最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

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最近本当に時間がなく、書く時間がないです。
せめて1週間に1話は投稿したいです……。

そしてお気に入り件数が555を超えました!
これからも頑張っていきますので是非よろしくお願いします。


30話 4つのエレメント。1匹の龍。

「いいよなぁ……。どうせ俺なんか……」

 

「シュウ君。元気出して!」

 

「そうだよシュウ!」

 

 ズーンと黒くて重い空気を大量に放出する俺。器用に空中で体育座りしています。ちなみに何故かはわからないけど、表に出てきたときに変身が解けてしまったので、今は生身です。

 今の俺なら地獄兄弟の末っ子に入れてもらえる自信があるくらい黒くなっているだろう。さしずめ俺は『末っ子豚骨』だろう。兄貴~、俺のラーメン食わないでくれよ……。

 なのはとフェイトが俺の事を励ましてくれる……。優しさが沁みるよ……。

 

「どうせ俺なんか……」

 

「ほらシュウ君。いつまでも落ち込んでらんとあれなんとかせなあかんねんから。な?」

 

「うぅ~、はやて~」

 

「なんやろ……、いつものシュウ君はかっこいいけど、今のシュウ君もしおらしくてええな……」

 

 体育座りしている俺の後ろから肩に手を置き慰めてくれるはやて。

 そうだよな……。いつまでも落ち込んでいられないよな。

 

「よし! 落ち込むのは後にするとして、今は頑張るぞ!」

 

「うん、がんばろ!」

 

「うぅ……、私たちが何言っても駄目だったのに……」

 

「やっぱりシュウははやてがいいのかな……」

 

 後ろの2人は何を言っているんだ?

 そんな事を思っているとまたはやてが俺の肩をちょんちょんと突いて来る。

 

「なぁーなぁーシュウ君。私のこの格好どうかな? 似合ってるかな?」

 

 そう言いながら全身を見せるためにくるっとその場で一回転するはやて。う~んそうだな。

 

「あぁ、似合ってる。可愛いと思うぞ」

 

 ちょっとだけスカートの丈が短い気もするけど、それはそれで……。なんでもないです。

 

「可愛いやなんて……、照れるわ……」

 

「「うぅ~」」

 

 俺の発言にはやては頬に手を当て体をくねくねと動かし、照れている。それに対してなのはとフェイトは頬を膨らませて可愛く唸っている。なぜだ?

 

「「シュウ(君)!」」

 

「は、はい!」

 

 なのはとフェイトが突然大きい声で俺に呼びかけてくる。

 びっくりするわ! 驚きすぎて、背筋がピーンとまっすぐに張り、声が少し上ずって返事をする。

 

「「私の格好は、その……どうかな?」」

 

「はい?」

 

 2人揃ってよくわからないことを聞いて来る。

 あれか? はやてに可愛いって言ったから対抗心をもったとか。……何に対しての対抗心だよ。

 ともかく、2人のバリアジャケット姿の感想をいえばいいのかな?

 

「えっと……、うん。2人ともか、可愛いんじゃないかな……」

 

 は、恥ずかしい……。はやてみたいに自然な流れで言うのはいいけど、こんな感じで真剣に聞かれて、それにたいして真剣に返答する。超恥ずかしいんだけど……。

 現に2人とも顔をゆでだこのように赤くしてブツブツと独り言を言いながらにやにやしてるし……。なにこれ? 怖い……。

 

「君たちは何時まで遊んでいるんだ……」

 

 俺たちのこのやり取りにあきれたのか、元凶である俺に声をかけてくるクロノ。ん? クロノ?

 

「あれクロノ。何でいるの?」

 

「それを君が言うか……。修也が闇の書に取り込まれたから慌ててこっちに来たんだ」

 

 なるほど。つまり、俺が減ったことによる戦力低下を抑えるためにクロノがすぐ来てくれたと言うことらしい。なるほど、俺のせいか。……俺の。

 

「どうせ俺なんか……。いろんな人に迷惑かけて……」

 

「それはもういい!」

 

 また黒い空気を出しそうになったのだが、クロノに止められてなんとか持ちこたえることができた。

 すると、先ほどまではやてとユニゾンしており、傍観して黙っていたリインフォースが俺の話しかけてくる。

 

『小野修也……』

 

「ん? どうかしたかリインフォース?」

 

『いえ、改めてお礼を。我が主が起きてこれたのもおもいb「うわぁ!? ちょっとリインフォース! なに言おうとしてるん!? ち、違うでシュウ君! 別にその……」』

 

 リインフォースの言葉の途中ではやてが焦ってリインフォース、もとい自分のの口を押えて無理やり黙らせる。念話だからあんまし意味ないぞ?

 重い? 俺ってはやてにとって重い存在だったの……。

 

「どうせ俺なん「もういい!」はい……」

 

 クロノに怒られ素直にやめることにする。あれだね、3回目になるとさすがに駄目だね。

 あれ? そう言えば。

 

「ヴォルケンリッターの4人は?」

 

「すでに連絡はしている。そろそろ来ると思う」

 

「なるほど、ありがと。で、下のあの黒いやつが防衛プログラム?」

 

「あぁ、あと数分で暴走するだろう」

 

 なるほど、明確には分からないが数分あったらヴォルケンリッターの4人も間に合うだろう。

 じゃ、一応知ってるけど聞いておくか。

 

「で、今の段階での解決方法は?」

 

「あぁ、1つは強力な氷結魔法で停止させる。2つ、アースラに搭載させているアルカンシェルで消滅させる」

 

「ふむ……」

 

 やっぱり原作通りの二通りなんだな。どちらにしろやることは一緒なんだけどな。

 

「クロノ。俺に一応考えあるけど?」

 

「なに?」

 

「はやてー!」

 

「お、4人も来たみたいだし、再会が終わったら全員に説明するからその時で」

 

「……わかった」

 

 

 

「よ、お疲れ」

 

「「「「シュウ(君)!」」」」

 

 タイミングを見計らい話に割り込む。

 急に声をかけたためか少し驚いたようにヴォルケンリッターの4人が声をあげる。

 

「再会はここまでにしてあれなんとかするぞ」

 

 俺は指で下をさしながらそう言う。

 すると俺とクロノの近くになのはにユーノ、フェイトとアルフも近くにやって来る。

 

「修也が言ったように早くあれをなんとかしないといけない。現段階では強力な氷結魔法で停止させるのが1つ。もう1つがアースラに搭載させているアルカンシェルで消滅させる。……で」

 

 そう言いクロノが俺の方に目線を向けると、その場にいる全員も俺の方を見てくる。それに対し、満面の笑みを浮かべながらサムズアップをし、こう答える。

 

「全力全開で叩き潰す」

 

『ハァ!?』

 

 その場全員が驚きの声をあげる。

 ま、たしかにそういう反応になるよな……

 

「わかってる、皆まで言うな。こういう全力全開的な物騒な発言はなのは担当だってことも」

 

「酷い!? 酷いよシュウ君!?」

 

 なのはがわぁーわぁー騒いでいるがスルーさせてもらう。

 

「ともかく細かく説明するぞ。まずは俺がバリア含め今から出てくる奴に攻撃をする」

 

「え、シュウ君1人でやるん?」

 

「はやて……。ちゃんと話は最後まで聞こうな」

 

「はい……」

 

 心配してくれるのかはやてが聞いてくる。

 あれだな、はやてはこういったこと初めてだから不安なんだろう。

 

「じゃ、話を続けるぞ。俺が足止め、およびバリア破壊している間に皆は全力の1撃の準備をする。攻撃を加えて弱ったところをシャマル、ユーノ、アルフでコアを転移魔法で転移させる」

 

「その転移はどこに転移するんだい?」

 

 自分の名前が出てきたからか、ユーノが俺に聞いて来る。隣でアルフとシャマルもうんうんと首を縦に振っている。

 それに対して俺は右手の人差し指を立て上の方を指す。

 

「上?」

 

「そ、アースラの前に転移させて、アルカンシェルで蒸発させる」

 

「……なんて方法を思いつくんだ君は」

 

 クロノがとんでもないことを言ったな、というような顔で俺に返してくる。

 それに引き換えなのは、フェイト、はやてが目をキラキラさせている。

 

「すごい! シュウ君すごい!」

 

「すぐこんな方法思いつくなんて、すごいよシュウ」

 

「本当にすごいでシュウ君」

 

 止めて!? そんな尊敬の眼差しで俺を見ないで!? 原作での君たちの発言を先回りして言っただけだから、俺の手柄じゃないの……。心が痛いぜ……。

 

「で、何かある人いる?」

 

「1人で時間稼ぎとバリアの破壊って本当に大丈夫なのかよシュウ?」

 

「確かにお前の本気は、私とヴィータを同時に相手にできるほどの実力があるのは知っているが、だからと言ってさすがに無茶だ」

 

 ヴィータは俺に大丈夫かと質問し、シグナムはさすがに無理だと言ってくる。

 確かに普通のドラゴンなら無理だろう。現にウォータードラゴンでリインフォースにボロ負けしてるしな。だが、少しばかし間違い、いや勘違いしている。

 

「おいおいシグナム。いつあれが俺の本気だと言ったよ?」

 

「なに?」

 

 ニヤッと口角をあげて不敵に笑う。それにシグナムがどういう事だと言わんばかりに難しい顔を見せる。

 

「任せていいんだな?」

 

 そうクロノが聞いて来る。その顔は笑っており、そこには俺の事を信頼してくれているというのが伝わってくる。

 

「当たり前だ。とっておきのショータイム見せてやるよ」

 

 そう言い、左手にフレイムドラゴンウィザードリングをはめる。

 展開されているウィザードライバーのハンドオーサーを左側に傾ける。

 

『シャバドゥビタッチヘーンシーン!! フレイム・ドラゴン……。ボー!・ボー!・ボー!ボー!ボー!!』

 

 左手をバックルにさざし、その左手を前に突き出す。突き出した左手の先から赤い魔方陣が現れ、ゆっくりと俺の体を通過する。

 以前、シグナムとヴィータと戦闘をし、辛くも勝利したスタイル。フレイムドラゴンスタイルである。

 

〈マスター、わかっていると思うけど、ドラゴンはマスターの体に負担が大きい。それにあれは特に〉

 

〈わかってる。できるだけすぐに終わらせる。ありがとな〉

 

〈まったく……。マスターが無茶ばかりするから大変だよ〉

 

 ホープと念話で少しの会話をする。俺の事を心配してくれる相棒に感謝をしつつ、右手にウィザードリングをはめる。

 

「さて……」

 

 俺はいつ暴走が始まってもいいように準備をする。

 

「そうや、シュウ君、なのはちゃん、フェイトちゃん」

 

「「ん?」」

 

「ん? どうした? あぁ、いや俺は大丈夫」

 

「え? でも……」

 

 はやてが俺に声をかけた理由が分かったので、やんわりと断る。

 そして俺は自身に対して治癒魔法をかける。

 

「そんなにダメージ無いから自分でやるよ」

 

「そっか。ならシャマル、2人をお願い」

 

「はい」

 

 はやてがシャマルに声をかけるとすぐに治癒魔法をなのはとフェイトにかける。するとあっという間に2人の傷がなくなっていく。

 ちなみに俺の治癒魔法はシャマル直伝だ。とは言っても俺は他の皆に比べてリンカーコアの扱いがうまくないので、自分の治療には全く問題ないのだが、他人の治療は時間がかかるし、魔力を必要以上に使うであまり得意ではない。ま、シャマルの教え方のおかげで案外すぐに使えるように放ったけど。ただ、ミッドとベルカの違いがあるから、コツと言うか心構えなどをおもに教えてもらった感じだけど。

 

「ありがとうございます、シャマルさん」

 

「ありがとうございます」

 

 これで準備万端いつでもかかってこい。

 海からはすでに蛸の足のようなものがうねうねと動いている。キモイな……。

 そしてそれを中心に黒い魔力の塊が丸く一点に集まっていく。それがシャボン玉のように割れ、その中から現れる闇の書の闇。

 その姿は名状し難くなんと言ったらいいのかわからない。簡単に言うなら、6本の足に4本の角、およそ地球に存在する生き物とはかけ離れた形状、そしてその怪物の頭部には女性の上半身がひっついていると言ったところか。その女性はどことなくリインフォースに似ている。

 その姿を確認し、呼吸を整え決意を固める……。

 

「……。よし!」

 

『コネクト・プリーズ!』

 

 コネクトを発動させ右手側に魔方陣を出し、その中に手を入れる。

 

『ドラゴタイム』

 

 その手を引き出すと、そこにはコネクトのウィザードリングではなく、ウィザードライバーについているハンドオーサーに似た手形状のブレス型の物が右手に装備されている。そのハンドオーサーに握られるようにドラゴダイアルと言う回転盤が付いている。名称ドラゴタイマー。とっておきの切り札。

 そのダイアルを反時計回りに回し、火のエレメントにあわせる。そして親指の部分にあたる機動レバーを押す。

 

『セットアップ・スタート』

 

 音声と共にダイアルが回りだし、時計の針のようにチチチッと音を立てながら進んでいく。

 それを確認すると同時にウィザーソードガンをソードモードにし構える。

 

「さぁ! こっからは最後までクライマックスだ!」

 

 声を張り、自分の感情を高める。

 勢いをつけ接近をし、触手を力任せに叩き切る。攻撃対象を無事俺1人に絞ったようで、触手などが俺に向かい迫って来る。

 それを迫るごとに切り払うが、如何せん数が多い。

 だが、そろそろダイアルが赤から青を指そうとしている。

 

「危ない! シュウ君!」

 

 突如遠くにいるなのはから声がかかる。それはきっとこの背後から近づく気配に対してだろう。

 

「大丈夫」

 

『ウォータードラゴン』

 

 なのはの心配する声に余裕をもって返事をし、もう一度ドラゴタイマーの親指の機動レバーを押す。

 俺の背後から迫って来る巨大な蛸足のような触手に対し、それを防ぐように青い魔方陣が現れる。そして、その中から青い姿をした俺、ウォータードラゴンスタイルの俺が出てくる。

 ウォータードラゴンの俺が背後から来る触手をウィザーソードガンで切る。

 

「「問題なし!」」

 

 2人の俺が立ち並び、先ほど心配してくれたなのはに声をかける。

 突然俺が増えたことになのはだけでなく、その場の全員が唖然とした顔になる。

 ちょ!? 危ない!?

 

「なのは! 魔力の制御しっかり!」

 

「ハッ!? う、うん!」

 

 とりあえずで、一番危なそうななのはに声をかけたが、他の一同もそれで持ち直したのか、魔力の制御をしっかりとする。

 マジで、スターライトブレイカーの暴発とか勘弁だ……。

 

「じゃ、俺は先に行くぜ」

 

 俺に断りを入れるとすぐさまウォータードラゴンの俺は攻撃をするために行動する。

 

「おう! さぁ! まだまだ終わりじゃねーぜ!」

 

『ハリケーンドラゴン』

 

 もう一度ドラゴタイマーの機動レバーを押す。

 次はウォータードラゴンから少し離れた、触手などが渦巻くど真ん中に緑色の魔方陣が現れる。そこから小型の台風を思わせるような強力な風を巻き上げ触手を切り刻みながらハリケーンドラゴンの俺が現れる。

 ある程度の数の触手を切り刻んだが、次々と水面から出てくる。やはり本体を叩かないといけないようだ。

 だったらまずはバリアの破壊だな……。その考えがウォータードラゴンとハリケーンドラゴンの俺にも伝わったのか早速動き出す。俺もそれを見て動き出す。

 バリアは3枚……。速攻でつぶす!

 一番外に張られている結界を俺とウォータードラゴンの2人のウィザーソードガンのソードモードで力任せに破壊する。

 

『超イイネ!サンダー…サイコー!』

 

 俺ら2人の後ろで待機していたハリケーンドラゴンの俺が、サンダーのウィザードリングを発動させる。闇の書の闇の真上に魔方陣を展開し、そこから雷をいくつも落とす。

 それにより触手を巻き込みながら2枚目のバリアも破れる。残り1枚!。

 そこでドラゴタイマーが最後の黄色を指す。それを確認すると機動レバーを押す。

 

「もう一丁!」

 

『ランドドラゴン』

 

 闇の書の闇の真上に魔方陣を出し、そこから最後のドラゴンスタイル、ランドドラゴンが出てくる。

 

『ドリル・プリーズ!』

 

 ランドドラゴンは自然落下しながらドリルウィザードリングを発動させ、自身をドリルのように回転させ、闇の書の闇に攻撃をし、最後の結界を突き破り破壊する。

 これで下準備は上出来だ。一度距離を取り、他の全員に指示を出す。

 

「なのは、フェイト、はやてはこのまま準備を続けて! 他の皆はとっておき頼む!」

 

『おう(うん)!』

 

「一発も避けさせないぜ!」

 

『超イイネ!グラビティ…サイコー!』

 

 ランドドラゴンの俺が言うと同時にグラビティウィザードリングを発動させ、完全に動きを止める。

 そこにシグナムとヴィータがカートリッジを大量に使った攻撃。シュツルムファルケンとギガントシュラークを本体にぶつける。シグナムのシュツルムファルケンが背中から貫通し、ヴィータのギガントシュラークにより体の周りにある鎧に近い部分が砕け散る。

 それにより悲鳴とも呼べる声を出しながら次々と触手が新たに出てくる。が、それに対しすぐさまザフィーラが槍のようなものを次々と刺す。

 その間にウォータードラゴンの俺がクロノに近づき話しかける。

 

「クロノ、同時に行くぞ!」

 

「あぁ!」

 

『超イイネ!ブリザード…サイコー!』

 

「エターナルコフィン!」

 

 2人並び、同時に発動された強力な氷結魔法により完全に凍り付く闇の書の闇。

 よし! そろそろ頃合いだ!

 

「3人の俺! とっておき行くぞ!」

 

「「「おう!」」」

 

 俺の言葉を聞き、各ドラゴンスタイルの俺が一ヶ所に集まる。

 それを確認した俺は、ダイアルが一巡したドラゴタイマーをバックルにかざす。

 

『ファイナルタイム! オールドラゴン・プリーズ!』

 

 フレイムドラゴンの俺を除いた3人がそれぞれのエレメントの色をしたウィザードドラゴンへと姿を変える。

 そして、俺の周囲を回りながら、背後からウォーター、ハリケーン、ランドの順に俺の体内に入り、一体化する。

 

「これが本当の最後の希望だ!」

 

 現時点での俺の最強の姿。全てのエレメントを1つにしたスタイル。オールドラゴン。

 フレイムドラゴンを基本に、各ドラゴンスタイルのスペシャルウィザードリングで展開されるウィザードラゴンのすべてが具現化される。ランドの爪、ハリケーンの翼、ウォーターの尾、そしてフレイムの頭部、すべてが展開される。

 

「なのは! フェイト! はやて! 同時にいくぞ!」

 

「「「うん!」」」

 

「全力全開! スターライト……」

 

「雷光一閃! プラズマザンバー……」

 

「響け終焉の笛! ラグナロク……」

 

 それぞれの本気の魔力が一点に集中されていく。

 声は出していないが俺も胸部に展開されているドラゴスカルに魔力を集中する。

 

「「「ブレイカー!」」」

 

「ドラゴブレス!」

 

 桜、黄、白、そして赤。4色の強力な魔力の一撃が闇の書の闇に直撃する。凄まじい轟音があたりに響く。

 直撃を受けている闇の書の闇はひとたまりもないだろう。だけど、まだだ!

 

「まだまだ! ダメ押しだ!」

 

 4本の光の柱が消えると同時に闇の書の闇に高速で接近し、をドラゴテイルで上空に弾く。

 そして俺は、一度海面ギリギリまで降下し、今までで一番大きな魔方陣を展開、更にその上に4つの魔方陣。それは各エレメントの4色である。

 闇の書の闇に向かい上空に飛び上がると4つの魔方陣から魔力で出来たそれぞれ同色のウィザードラゴンが飛び出し、闇の書の闇を突き破るように突撃する。

 

「はぁぁぁ!」

 

 止めとばかりに全魔力を一点集中した俺の蹴りが、一番巨大な魔方陣と共に闇の書の闇に激突する。

 よし! これで後は転移させてアルカンシェルで吹き飛ばすだけ……。

 の、はずだったのだけど、1つ予想外の事が起きてしまう。

 

『や、闇の書の闇……。反応完全消失……です』

 

 通信越しに聞こえてくるエイミィさんの声。

 そう、今聞こえた通りである。先ほどの俺の蹴り、ストライクドラゴンによって闇の書の闇を完全に消滅させてしまったらしい。

 俺を含め全員が唖然とした顔になる。

 

「あ……なんだ、その……やりすぎちゃったかな?」

 

 そんな言葉が口から漏れてしまった……。ホント締まらないな俺は……。ハァ……。

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