最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

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2話 すべてはこのための伏線だった…

 

 一通りの確認をホープとし、魔法石とウィザードリングに関しての知識も確認できた。ウィザードリング1つ作るのに大体2週間程度かかるみたいだ。

 

 その後何があるのかの確認のため町にくり出し、ついでにいろいろな買い物をすますとすっかり日も暮れ夕方になってしまっていた。

 

「♪~~~♪~~~」

 

 家への帰り道ショートカットをしようと公園を鼻歌を歌いながら通る。

 いや~機嫌がいい。さっき原作での最重要拠点の1つ翠屋を除いてきたのだがまだ開店したばかりだった。つまりまだ原作開始には時間があるということだ。

 これで少しはウィザードリングを作ったりする時間ができる。ホープ以外まだ1つもリングないもんな……。

 

 そんなこと考えているうちに公園の真ん中あたりに着く。

 するとベンチに1人の少女が座っているのがわかった。誰だ? こんな時間に子供が1人でいるなんて。親はいないのか?

 そう思い近くによった所で俺は固まってしまう。

 だって……だって彼女、高町なのはだもん!

 何で!? 何でここに!?

 

 ハッ! そうだ思い出した。

 確か父親の高町士郎さんが大きい怪我をして入院してしまい、開店したばかりの翠屋や父の看病があり他の家族も余裕がなく、そして彼女は迷惑をかけないようにしていた。たしかこんなはずだった……。

 それでこんな時間に1人でこんな所に……。

 

「……何か……私に用事……?」

 

「ッ!」

 

 しまった! 彼女の事を見つめながら考えすぎたせいか、さすがに不信に思ったのか声をかけてきた。

 どうする?今ここで変に関わっていいのか?

 

 あ~もう! そんな目で見んじゃねーよ! 何でこの年でこの世の終わりみたいな目してんだよ! 前世で受験失敗した時だってそんな目してねーぞ俺。

 いくら関わりたくないからって、さすがにこれは見過ごせないだろ!

 そう思い俺は高町の隣に座る。

 

「……何?」

 

「別に……食うか?」

 

「え?」

 

 今日買った物の中からカップのアイスクリームと木のスプーンを取り出し、半ば無理やり渡す。

 どういう事か理解できずキョトンとしているが、俺がアイスを食べだすと高町も食べだす。

 

「ありがとう」

 

「ん。別に気にしなくていいよ」

 

 食べ終わるとそう俺に言ってくる高町。

 

「どうして私に?」

 

「寂しそうだったから」

 

「……わかるの?」

 

「まぁーなんとなくだけど」

 

「そうなんだ……。私の話聞いてくれる?」

 

「俺でいいなら」

 

「ありがと」

 

 そう言い話し出す高町。

 やっぱり内容は俺の知ってた通りの話だった。

 

「たか、君はそのこと、寂しいや、悲しいってこと家族に言ったの?」

 

 あぶね~。高町って素で言いかけた……。

名前聞いてないのに言ったらやばいだろ。

 

「ううん。だって迷惑かけちゃうから」

 

「はぁ~。まぁー確かに黙ってた方がいいことももちろんある。だけどな、寂しい時には寂しいって、悲しい時には悲しいって、しっかり伝えることも大事なんだと思う」

 

「でも、私どうしたらいいのかわからなくて……」

 

「だったら一言『一緒にいて』って言いな」

 

「でも……」

 

「もう少し自分の気持ちにも正直になってもいいと思うぜ」

 

「正直に……」

 

 俺の話を聞き何かを考える高町。

 そう言いベンチから立ち上がり帰ろうとする。さすがにこれ以上のアドバイスは俺には無理だ。

 

「まぁー頑張りなよ」

 

「待って!」

 

 俺を呼び止める高町。まぁーここまで話したんだ。今更少し話す時間が増えても変わんねーだろ。

 立ち止まり振り向き高町を見る。

 

「私帰ったら言ってみる! 勇気を出して言ってみる!」

 

「そうか」

 

 それを聞き俺は歩くのを再開し公園を出て家に帰る。

 

 ……これ大丈夫だよな?

 いや! 今回はこれでいいんだ! もし高町をスルーして帰ってたら気になって夜寝れなかったと思うし……。

 そう! これは全部自分のためだ! 異論は認めない!

 

 とにかく! これからは平穏を目指して行く!

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