最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

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19話 俺はそのやり方が気に入らねぇ! 文句あっか!

 はやてたちとの食事を終え、せめてもと食器洗いだけをしてはやての家を後にする。俺は家に帰らずに指定した公園に向かう。

 時刻は23時。ヴォルケンリッターの4人が公園にやってくる。

 

「またせたな」

 

「いや大丈夫。はやては?」

 

「家でしっかりと寝ている」

 

「そうか」

 

 ここからが俺の望む展開にできるかどうかの、大事なところだ。本当にここからは俺次第か……。

 

「シュウ、お前の望みはなんだ?」

 

「ザフィーラ、俺は言っただろ? はやてが心配してるからお前らが何をやっている知りたいんだ」

 

「……そうか」

 

 人型になっているザフィーラの質問にあたりさわりなく答える。納得はしてくれてはいないようだが。

 

「さて、次はこっちの質問だ。お前らは何をやっているんだ?」

 

「それはこちらも言ったように答えることはできない」

 

 そうシグナムが答えてくるが、このままでは埒が明かない。本当はただの知識だけの状況だからあまり得策ではないのだが、今は仕方がないか……。

 

「闇の書の蒐集ってところか……」

 

「「「「!?」」」」

 

「その顔は図星って事か」

 

「シュウ! お前なんで知ってんだよ!」

 

 何で知ってるか……。原作知識で知っていただけだからな。あまり余計な事をしゃべるとボロが出そうだ。

 

「少し個人的に闇の書について調べさせてもらったんでな」

 

「調べただと?」

 

「そのことも含めて俺から話がある」

 

「話だと?」

 

「あぁ。蒐集を含めて、この件俺に任せてほしい」

 

「なっ!」

 

 ヴィータが声を出して驚く。シグナムとシャマル、ザフィーラも声は出してはいないが相当驚いている。さあ、どう答えてくる……。

 

「ふざけんじゃね!」

 

「シュウ、確かにお前は信用に値するということはすでに知っている。だがそれとこれとは話が別だ」

 

 なるほど。やはりこういう答えか……。後の2人もその意見に賛成のようだ。

 

「そうか……。お前らはそんなにはやてを苦しめたいんだな」

 

「……どういう意味だ」

 

 殺気のこもった目で俺を見てくるシグナム。足が震えそうになるほどだが、それを必死に持ちこたえる。

 

「言葉の通りさ。はやてはお前らに他人には迷惑をかけるなと言ったはずだ」

 

「だからってはやてが死んでいいって言うのかよ!」

 

 ヴィータがそう言ってくる。

 なんて言った? はやてが死んでいい?

 

「ふざけんじゃねぇ! そんなわけねーだろうが!」

 

「「「「!?」」」」

 

 先ほどまでと一転して怒る俺に対して4人は驚く。

 

「確かにはやてと会ったのはお前らよりほんの1ヵ月早い程度さ、むしろ一緒に暮らしているお前らの方がたくさんはやての事を知っていると思う。だけどな! あいつは! はやては俺の大切な友達なんだよ!」

 

「だったらどうすると言うんだ!」

 

 どうする? そうだ、どうにかするために俺は今ここにいるんだ。

 落ち着け、感情的な状態だと相手への説得力はなくなる。

 

「ふぅー。怒鳴って悪かった。とにかく俺に考えがある。だからそれに協力してほしい。頼む」

 

「「「「……」」」」

 

 俺は頭を下げる。これで納得してくれるか……。

 

「たしかにお前の話はわかった」

 

「……」

 

「だが、このことに関してはまだ完全に信用するわけにはいかない」

 

「……そうか」

 

 やっぱり駄目か……。それだけこの4人にとってはやてが大事な存在だということだ。でもここで折れるわけにはいかない。

 

「だったら取引だ」

 

「取引だと?」

 

「あぁ。俺とお前らが戦って、俺が勝ったら俺の考えに納得して協力する」

 

「……こちらが勝ったら?」

 

「そっちの好きにしてくれていい。煮るなり焼くなり好きにしな」

 

「そんなもんこっちが受けるはずねーだろーが!」

 

「ヴィータちゃん落ち着いて」

 

 たしかに現状でこの取引を受ける必要性が無い。とにかく俺はこいつらを煽って承諾させるしかない。

 

「おいおいヴィータ、俺一人に勝てる自信がないのにはやての事助けられると本気で思っているのか? だったらお笑い種だ」

 

「なっ! てめー!」

 

「その通りだろ? さあどうする?」

 

「……」

 

 シグナムに視線を向けるが答えてこない。

 どうする、あまり使いたくないが最後のカードを切るか……。

 

「わかった。受けよう」

 

「っ!? 本気かシグナム!」

 

「あぁ」

 

「理由を聞いていいか」

 

「私も聞きたいわ」

 

 ヴォルケン内でもシグナムの答えに驚いているようだ。現に俺も驚いている。最後のカードはある意味脅迫なので使わなくてよかったのは助かったのだが、どうして受けたんだ?

 

「シュウが言う通り我々は主はやてに心配をかけているのだろう。そしてそれはこれからも続くはずだ。もしここでシュウに遅れを取るようならこの先うまくいかないだろう。なに、ここでシュウを倒し蒐集の手伝いをさせればいいだけの話だ」

 

「……わかった」

 

「シャマルとザフィーラもそれでいいか?」

 

「「えぇ(あぁ)」」

 

 シグナムの考えで3人も納得したようだ。

 俺の事は蒐集の手伝いにするつもりか。なんというか想像より……。

 

「俺の事は蒐集の手伝い程度でいいのか? てっきり口を割らないように死なない程度に痛めつけられるぐらいの覚悟はしてたんだが?」

 

「なに、お前にそんなことがあったら主はやてが悲しむ」

 

「そうか?」

 

「そうだ」

 

 やぱりこいつらはやての事が大好きなんだな……。だからこいつらを含めて助けてやりたい……。

 

「そうと決まればさっさとやってやる!」

 

 ヴィータのその言葉で4人の服がバリアジャケットに変化する。それぞれが構え戦闘準備完了のようだ。

 

「まぁーそう焦るな。少し移動するぞ」

 

「はぁ? 何言ってんだよ? シャマルが結界張るからどこで戦っても一緒だろ?」

 

「えぇ。そう簡単に壊れるような結界じゃないんだけど」

 

「万が一だよ。もし何かの拍子ではやてにばれたらどうすんだ?」

 

 と言ったが、これは建前だ。ここで結界を張って戦ったら、なのはに気づかれるかもしれん。今は見られるのよろしくないからな。

 

「……わかった」

 

 シグナムの了承をえて、隣町まで移動しそこで戦闘することに決まった。

 




アンケートで、圧倒的に1が多かったので書こう!と思ったのですが、1作目が見つからない……。2作目は特装版を買っていたのですぐ見つかったのに。
もしかしたら、実家に置いたままなのかも……。
もうすぐバトライド・ウォーが出るから、それまでに少しでもプレイしときたい。

そんなこの頃でした。
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