最後の希望を目指す転生者 え、俺の事? 作:x-フィリップ-x
ヴォルケンリッターとの戦闘が終わり少しばかし時間がたった。
今は結界を維持しつつ、気絶させた4人を集めて回り、公園のベンチに4人並べて座らせる。しかも生身で……。ドラゴンブレスを撃った後、シャマルとザフィーラを回収しようとテレポートウィザードリングを使おうと思ったのだが『エラー』と反応し、それを切っ掛けに変身が解けてしまった。超疲れた……。
『お疲れマスター。結界の維持は僕がしておくから、マスターはしばらく休んでくれていいよ』
「あぁ~、それじゃあお願いしようかな。頼んでいいかホープ?」
『わかった。誰かが起きそうになったら起こそう』
「よろしく頼む」
ホープの気づかいに感謝しつつ、隣のベンチに座り、少し休むことにする。予想以上に疲労が溜まったのかすぐに寝てしまった。
『マスター、そろそろ起きた方がいい』
「ん……。ふぁ~、了解。あんがとホープ……」
ホープが起こしてくれ、周りを確認すると、朝日が昇っているのが見える。
マジかよ……。何時間寝てたんだ? 少なくとも3時間は寝てたっぽいな……。
「う、うぅ~」
隣のベンチから声が聞こえ、その声からシャマルと分かり、俺はベンチから立ち上がり近づく。
「よ。おはよう」
「あ、あれ? シュウ君? え、あれ? 勝負は?」
「とっくに終わってるよ」
「えぇ!?」
驚きの声をあげるシャマル。よく考えたら4人の中で1番マシな気絶のさせ方だったもんな。
「とりあえず3人の治療お願いしていい?」
「あ! わ、わかったわ!」
まだ気絶している3人の治療を任せ、その間に時間の確認などをする。今日平日だから学校あるんだよなぁ~……。サボりたいけど後々めんどくさそうだ。
しばらくすると3人の治療も終え、順々に起き始める。
「3人とも、おはよう」
「……シュウ」
「そうか、我々は……」
「……」
現状を理解してか、俯く3人。
「それじゃ、約束通りに俺に協力してもらう」
「……わかった」
「よし、取引成立だ」
皆の総意としてシグナムが答える。納得はしていないが、勝負の結果として理解はしているようだ。
「詳しい話は後でするとして、少し質問いいか?」
「あぁ、我らに答えられることなら……」
「ありがと。1つ、今の何ページ埋まっているか。2つ、これまで蒐集はどこで行っていたか。最後に3つ、はやてはどこまでの事を知っているのか。以上だ」
とりあえずこの3つだけ今のうちに知りたい。それによってどう動くかが変わってくる。
「まずですけど、まだ10分の1も埋まっていません。付属して蒐集はできるだけ近い、管理対象外世界の魔力を持った生物から行ってたわ」
「なるほど……。と言うことはまだ他の魔導師からは蒐集してないのか?」
「えぇ、さすがに今管理局に知られると不味いから」
とりあえず魔導師からの蒐集には間に合ったようだ。もし魔導師からの蒐集をしていたら考えている行動の大半を思考しなおさなければいけないところだった。
そして現在の闇の書は10分の1以下しか埋まっていない。これについてはまだよくわからない。どのぐらいの魔力で何ページ埋まるかがわからない今、どのスピードで蒐集をすればいいのかも少し考えなければいけない。たしかなのは程の魔力で20ページぐらいだったか?
「3つ目だが、主はやてにはほとんど話していない。足の麻痺のことも我々が何をしているのか、もちろんこのままでは死んでしまうことも……」
「そうか……。大体わかった」
まとめると、蒐集はまだまだ、魔導師からの蒐集はしていない、はやてにはほとんど話していない。
このことを踏まえて学校で考えをまとめるか……。
「とりあえずいったん帰るか。朝帰りの時点ではやてが心配するだろ。後、俺学校あるし……」
「わかった。我々はどうすればいい?」
「学校が終わったらはやての家に行くから、その時には全員家にいてくれ」
「あぁ」
「んじゃ、結界解くぜ。ずっと張ってて疲れた……」
そう言い結界を解除する。リンカーコアの方ももう魔力切れだな。
そこから家に帰り、シャワーを浴び、朝ごはんを食べる。その時にはすでに家を出ないと間に合わない時間だった。
学校に着き、眠気に襲われながらも必死にこらえ、ホープと共に念話で計画の確認をする。そんな事をしているとあっという間に授業が終わって、帰れる時間になった。
その後1度家に帰り、支度をしてはやての家に向かう。
そこで話をする。はやてには辛い話になるかもしれないがそこでしっかりと……。