最後の希望を目指す転生者 え、俺の事? 作:x-フィリップ-x
後、5~6話ほどでA'sも終わりそうです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。
クロノとの通信をした数日後、原作と同じく海鳴市にアースラ一行がやって来たようだ。
その連絡を受け、俺は早速その拠点に向かうことにした。
「お邪魔しまーす」
「「「「「ウィザード(さん)!?」」」」」
テレポートで突然現れた俺に驚く一同。仕方ないじゃん、逆に変身中のこの格好で玄関から入って来る方がよっぽど驚くだろ……。
「はぁー……。もう君が突然現れるのにはなれたよ……」
どうやら俺は、クロノの中では神出鬼没キャラに定着したらしい。そんなつもりないんだけどな……。
「まぁ、いい。ウィザード、今回はここにいる人で全員だ」
「なるほど、了解」
部屋の1室にはクロノにリンディさん、エイミィさんのアースラ組。後はなのはにフェイト、ユーノにアルフ。さらにはプレシアもいる。
「なんだプレシアさんも来たんだ」
「まあね。ただ、魔導師としてではなく技術者としてだけどね」
「そうなんか? いや、それでも十分助かる。よろしく頼むよプレシアさん」
「えぇ、任せて」
話しの終わりに握手をする俺とプレシア。ちなみにだけど、ジュエルシード事件より後はちゃんとさん付けでよんでるよ。いや、友達?(フェイトとアリシア)の母親を呼び捨てにし続けるのはどうも落ち着かないのだ。
「あれ? アリシアは?」
「アリシアは今回の事には不参加だ」
「そうなんか? まぁ、危険だしその方がいいかな」
魔力のほとんどが生命維持で使われているからその方がいいだろう。とはいえ、元々魔力も高くはないから魔導師には向かないだろうが。
「さてと、それじゃあ話を始めるか」
「あぁ」
俺がクロノに合図を送ると短くだが返事を返してくる。
「まずだけど、なのは、フェイト、ユーノ、この間は俺の連れが迷惑をかけて悪かった。ごめん」
3人の方を向き頭を下げる。
「い、いえ! その、大丈夫です!」
「私も平気です」
「僕も」
「そう言ってもらえると助かる……」
3人は俺を気遣ってかそう言ってくれているが、なのはとフェイトに関しては2人のデバイス、レイジングハートとバルディッシュは原作通り破損してしまったようだ。これでカートリッジシステムを搭載することになるとはいえ、悪い事をしたことに変わりはない。
「とりあえずこの間の事も含めて今起きている事について話そうと思う。クロノ、全体的な事は話してもらっていいか?」
「わかった」
クロノの話はこの間の戦闘の原因である闇の書についてと、闇の書の今までの起こしてきた事件の経緯などを話してもらった。だが、やはりと言っていいかのか改悪される前の『夜天の書』と言うワードは1度も出てくることはなかった。
続いて俺も話をする。内容は以前クロノとリンディさんに話した事とほぼ同じだ。
「頼む。俺に力を貸してくれ」
話し終え、すぐさま頭を下げる。
どんなことが起こるかわからないとても危険な事を頼んでいるんだ。俺は頭を下げること以外できない。
「もちろんです。この前助けてもらったから」
「私もです。今度は私がウィザードさんの力になります」
「僕ももちろん協力します」
「あたしも協力するよ」
「もちろん私も協力するわ。フェイトとアリシアの事で、あなたにはどう感謝していいか分からないほどお世話になっているもの」
上から、なのは、フェイト、ユーノ、アルフ、プレシアの順で返事をしてくれ、協力してくれると言ってくれる。
「ありがとう皆……」
本当にこの言葉しか出てこなかった。
「それじゃあこれからの事について説明する」
俺が感謝に浸っているうちにクロノが会話を進め、とりあえずでユーノの無限書庫での闇の書の新たな情報収集。他は少しばかしの待機となった。期間としてはレイジングハートとバルディッシュの修理が済むまでの間になるだろう。
「それでは今日はこれぐらいにするか」
「ちょっと待ってくれ」
「どうしたウィザード?」
今日の会議が終わりかけたので、機会を見つけて俺の話しをする。
あ~、胃が痛い。できればこのままの状態で行きたいけど、そういう訳にもいかねーだろ……。
〈ホープ頼む〉
〈了解〉
ホープに頼み、変身を解き元の姿に戻る。
俺の正体を知っていたクロノとリンディさん以外の全員の目が点になり、口をパクパクさせている。プレシアさんの「子供?」と言う言葉を聞き、俺の事どんな風に思っていたのか不安に思いつつ自己紹介をすることにする。
「えっと……。この姿では初めましてでいいのか? 小野修也です。改めてよろしく」
「良かったのか、ウィザード? いや、修也?」
「皆には危険なことに協力してもらうんだ、俺だけ正体隠してるのは嫌だったんだよ。まぁ、ここにいる人たちなら大丈夫だろう」
「そうか。修也がいいのならいいんだけど……」
クロノが気を使ってくれたが、言ったと通り自分だけ正体を隠しているのは納得ができなかった。
てか、どうせ俺の事だし、しょうもないミスでバレそうだし……。この前のヴィータが俺の名前言ったこととかで……。
「あ、あの!」
少ししてから急になのはが大きい声を出したのでそちらを振り向く。
その顔はとても大事な事を話そうとしている感じが伝わって来る。
「えっと……、修也君?」
「あ~……、シュウでいいよ。最近ずっとそう呼ばれてるし」
最近は学校以外ではそう呼ばれているせいか、何故かあだ名で呼んでくれるとうれしいなと思ってしまう。
「う、うん。しゅ、シュウ君……」
「おう。で、どうかした?」
なんとなくだけど何が言いたいかわかってはいるのだけど……。
「シュウ君は私の事覚えてる?」
「……」
うん、予想通りです。
なんて答えようか……。俺は気の利いた事も言える自信もないし、背伸びしたこと言ったら、はやての時のように笑われるのも嫌だし……。う~ん……。
そんなことを考えて無言の間にも、返答次第では今にも泣きそうな顔になのはの顔が変わっていく。
仕方がない、素直に今言えることを言うか。
「また今度。いろいろ落ち着いたら、またアイスでも一緒に食うか?」
「!? うん!」
後頭部を掻きながら、少しぶっきらぼうになりつつそう答える。わかっていたけど本当に気の利いた事言えないよな俺……。
まぁ、なのはがさっきより顔が明るくなったからまあ良しとしておく。
「あの……」
なのはの次はフェイトが声をかけてくる。
うん、こっちも何が言いたいかわかる。
「えっと……、シュウさん……でいいのかな」
「さんはやめてくれ……。俺たち同い年だから……」
「「「「え?」」」」
「……で、フェイトはなに?」
「……あ、うん。それでシュウ、私とどこかで会ったことない?」
ですよね~。本来のこの姿は初めてだけど、大人の姿では会ったことあるんだよね。どうしよう……。言ってもいいのか?
後、俺の同い年発言に唖然としているやつら、そんなにおかしいですか?
〈どう思うホープ〉
〈正直に話してしまったらいいんじゃないかい。今話さなくてもどこかで知られるだろうし〉
〈ですよね……〉
ホープとの念話での確認を終え、大人モードになる魔法を使う。
「えっと……、おそらくこれでしょ?」
「「あ……あぁ!?」」
俺のこの姿を見て、フェイトだけでなくなのはも驚きの声をあげる。
そう言えばなのはも翠屋で会ったことあるんだった……。
「フェイトちゃんも会ったことあるの?」
「うん。母さんとアルフには言ったけど、なのはと会う前にジュエルシードをくれたお兄さんがいて、それがシュウだっったみたい……」
「「「えぇ!?」」」
とても驚いているなのは、ユーノ、アルフが声をあげるが他の数人も少し顔が引きつっている。
「修也……。君は何をしているんだ……」
「いや、暇つぶしに散歩してたらたまたま見つけて、それをフェイトにあげたんだよ。その時は……その……なんと言うか、そこまで危ない物だと思ってなかったなぁ……、なんて……」
「……」
クロノが凄い疑った、まるで『本当は知ってたんじゃないか?』と目で訴えかけてくる。はい、その通りです……。いやだって! その時は原作介入する気が全くなかったんだよ!
「なのははどこでシュウに会ったの?」
「う、うん。前に翠屋に来て、それで昔会った人、シュウ君に似てると思って声をかけたことがあって」
「そうなんだ」
「ところでどうして大人の姿に?」
プレシアが疑問に思ったのか聞いてくる。それに周りもうんうんと首を縦に振っている。
「あ~……。いや、俺変身するとデカくなるだろ? 手の長さとか結構変わって動きづらくなるから、普段から練習がてらこの大人の姿になってるんだ」
一応これも本当の事だ。後もう1つの理由は子供が大きい買い物や公共料金とかを払いに行くと絶対不信に思われるから、出歩くときはこの姿になることが多いなんだが、今言ったらなんだか空気悪くなりそうだし黙っておくことにする。
「その、フェイトごめんな、初めて会った時は。後、正体はこんな感じでなんかごめんな……」
子供の元の姿に戻り、フェイトに謝る。
特に正体の方は、前にフェイトは楽しみにしてます的な事を言っていたので何故か悪い事をした気になってしまった。
「そんなことないよ! その……、むしろ同い年くらいで嬉しかったと言うか……」
「?」
後半がまったく聞こえなかったけど、あまり気にしていないようでよかった。
その後も少し話、今日は解散となった。