最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

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27話 戦いでしか分かり合う気がない……

「あのさ……。そろそろ本気で勘弁してほしいんだけど」

 

「その……、えっと……、シュウ君怒ってる?」

 

「あぁ、それはもうここ最近で一番怒っているよなのは」

 

「ヒッ!」

 

 俺の言葉と、満面の笑みだが醸し出している黒いオーラになのはが怖がり、隣に一緒に正座させているフェイトに抱き付く。

 

「本当にお前らは……」

 

「まぁーまぁー、シュウ君落ち着いて。なぁ?」

 

「はぁ……。甘やかしちゃ駄目だぞはやて」

 

 現在俺の前に数人を正座せています。この間と同じく説教中です。今回のメンツは、前回に引き続きシグナム、ヴィータ。そしてなのは、フェイトの4人である。

 俺がなのはたちに正体をばらしてから1週間ほどたち、なのはとフェイトのデバイスであるレイジングハートとバルディッシュの修理&カートリッジの追加も完了し、レイジングハート・エクセリオン、バルディッシュ・アサルトへと進化した。

 ……エクセリオンとかアサルトとか超格好いいよな! 俺もホープのこと進化させてホープレイとかにしたいかも……。失礼、話がそれた。

 それを切っ掛けに2人も蒐集を協力してくれると言ってくれたので、この機に八神家一同に会ってもらって話を進めようと思い、アースラ一行にはクロノから伝えてもらい、はやてたちには直接言いに行った。

 その話をすると、ヴィータがこの間なのはと戦闘し実力が分かっていたからか、『あいつらの手伝いなんかいらねーよ。むしろ足引っ張られて邪魔だし!』と言い出した。それにシグナムも同意なのか、言葉には出さないが軽くうなずいているのが見えた。

 だが、俺がそんなことを許すはずもなく強制的に話を進めることにした。

 

 はやての体調の都合もあるのでアースラ組の人にこちらに来てもらうことになった。その際に、エイミィさんは拠点に残り、代わりにアリシアがやってきた。

 その時にウィザードの正体の事をアリシアに話したりしたのだが、やはりと言っていいのかこの間の皆と同じようなリアクションをされた。

 その後、アースラ組と八神家一同でしっかりと自己紹介をしてもらった。その時にヴィータ、シグナム、シャマルにはしっかりとこの前の事を謝らせた。

 そしてこれからの話をしようと思った時に、アリシアに話しを聞かすのはよくないと思ったのかプレシアさんがアリシアと一緒に飲み物などの買い物に行くと言い、部屋から出て行った。その時はなぜ連れてきた? と思ってしまったのだが、後々話を聞くと、どうやらアリシアが自分だけウィザード(俺)の正体を教えてもらっていないと大騒ぎだったらしいのでこの時連れて来たらしい。

 

 そして、蒐集に早速協力してもらおうと、俺とザフィーラ、ユーノの男三人で行くことになった。クロノには前々からどうするか悩んでいた件、はやての家を監視している猫、リーゼアリアかリーゼロッテのどちら新しいかはわからないかがいることを話、そのことについていい案がないかを考えてもらうためにリンディさんと共に拠点のマンションへと帰って行った。

 これではやて家に残るのは女性ばかりになるので話が進むだろうし、はやてにも友達ができると思う。

 と言うより女子会みたいな雰囲気に男性陣が耐え切れなくなり(主に俺とユーノだが……)、とにかく俺は外に出たかったのが本音だが。

 そして、3人で無事蒐集を終えはやて家に帰ると何故かぼろぼろのなのは、フェイト、ヴィータ、シグナムを治療しているシャマル。そしてフェイトに痛いところはない? などいろいろと凄い勢いで聞いているプレシア、はやて、アリシア、アルフは少しあきれつつ見ていると言う図が出来上がっていた。

 

 話を聞くと、事の発端はヴィータらしく、前日に俺に言ったように協力なんか必要ないと言ったらしく、それになのはとフェイトにも火が付いたのか実力をわかってもらうとかで模擬戦をすると言う話になり、はのは、フェイト対ヴィータ、シグナムで模擬戦を行った。

 その模擬戦が終わってすぐに俺らが帰って来たようで、俺はすぐさま戦闘をした4人を正座させ、説教をすることになった。そして冒頭に続くわけだ。

 

「なんなのお前らは? あれか? 戦うことでしか分かり合えないの? 俺が言うのもあれだけど、少しは話し合いって方法をとろうとは思わなかったの? ヴィータとシグナムは確かに騎士だけど、だからって毎回毎回解決方法は戦闘か? 困ったら戦闘か? それになのはとフェイトもだ。大体、なのはに関しては少し前までは魔法の事を知らなかった一般人でしょ! なのになんでそんなに戦いたがるの! それともあれか? 俺の胃に大ダメージでも与えたいの? だったら大成功だよ! 今にも胃酸が逆流してきそうだよ!」

 

「「「「ごめんなさい……」」」」

 

 一気に喋りきり、ハァハァと肩で息をする俺に、恐怖を感じたのか4人がとんでもなく落ち込みながら謝って来る。シグナムまでもがごめんなさいと言うぐらいに、その時の俺には鬼気迫るものがあったらしく、当事者じゃない他の皆もどうしたらいいのかわからずおろおろしている。

 

「はぁ……。で、結局どうなった?」

 

「えっと、とりあえず引き分けって感じかな?」

 

 結界を張っていただろうシャマルに聞くと、少し曖昧な返答が帰って来た。それを聞いた俺は個人的になのはとフェイトの賛辞を送ってもいいと思った。

 少し前の戦闘では手も足も出なかったなのはが、ヴィータと戦って引き分けにまで持ち込めたのならそれで十分すぎるぐらいだ。

 俺がなのはかフェイトのどちらかと戦ったら、ノーマルフォームならもう2人に勝てないんじゃね?

 

「ともかくヴィータにシグナム。2人の実力は分かっただろ。蒐集に協力してもらうのに賛成でいいな?」

 

「……あぁ、わかったよ」

 

 ヴィータは少し不満気だが、戦闘をし実力を改めることになりなっとくはしたようだ。隣でシグナムもうなずいている。

 なんだかんだで、これでアースラ組が協力してくれることに問題はなくなりそうだ。

 だが正座を止めさせる気はない。

 

「あの……、シュウ君? できれば足を崩したいな~なんて……」

 

「シュウ、私も……」

 

「ダメ」

 

「「あう~……」」

 

 正座を止めさせる気はない。大事な事なので2回言います。

 足が痺れて限界なのか、なのはとフェイトは足がプルプルと微振動しているが、それですぐにやめさせては罰になりません。ヴィータとシグナムは今の俺に何を言っても無駄なのを知っているからか諦めたかのように必死に耐えている。

 本来ならその限界近い足をつついてやりたいほど怒っているのだ、むしろただ正座させているだけで済ましていることに感謝して欲しいぐらいだ。

 本当に胃がボロボロだよ……。ドルフィウィザードリングで胃とかって治ったりしないかな……。

 

「さてと、4人にはもう少し反省してもらうとして」

 

 そう言い、プレシアさんに目くばせをする。

 

「それじゃあ私はアリシアを連れて先に帰るわ」

 

「えぇ! 私まだ居たいよ!」

 

「ごめんなさいアリシア、お母さん今日の晩御飯の買い出しに行かないといけないの。手伝ってくれないかしら?」

 

「む~。そういう事だったらわかった」

 

 膨れて少し嫌がるが母親の頼みとあってか納得するアリシア。

 なんだかんだ言っても母親想いなアリシアはプレシアの買い物を手伝うと言う名目上この場から離れてもらう。なんだか仲間外れにしているみたいでいい気はしないが、闇の書はとても危険なロストロギアだ。今のアリシアは俺の魔力ありきの状態なのに巻き込むことは絶対にしたくない。

 

「ねぇーシュウ。今度は私ともいっぱい話しようね」

 

「あぁ、今度はゆっくり話そうな」

 

 そう言うとアリシアはとてもいい笑顔を見せて帰りの支度をし、家主であるはやてに声をかける。

 

「今日はありがとうねはやて! また遊ぼうね!」

 

「うん。こっちこそありがとうアリシアちゃん。いつでも遊びに来てな」

 

「うん!」

 

 はやてとアリシアは俺がいない間に無事仲良くなっていたようで、また遊ぼうと約束をしている姿を見て、嬉しく思い、今の俺の顔は笑っていると思う。

 

「それじゃあフェイト。私とアリシアは先に帰ってるわ」

 

「うん。私もアルフと一緒に帰るね」

 

「えぇ。あまり遅くなっちゃ駄目よ。アルフもよろしくね」

 

「あいよ」

 

「それじゃあ、はやてちゃんお邪魔しました」

 

「おじゃましました!」

 

 そう言いプレシアとアリシアは手をつないで一緒にはやて家から出て、帰って行った。それを見ながら、心の中でアリシアに謝罪する。

 それを確認してから俺は全員がいる方へと向き直る。

 

「んじゃ、話を続けるか。あ、4人は正座のままな」

 

「「「「……」」」」

 

 返事する余裕もないのか4人とも何も言ってくれない……。

 まぁ、仕方ないか。とにかくこれからどうするかが大事なわけだ。

 

「とりあえず、あと数日は蒐集を可能な限りしてもらいたい。ただ、その間俺は参加できなくなると思うから、悪いけど皆で協力して何とかしてほしい」

 

「シュウ君は参加できないってどうかしたん?」

 

 今まで率先して動いていた俺が不参加となって何かあったのかと少し不安に思ったのかはやてが聞いてくる。

 

「いや、少し先の事を考えたくてな……」

 

「先の事?」

 

「あぁ、一応1つは考えているんだけど、その方法だと、その……なんだ……」

 

「?」

 

 よくわからないと言う表情を浮かべ首をかしげるはやて。

 その方法と言うのはぶっちゃけて言ってしまうと原作と同じである。やり方は違うものにするだろうが、闇の書を暴走させ、リインフォース(この時はまだその名前ではないが)を表に出し、なんとしてでもはやての意識を戻ってこさせ、暴走プログラムを分離させ停止させる。である。しかもはやてが戻ってこれるかは半分が運任せだ……。

 でも、はやてにとって大事な話だから言っておいた方がいいよな……。

 

「はやてにかかる負担が大きくなっちまうからさ……。できれば負担をかけないようなh「大丈夫!」え?」

 

 俺の言葉を遮りはやてが喋り、それに驚いてしまう。

 はやての顔は真剣そのものであり、何かを決意したという感じがある。

 

「私は大丈夫! シュウ君にヴィータにシグナム、シャマルとザフィーラ。それになのはちゃんとフェイトちゃんも協力してくれるのに私だけなにもせんでいいなんかあかんよ」

 

「いや、でも……」

 

「それに」

 

 真剣な顔つきから、一転し笑顔に変わるはやて。

 

「どんな方法かは分からんけど、シュウ君が守ってくれるんやろ?」

 

 笑いながらそう言ってくるはやてを見て、一瞬唖然とした表情をしてしまった。

 だがすぐに意識をはっきりとさせるために自分の頬を叩き、気を取り直す。そしてはやての笑顔に対して俺も笑顔で答える。

 たく……。やっぱりはやても大概強情だよな。でも、そうだよな。

 

「あぁ! 絶対守ってやるよ!」

 

 はやての手を握り、しっかりと伝える。

 何故か少し、はやての頬が赤くなったように思ったが、今それをからかうと前回の俺が真っ赤になった時の事を引き合いに出されて、俺の方が再起不能になりそうな予感がしたので言わないでおくことにした。後、何故かはのはとフェイトがはやての事を羨ましそうに見ているのが視界の端に見えてとても気になる……。

 はやても覚悟を決めたんだ、だったら俺も覚悟を決める。

 

「だったら変更で俺も蒐集に参加する。そしてクロノに頼んでいる方が解決次第、俺が考えている方法で行こうと思う。皆協力よろしく頼む」

 

 『はい』や『おう』などこの場にいる全員が返事をしてくれる。これでやることは決まった。俺もそれに向けてあれ(・・)の最終調整をしないと……。

 そして、先ほど返事をしてくれたうちのなのは、フェイト、ヴィータ、シグナムの4人が何かに悶えているのが見えた。あ、4人とも正座させたままだった……。




オールドラゴンの時にウィザードリングって使えるんですかね? それによって先の戦闘での戦い方を考えないといけない……。
分かる人がいましたら是非教えてください、お願いします。
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