか?

 

『上出来だと思うよマスター』

 

 俺の事を気にかけてくれるホープが声をかけてくれた。

 

「そうか?」

 

『もちろん。ただこれで完全に原作とはかけ離れ始めた。今までのように何が起こるかの知識も絶対ではなくなった』

 

「あぁ、そうだな……。でも俺はやるって決めたから」

 

『……』

 

「ホープ?どうかしたか?」

 

『いや、正直な話。マスターがここまでやる気を出しているのがいまだに信じられなくてね』

 

 なるほど。確かにそうだと自分でも思う。前世を含めて自分から自主的に何かに取り組んだ記憶というのがほとんど無い。

 

「別に考え方が変わったわけじゃないさ。今でもめんどくさい事は相変わらず嫌いだ。ただ、自分で望んだとはいえ、特別な力を持っているんだ。だったら自分の手の届く範囲ぐらいは守りたい……。なんてな」

 

 正直な本心をホープに話す。予想以上に恥ずかしい……。

 でもやっぱり前世に比べて少し変わったと自分でもわかる。前はここまで人のために何かしたいとかを考えなかった。

 

『そうかい。だったら後少し頑張らないとね』

 

「おう、そうだな」

 

 ホープに促され、確認してみると高町とテスタロッサがリボンの交換をしようとしている。

 それじゃあ、俺も行きますか。

 

「ホープよろしく」

 

『了解』

 

 いつも通りのやり取りでウィザードライバーに変化するホープ。

 

『シャバドゥビタッチヘーンシーン!!フレイム!プリーズ……。ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!!!』

 

 フレイムスタイルに変身し、みんなの元へ飛んでいく。今日はリンカーコアを封印していないので自身の飛行魔法で飛んでいく。

 

 

「おっす」

 

「「「「「ウィザード(さん)!」」」」」

 

 高町とテスタロッサが話している場所から少し離れている所にいるクロノ達の元へ行く。今いるのはクロノ、アルフ、ユーノ、そしてプレシアとアリシア。

 

「遅いぞウィザード」

 

「悪い悪いクロノ。一応他に人がいないか確認してから来たから」

 

 あんまり一般人に見られたくない。だってただの特撮の撮影にしか見えないじゃん……。むしろカメラとかないからただのコスプレしてる人に見えるかもしれん……。

 

「ウィザード、あなたには本当にお世話になったわ……。いくら感謝しても足りないくらいに……」

 

「だからもういいって」

 

「でも……」

 

 確かに気にするなと言って割り切れるようなことでもないのはわかるのだが、そろそろ勘弁してほしい……。

 

「よし、テスタロッサ姉! 母親を元気づけるんだ!」

 

「ぶ~」

 

 プレシアを元気にするためにアリシアに頼んだのだがなぜか頬を膨らませ、唸っている。いや、そんなことされてもかわいいな~と言う感想しか出てこないぞ?

 

「どうしたんだ? テスタロッサ姉?」

 

「それだよそれ! 私テスタロッサ姉じゃないもん! アリシアって名前があるもん」

 

 そのことっすか? 確かに心の中では名前呼びしていたが、口に出すときは最初にあったフェイト・テスタロッサを基準に姉と母付けで呼んでるのだが……。

 

「え~と……。アリシア……でいいいのか?」

 

「うん! これからはそう呼んでよウィザードさん!」

 

「お、おう……」

 

 本人がこう言っているんだしそれでいいか。

 その後、当初の目的通りプレシアを元気づけてもらっていると、2人は話終わりこちらにやってくる。

 

「「ウィザードさん!」」

 

「よう、高町、テスタロッサ」

 

 俺に気が付き声をかけてくる2人。2人の手には交換されたリボンがあり、先ほどまで泣いていたせいか、目元は少し赤くなっていた。

 

「あの、今回は本当にお世話になりました。私だけじゃなくて、母さんの事も姉さんの事も……」

 

「さっき母親の方にも言ったけどそう気にしなさんな。俺がそうしたかったからそうしただけなんだ」

 

「それでも、本当にありがとうございました」

 

「あぁ、どういたしまして」

 

 テスタロッサは満面の笑みを浮かべ俺に感謝の言葉を言ってくる。だからやめてくれって!人に感謝されるのに馴れてないんだから!

 

「それで、その……。できれば私の事は名前で……、フェイトって呼んで欲しいです」

 

「あぁ! だったら私も高町じゃなくてなのはって呼んでほしいかも!」

 

 名前を呼んで? ですか……。そういえばちょうどこの前に2人は名前を呼び合って本当の友達になった所だっけ? うれしいんだけど、俺だけ本名じゃ無いことに少し嫌悪感を抱いてしまう。

 

「そうか……。改めて、フェイト、なのは、これからもよろしくな」

 

「「はい!」」

 

「そうは言っても、結局本当の姿は見せてくれないのかい?」

 

 アルフにそう言われさらに嫌悪感が……。膝をついて落ち込みそうになるのを必死に持ち直す。

 

「悪いね、こっちにもいろいろあって……。でもきっといつか本来の姿を見せる日が来るさ」

 

「本当ですか!」

 

「うぉ!」

 

 なぜかフェイトが俺の言葉に敏感に反応した。そんなに気になるか? てか、マジでびっくりした……。

 

「あ、あぁ。いつか必ず」

 

「はい! あの、その……楽しみにしてます」

 

「そう? まぁー期待に添えられるかはわかんないけどね」

 

 やっぱりあれかな? 正体がわからない仮面のヒーローは女性にも人気があるのだろうか?

 

 

「そろそろ時間だ」

 

 クロノのその言葉でお別れの時間がやってきた。

 

「アリシアの事もあるから定期的に連絡は入れるよ」

 

「ええ、よろしくお願いするわ」

 

 プレシアとアリシアのことについて最終確認する。

 その間に最後にとなのはとフェイトがもう一度抱擁を交わす。

 

「バイバイ、またね。フェイトちゃん、みんな」

 

 なのはの言葉を最後に転移をする皆。残ったのは俺、なのは、ユーノの3人。

 さて俺もそろそろ行きますか……。

 

「それじゃあ、なのは、ユーノ。俺もそろそろ行くよ」

 

「はい」

 

「ウィザードさん、本当に今回はありがとうございました」

 

「気にするなユーノ。んじゃ、2人とも元気で」

 

『テレポート・プリーズ!』

 

 2人に声をかけ俺はまたビルの上に飛び、変身を解く。

 

「これで本当に一段落だな……」

 

 これで次は最初にやると決めた闇の書か……。とりあえずそれまでにもっと魔法の使い方を上達させないと……。

 

『マスター。残念ながらそうゆっくりしてる暇はないんだよ』

 

「え? どういう意味だ?」

 

『現在5月末だ』

 

「? それがどうしたんだよ?」

 

『忘れてないかい?八神はやての誕生日は6月4日だ』

 

「……」

 

ウン、ワスレテナイヨ……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。