最後の希望を目指す転生者 え、俺の事? 作:x-フィリップ-x
初めて翠屋に来て注文をし、来るのを待っているとなのはが頼んだ商品を持ってきた。
いやいやいや! 何もないはずだ! ただ家族の手伝いをしているだけだ! そうに違いない!
テーブルの上に注文したシュークリームとコーヒーを置くなのは。注文したものはこれですべてのはずなのだが、なぜかカウンターの方に戻らずこちらの方を見てくるなのは……。
仕方がないのでそれを無視してコーヒーに口をつけるのだが、味がわからない……。
「……」
「……」
ただ無言で俺の方を見てくるなのは。
なんだこの無言のプレッシャーは……。手が震え、持っているコーヒーカップがカタカタいっている。
「あ、あの!」
「は、はひぃ!」
なのはに呼ばれ、驚きながら返事をする。超裏返ったんですけど……。
「あの……。私とどこかで会ったことありませんか?」
あります! しっかりばっちりあります! 転生してすぐに会って、つい最近も一緒に戦いましたよ!?
でもこの大人の姿ではあったことない無いんだ。大丈夫、大丈夫だ。落ち着いて対処するんだ。
「いや。俺となのはは会ったことないよ」
「え? 今私の名前……」
「え、あ、いや! その!」
やっちまった! 何をやってるんだ俺! 落ち着け! 落ち着け!?
「あれだよ! さっき他の店員さんが君の名前を呼んでいたから! それでつい!」
「そ、そうなんです……か?」
俺の勢いに若干引いているなのは。
ヤバイ……全然納得していないって顔をしている。どうする、このままここにいるとまた迂闊なことを言ってしまいそうだ……。えぇーい! ここは撤退するしかない!
そう決め、シュークリームを一気に口に押し込み、コーヒーで流し込む。そのまま立ち上がり会計をするためカウンターに急ぎ足で向かい、ケーキの事を確認した後お金を払い、逃げるように店を出た。
途中なのはが「え?え?」と困惑していたが今の俺にそんなことを構っている余裕はなかった。
翠屋を出て、少し歩いたところにある公園のベンチに座り一休みしている。ちなみになのはと初めて会ったのもこの公園だ。時間がたったことでやっと落ち着いてきた。
『だから言っただろマスター。あそこに行くなら色々準備してからの方がいいと』
周りに誰もいないのを確認してか俺にしゃべりかけてくるホープ。
「いや~、まさかちょうどなのはが働いているとは思わなくて……」
『最近はましだけど、マスターは基本的にそういう事にはよく遭遇するんだ』
「忘れたわけではなかったんだけどな……」
はぁ~。せっかくの初翠屋でのシュークリームだったのにな……。
そんな時にふと思ったことをホープに聞いてみる。
「なあホープ? 確かに昔なのはとは親しくならなくていいみたいなこと言ってたけど、今は状況が違うだろ? いっそのことなのはとユーノには今のうちに俺の事話しておいてもいいんじゃないのか?」
『確かにその選択肢も悪くはないけど、できればそれはやめた方がいい』
「前に決めた計画に関係あるのか?」
凄い今更だが前に行ったハッピーエンドを目指す過程での詳しい詳細を俺は教えてもらっていない。いや、何言ってんだって? って思われるかもしれないが考えあっての事ではある。
その理由としては俺の体質のせいで、意識しすぎるとそれに出くわすことが多く、面倒なことになるとの判断がホープから下ったのだ。
一様大筋は知っているのだが、いかんせん詳しくわからないからたまに不安に思ってしまう。
『あぁ。近いうちにしっかり話す場所を作ることになるから今は我慢して欲しい』
「……わかった。相棒がそう言うならそれがいいはずだ」
『ありがとうマスター』
「いや、こっちこそありがとう」
ホープはあくまで俺のわがままに協力してくれているのだ。感謝をするのはこっちだし、文句を言うこともない。本当に最高の相棒だよ。
「さてと、そろそろ帰りますか。はやての誕生日プレゼントもまだできてないし」
そう言い自分の家を目指して歩き出す。
突然で申し訳ないのですが、少しアンケートを取りたいと思い後書きに書かせてもらいました。よければご意見の方よろしくお願いします。
1から3でどれが見てみたいかをよろしければお聞かせもらえるとありがたいです。
1・As後にゲーム2作品の話
2・現在ストーリー重視なので、もっと日常的な話
3・その他、こんなのが見たい
以上です。複数でもかまいませんのでよろしくお願いします。