最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

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おはようございます。
本日はバトライド・ウォーでのウィザードインフィニティスタイル無料配信開始日です。
それに無事間に合ってよかったです。

それではどうぞ。


EX 終わりと再生 後編

 俺たちと士さんたちが出会ってから1週間と少しが経った。

 あれから俺たちはファントムを倒すために動き始めた。

 最初は俺も学校を休んでファントムを倒すと言ったのだけど、ユウスケさんが生徒会長が休んだらいけないと、午前はユウスケさんと(ぶつぶつ言いながらも)士さんがファントム探しをしていてくれ、俺も基本的にプラモンスターを召喚して探索は常に行う事にした。

 

 そして話を聞くと、どうやら2人は2体のファントムを倒したらしい。緑色で2本の刀を使うファントムと、赤い海老のようなファントムの2体を倒したと聞いた。赤い方はよくわからないが、緑の方はおそらくグレムリンだろう……。

 それを聞いて流石としか思えなかった。グレムリンは原作でもかなりの強敵だったはずだ。やはり、ディケイドはもちろんクウガも戦闘力については折り紙付きなので、とても頼りになる。

 後、海東さんもなんだかんだで1体、ファントムを倒したらしい。

 

 話しは変わるが、海東さんと言えば、予想外の行動に出ていた。

 それは、喫茶翠屋もといなのはの母、高町桃子さんに弟子入りしたらしい。海東さん曰く『自分であのシュークリームの味を再現できる、つまり技術を手に入れてこそ本当にこの世界のお宝を手に入れた事になるのだよ』らしい。ごめんなさい、理解できません……。

 

「あれから行方不明者は出ていないな……」

 

「うん、そうみたい」

 

 昼休みを使い、事情を知っている俺を含めた4人は生徒会室に集まっている。と言っても弁当を食べながらなのが緊張感を欠いてしまってはいるが……。

 今の時点で倒しはファントムは4体。行方不明者は6人。恐らくではあるが、少なくとも後2体はいる計算になる。

 

「それにしても士さんたち凄いね!」

 

「たしかにあの人たちで全部終わらせちゃうんじゃない?」

 

「そううまくいくかね……」

 

 アリシアとアリサは士さんたちが終わらせてくれるかもと思っているみたいだが、そううまく行くとは正直思わない。フィニックスが言っていたことからワイズマンがいるのだ。正直どれほどの実力をもっているわからないのだ。

 

「とにかく、今日も学校が終わったら街の見回りに行くから生徒会の方、悪いけどよろしくお願い」

 

「「「えぇ(うん)」」」

 

「ありがとう。っと、そう言えば明日の朝礼でこの事件についての注意を促すんだっけ?」

 

「えぇ、と言っても正直気休めにしかならないんだけどね……」

 

 アリサが顔を暗くしながら答える。確かにそうだ、行方不明の理由が一般人には太刀打ちできない力をもったファントムなのだ。そのことを知っているこの3人は、正直つらいものがあるのだろう……。

 

「大丈夫。俺たちがこんな事早く終わらせるからそんな顔するなよ。な?」

 

 そう言い、今できる最高の笑顔を作り、アリサの頭を撫でる。

 

「え、あの……うん、ありがとう……」

 

「あぁ! シュウなにしてるの!」

 

「シュウ君……、そういうのあんまりよくないと思うな……」

 

「ひぃ!?」

 

 すずかの無機質とも取れる声とハイライトが消えた目に、何とも言えない恐怖を感じ、入口のドアの近くまで瞬時に移動する。

 たしかにいい年をしてアリサの事を撫でたのは悪かったし、アリシアが騒ぐのはいつもの事だけど、すずかのあの威圧感は駄目だと思う……。もはや殺意ですよ。

 

「す、すずかさん? なぜにてそんなにお怒りで?」

 

「……本当にわからない?」

 

「えっと……、アリサの頭を撫でて子供扱いしたからですか?」

 

「「「……はぁ」」」

 

 3人がまったく同じタイミングで溜息をつく。そんなに息を合わさないでもいいじゃないですか……。

 

「シュウ君はもう少し女心を学んだ方がいいね……」

 

「「うんうん」」

 

「?」

 

 俺以外の3人はよくわかるという顔をしているのだが、よくわからん。

 

「楽しんでいるようだが、もう世界の崩壊はすぐそこまで来ている」

 

「「「「!?」」」」

 

 先ほどまで俺が座っていたあたりに見慣れない人物がいた。それは本当に突然であり、全く気付かない中にそこに現れていた。その人物は、少し古ぼけたコートとフェルト帽をかぶり、眼鏡をかけた壮年の男性。士さんたちの次はこの人かよ……。

 俺はその人物と3人の間に入り込み、何があってもすぐに対抗できるようにウィザードリングを準備する。

 

「こんな所に何の用だ、預言者さん?」

 

「私の事まで知っているのか。だったらわかるだろう。ディケイドがこの世界を破壊してしまうことも。早くディケイドを、あの悪魔をなんとかしないと取り返しのつかないことになるぞ!」

 

「残念ながら、俺はあの人たちの事を信じるって決めてたんでね。悪いけど今更あの人たちのせいにする気もさらさらないんで」

 

「どんな事になっても知らないぞ……。もうすぐこの世界は終わる……。すべてが絶望に包まれて」

 

 そう言い残すと、空間が歪み、その中に消えていく。

 

「絶望なんかさせねーよ。俺が絶対に……」

 

 

 

 次の日の朝。朝礼が校庭で行われており、今は校長の話しが行われている。

 

「なぁーアリサ? どうして校長の話って総じて長いんだろうな?」

 

「急にどうしたのよ? まぁー私も少しは思ったことあるけど……。それより、話す内容は大丈夫?」

 

「あぁ、大丈夫」

 

 話す内容はざっくりと言うと、行方不明の人が出たりで危険なので、1人で帰らずに複数人に帰ること、である。

 しばらくして、校長の話が終わり入れ替わるように俺が台の上に立つ。

 

『おはよう。会長の小野です。今回ここで話す内容は最近頻繁に起きている行方不明事件につい』

 

 そこまで俺が話した時に、並んでいる生徒たちのさらに奥にあるグランドの方が爆発する。

 そこにはすぐには数え切れないほどのグールがおり、その先頭には2体のファントムがおり、1体は頭部から蛇が髪のように伸びている女性型のファントムメデューサ。もう1体は全身を白色で覆われており、胸には紫色の宝石が埋め込まれており、そこから俺がウィザードリングを作る時に必要になる魔法石に酷似した反応があり、だが俺の作るものと違い、とても禍々しい力を放っている存在、ファントムの黒幕ワイズマン。

 突如現れたファントムたちにグランド中が悲鳴で埋め尽くされる。

 何でこの学校に一斉に来たんだ? 何かここにあるのか?

 だが、今はそんなことを考えている暇はない。

 

『全員校舎の中に避難しろ! 急げ!』

 

 マイクを通して全校生徒に呼びかけると、混乱しているとはいえ事態を理解したのか一斉に移動を開始する。

 今、第一に優先することは生徒の安全だ。

 

「アリサ! すずかとアリシアと合流して、生徒を誘導しての避難させてくれ!」

 

「わかったわ! 任せて!」

 

 俺の指示を受け、すぐに行動に移るアリサ。

 そして俺も生徒の誘導をし、校舎内に避難させつつグールを攻撃する。だが、あくまで生身の状態なので大したダメージを与えられないでいる。

 不味い……。このままじゃジリ貧だ……。

 

『アタックライド ブラスト!』

 

 突如グールどもの後方より機械音が聞こえ、そこからバイクが2台向かってくる。そこには、すでに変身をすましている、士さんことディケイドと、ユウスケさんのクウガ、2人であった。

 

「お待たせシュウ君! ここは任せて!」

 

「どうせ人前では変身できないんだろ? 大変だな学生ライダーってやつは……」

 

 そう言い2人はグールを片付けて行く。

 俺はディケイドの言葉を聞き固まってしまった。たしかに俺の力、魔法の力は人前で堂々と使えるような力ではない。そのことを汲んでか、2人は今起きていることを俺抜きで解決するつもりのようだ。

 

「とりあえずそっちの蛇女は任せたぞ」

 

「あぁ! そっちの白いのは士、頼む!」

 

 あらかたグールを片付けたのか親玉であるファントム2体に分かれて攻撃を開始する。

 未だに俺は動けないでいる……。俺は何をやってるんだ……。

 

「ふざけんなぁ!」

 

 俺は再び台上に立ち、マイクを手に持つ。

 

『俺は決めたんだ。手の届く範囲にあるものは絶対に守るって』

 

 俺は誰に言うでもなく、自分に言い聞かすようにマイクに向かってしゃべり続ける。

 

『たとえだれかに白い目で見られようとも、助けることができるものを見過ごして後悔するぐらいなら、俺は嫌われ者になってもいい!』

 

 ディケイドとクウガは戦闘を続けながらも俺の話を聞いているのか、チラチラと俺の方を見てくる。

 

『それに俺は後少しとはいえ、この学校の生徒会長なんだ。この学校の皆は俺が守る。誰一人として絶対に絶望なんかさせない。俺が最後の希望だ!』

 

 校舎に避難した生徒たちが窓から俺たちの事を見ているようで、そちらを見ながら俺は宣言した。これでもう後に引く訳には行かない。

 

「ホープ行くぜ」

 

『あぁ、いつでも行けるよ』

 

 すぐさまウィザードライバーにかわり、すぐさま変身の準備をする。

 

『シャバドゥビタッチヘーンシーン!!フレイム!プリーズ……。ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!!!』

 

 右手を突き出し、そこから魔方陣が現れ、俺を通過する。そして俺は仮面ライダーウィザードへの変身が完了する。

 俺のこの姿を見てか生徒たちが更に声をあげている。

俺の魔力に反応してか、どこに隠れていたのか大量のグールが現れる。俺はその軍団に向かって攻撃を開始する。

 

「遅れての参加だ! とっておきのショータイムを見せてやる!」

 

『ビッグ・プリーズ!』

 

 前方少し上に魔方陣を出し右手を伸ばし通過させ、通過した部分が巨大化し、その腕を上から下に落とし、その場にいたグールを破壊し、ダメ出しとばかりに続けざまに腕を横に薙ぎ払う。

 

「次!」

 

『ウォーター・プリーズ……。スイ~スイ~スイ~スイ~』

 

『バインド・プリーズ!』

 

 俺の周りに3つの魔方陣を展開し、そこから数本の水で出来た鎖が現れ、その鎖を鞭のように操りグールを攻撃する。

 

「まだまだ!」

 

『ハリケーン・プリーズ……。フウッ!フウッ!フッフッフッフッ!!!』

 

『エクステンド・プリーズ!』

 

 腕をゴムのように伸ばし、体に高速で回転を加え駒のように周り攻撃を加え、更にハリケーンスタイル特有の風を操る力を使い、そのまま空中へ上昇し小さな竜巻を発生させ、周りにいたグールを巻き込みながらグールを破壊する。

 

「ダメ押しだ!」

 

『ランド・プリーズ……。ドッ・ドッ・ドッ・ドッドッドン! ドン・ドッ・ドッ・ドッ』

 

『ドリル・プリーズ!』

 

ジャンプし、体をドリルのように回転させ下に落下する。それにより、周りにいたグールに余波が広がり破壊する。

 

「ラスト!」

 

『フレイム!プリーズ……。ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!!!』

 

『超イイネ!キックストライク…サイコー!!』

 

 ロンダートからの強力な飛び蹴りが決まり、残っていたグールを一体残らず倒す。

 

「俺も手伝いますよ」

 

「そうかい」

 

 そして俺は苦戦しているディケイドの方に加勢する。ディケイドはそっけないながらもすぐに受け入れてくれて、共闘することになった。

 クウガの方も心配ではあるが、やはりワイズマンの方が厄介のはずだ。それに聞きたいこともある。

 

「どうしてここに攻め込んできた?」

 

「ふっふっふ。なに、ここで新たな仲間。大量のファントムを生み出すためさ」

 

「どういう事だ?」

 

 俺だけでなくディケイドも意味が分からず話しお続ける。

 すると、おもむろにワイズマンが俺を指さしながら話始める。

 

「君のおかげさ」

 

「俺の?」

 

「そう。君の強大な魔力がこの土地に特別な影響を及ぼし、後少しでこの敷地内にいる人間をファントムに生まれかえるサバトが行われる。すべては君のおかげさ。君がここにいなければこんな事にはならなかたんだからね」

 

「!?」

 

 ……そんな。つまり俺がここにいたせいで、この学校にいる人全員が巻き込まれたって言うのか……。

 それじゃあ、俺は……。

 

「くだらないな」

 

「え?」

 

「なに?」

 

 俺が俯いていると、ディケイドが俺の前に立ち、語り始める。

 

「誰がどこにいようと、それが本当の居場所なら、そこで何か起きても全力で解決しようとする。少なくてもこいつは、この学校が本当の居場所で、誰よりも全力で解決しようとしていた。こいつの居場所を否定する権利は誰にもない!」

 

「士さん……」

 

「お前はどうするんだ?」

 

 俺はどうする……?。そんなの決まっている。

 俺はもう迷わない。俺の事を信じていてくれている人が1人でもいる限り絶対にあきらめない。

 

「戦うさ。俺は誰かを守るために」

 

「面白いね」

 

 どこからか急に声が聞こえたと思うと、突如ワイズマンにエネルギー弾が数発あたる。

 その方向を見ると見覚えのあるエプロンをつけた男性が立っていた。

 

「「海東(さん)!」」

 

「やぁ、士。それにシュウ君だったかな?」

 

「お前……。どうしてここに? そしてなんだその恰好は?」

 

 俺が思っていることを士さんも思っていたらしく質問をする。

 

「格好の事は気にしないでくれたまえ。ここにどうしているかと言う質問は、簡単な事さ。シュウ君、君は高町桃子としたしいらしいね。話を聞くと将来の息子とまで言われるほどみたいだ。そんな君が傷つくと彼女は悲しんでしまう。そうなって彼女のシュークリームの味が変わってしまうと、それはこの世界のお宝がなくなってしまうに等しい。僕はどんなことがあってもお宝は守る」

 

 言い終わると同時に、ディエンドライバーを持っていない右手で指でっぽうを作り、俺に向け撃つしぐさをしてくる。

 簡単に言うと助けてくれるってことでいいのか? 後、将来の息子って何?

 

「素直じゃないな海東」

 

「士にだけは言われたくないね」

 

 海東さんは1枚のカードを取り出し、ディエンドライバーの側面中央部にカードを装填し、銃身を前にスライドさせる。そしてディエンドライバーを上に向けトリガーを引く。

 

「変身」

 

『カメンライド。ディ・エーンド!』

 

 ディケイドに少しにた趣きのある外装に、全身の色はシアン。仮面ライダーディエンドである。

 

「悪いけど、まだ完全に高町桃子の技術を得てないんだ、早く終わらせてもらおうか」

 

 そう言い、どこからかあるものを取り出す。それは片手で持てるサイズのタッチパネルの筐体。色は、黒にシアンのストライプが入っている。

 

「仕方ない」

 

 士さんもそれと同じ、強いていうなら入っているストライプの色がシアンではなくマゼンタである事ぐらいの違いだけだ。

 それはまさしくケータッチである。2人は一気に終わらせるようだ。

 だったら俺もと思い、左腕のウィザードリングを交換する。それは今までのウィザードリングと違い、まるでダイヤモンドで出来ているかのように眩く輝いている。

 

「俺もとっておきだ!」

 

『インフィニティー!プリーズ……。ヒー・スイ・フー・ドー・ボー・ザバ・ビュー・ドゴーン』

 

『クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイド・響鬼・カブト・電王・キバ。ファイナルカメンライド・ディケイド』

 

『G4・リュウガ・オーガ・グレイブ・歌舞鬼・コーカサス・アーク・スカル。ファイナルカメンライド・ディエンド』

 

 淡い水色のような白銀、ダイヤモンドによって全身が覆われているかのように光り輝きを放つ形態、インフィニティースタイル。

 ディケイドとディエンドはコンプリートフォームになる。俺を含めた3人はそれぞれの強化フォームになる。

 

「さぁ、とっておきのグランドフィナーレだ!」

 

「「あぁ」」

 

 俺は自分の中から取り出すかのように、手に魔力を集めアックスカリバーを具現化する。それをアックス形態にする。

 

『ハイタッチ!シャイニングストライク!』

 

 アックスカリバーについているハンドオーサーに、ハイタッチをする。

 

『『ファイナルアタックライド・ディケイド(ディエンド)!』』

 

 2人も、それぞれにカードを一枚。ディケイドは右腰にあるディケイドライバーに、ディエンドは手に持っているディエンドライバーにカードを装填する。

 ディエンドライバーから半透明のカードがワイズマンに向かい伸びていき補足する。同じくディケイドも上空に飛び上がり、そこから10枚のカードで補足する。そして俺は、ディケイドより高く飛び上がり、手に持ったアックスカリバーを上に掲げる。すると圧倒的なまでに巨大化するアックスカリバー。

 

 最初にディエンドの技が、目の前の透明なカードを通過することにより巨大なエネルギー弾となり、それがワイズマンに直撃する。次にディケイドが10枚のカードを通過しながら強烈な飛び蹴りでワイズマンを吹き飛ばす。

 

「おらぁ!」

 

 ダメ出しと言わんばかりに上空から巨大化したアクスカリバーを振り下ろす。

 

「馬鹿な!? この私が!?」

 

 その言葉を残し、爆発して完全に消滅するワイズマン。

 これで後はメデューサだけだ。

 

「はぁ!」

 

「きゃー!?」

 

 後方でユウスケさんの声が聞こえたので見てみると、黒い姿のクウガがいた。あっちも本気でしたか……。

 

「これで終わったのか……」

 

「あぁ。これで全て……」

 

「それじゃあ僕は戻るよ。もうあまり時間がないから、今は1分1秒が惜しい」

 

 そう言い颯爽と消えていく海東さん。

 

「まったくあいつは……」

 

 

 

 それからの事を少しだけ触れておこうと思う。

 俺は今回の事で、学校に居場所がなくなると思っていたのだが、そんなことはなく。むしろ、何故か俺の株は上がったようだ。アリサ、すずか、アリシア曰く『この学校に魔法が使えるぐらいでシュウの事が嫌いになるような人はいない』らしい。それを聞いて俺はとてもうれしく思った。

 学校の破損などもところどころあり、俺が自腹を切って直そうとしたのだが、気づいた時にはすでにアリサとすずかによって修理されていた。本当に頭が上がらないです。

 海東さんは一足先に旅立ったのか、翠屋からすでに消えていた。桃子さん曰く『とんでもない才能の持ち主だった』らしい。そういえば、士さんと海東さんは大抵の事はそつなくこなすことができて、海東さんは料理に関しては一流なんだっけか?

 

「それじゃあ俺たちは行くね」

 

「はい、いろいろありがとうございました」

 

「夏美さんも、皆を避難させる時に協力してもらいありがとうございました」

 

「いえ、気にしないでください」

 

 決戦から数日、士さんたちもこの世界から旅立とうとしていた。

 

「士さんもありがとうございました。いつでもこの世界に遊びに来てくださいよ。世界は知らないですけど、少なくとも俺たちは何時でも歓迎しています」

 

「……考えておく」

 

 そっけなく返してくる士さん。だが、俺の顔を見ずに俺にあるものを押し付けてくる。それを手に取って見てみると、それは俺とアリサ、すずか、アリシアの4人が写っている写真だった。それを見て、さっきの士さんの返事が照れ隠しのように思えて少し笑ってしまった。

 

「それじゃあ、また」

 

「あぁ、またいつか」

 

 そう言ってまた違う世界へと旅立って行った。

 

「凄い人たちだったね」

 

「そうだね」

 

「本当にこれで終わったのよね」

 

「あぁ」

 

 俺たち4人も少し寂しいのか声が低くなってしまった。

 でもいつまでもしょげていられない。

 

「さて! それじゃあ行くか! もうすぐ来年度の選挙で、俺たちの最後の仕事だ! 忙しくなるぞ」

 

「「「えぇ(うん)!」」」

 

 そう言って、俺たち4人は並んで歩き出す。

 きっとまたいつか会えると信じて。




ありがとうございました。
これにてこの特別篇は終わりです。次からはまたAs編の続きを書いていきます。

今回の話での戦闘力に関して、ディケイド特有のインフレ、デフレがおきていると感じる方もいるかもしれないですが、納得していただけると幸いです。

後、今回の話でインフィニティスタイルになりましたが、いずれどうしてインフィニティになれるようになったかの話も載せるつもりなのでよろしくお願いします。

これからもこの作品をよろしくお願いします。
感想お待ちしております。
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