最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

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一番くじ2nd A's第二弾でC賞のはやてが当たりました!
どうでもいいですね……。


37話 サッカーしようぜ!

「そろそろ説明して欲しいんだけど、なのは……」

 

「にゃはは……」

 

「いや、にゃははじゃないって……」

 

 普段ならあら可愛いと思って、微笑ましく感じるのだろうが、如何せん今日は駄目だ。

 今俺は、河川敷のサッカーグラウンドに連れてこられ、このクソ寒い中で半袖半ズボンに無理やり着替えさせられた。

 何をさせられるかはこの状況を見ればすぐにわかる……。だが、どうしてこうなった感が半端ではない。

 いや、本当にどうしてこうなった……。

 

 

 

 本日12月29日。そう、あの誘拐・大怪我・殺人事件の犯罪コンボ(スキャニングチャージしても不幸しかない)から1日たった今日。いや、むしろ1日しかたっていないのにまた厄介ごとに巻き込まれたのだ。

 昨日タイムウィザードリングでの(めんどくさい事しかなかった)時間旅行から帰ってくると、時間は全然経ってないし、異常に疲れるし、大掃除終わるまで結局休めなかったし。本当に踏んだり蹴ったりだ……。

 そして今日はゆっくり休もうと思っていた矢先、朝一でなのはから『至急翠屋に来て欲しい』と言う内容のメールが届き、スルーするかと考えたのだが、10分ほどして2通目で『ダメ?』とだけ送られてきた。それにより、俺に残されているわずかな良心から『すぐに行く』と返信してしまったのが運のつきだった。

 すぐに出かける支度を済ませ、翠屋に向かう。

 そして、ついてすぐになのはに畳まれた服を渡され一言。

 

『シュウ君! これに着替えて!』

 

 これである。

 この時には俺は悟ったね、『あ、面倒なことになる』と……。

 

 

 

 そして冒頭へと繋がるわけだが、説明早よ。

 いい年した(主に精神が)わたくしも、流石にじと目になってなのはを見てしまいますよ。

 

「シュウ君、急に呼び出してごめんね」

 

 なのはが未だににゃははと言っていると、さわやか系イケメンなのはの父親の士郎さんが声をかけてきた。

 

「おはようございます、士郎さん」

 

「うん、おはよう」

 

「ここまで来たら何をするのかはわかってはいるんですが、説明をしていただけるとうれしいんですが……」

 

 何も聞かされずなのはに連行されて、と付け加える。

 ま、なんだかんだ言っているが何のために連れてこられたかはもうわかっている。

 

「うん、実は今から僕のサッカーチームの試合があるんだけどね……。日時が日時のせいもあって、どうしても来れない子が数人いて、試合をするのもままならなくて……」

 

 頬を掻きながら苦笑する士郎さん。

 そりゃそうだ、今日含めて後3日で年越しだ。家族で実家に帰ったり、旅行に行ったり、ともかく家族の行動に左右されるのは仕方がないと言うものだ。だって俺たち小学生だもん……。

 その分、俺は年がら年中スケジュールの管理は自分orホープによるものだけ、しかも案外行き当たりばったりの生活を送っている。闇の書関係でのここ半年ほどが異例と言っていい。だって蒐集関係で、外出してばっかりだもん。後はシグナムとか、ヴィータだったり、ザフィーラなんかにしごかれたりとか……。更にシャマルから治癒魔法教えてもらったりとか……。おまけで学校行ったり……。

 あ……、そう考えるとダラダラ成分が足りてない……。引きこもりてーな……。

 

「その試合は今日じゃないと駄目なんですか?」

 

「一応公式試合で、今年中に終わらせないといけないんだ……。相手チームとの都合もあって今日になっちゃって……」

 

 公式なのに、部外者の俺を参加させていいのかと言う疑問は置いておくとして、こんな所で大人の事情ってやつですか……。大事な試合なら早めに終わらせときなさいよ……。後回しにしてうれしいのは好きなおかずくらいですよ。

 

「それで俺に試合に出て欲しいと」

 

「頼むシュウ君! 君しかいないんだ!」

 

 士郎さん、そのセリフは男の俺に言っていいセリフではないと思う……。

 はぁ……。乗り気ではないけど、子供姿の俺にここまで必死に頼むって事は、そうとう切羽詰まってるってことなんだろう。これからもお世話になるかもしれないから無下には出来ないかな。

 

「わかりました。その代わりサッカーをちゃんとしたことがないので、うまくできるかわかりませんよ?」

 

「ありがとう! 本当に助かるよ!」

 

 なんやかんやで参加が決定しました。

 本当にちゃんとやったことないんだけどな……。サッカーがと言うより、団体競技をほとんどやった事がないんだよね。いやね、チームプレーとか苦手なっスよ。1人でなにかやってる方が気が楽なんだよね性格上。ミスとかしても自分のせいで済むし。

 その後、軽く同じチームのメンバーに挨拶をし、スタメンの発表。ま、メンバーギリギリなのでここにいる全員スタメン確定なんだけどね。ちなみに、俺のポジションは中央のMF(ミッドフィルダー)だった。これはあれかな? 好きに動いていいってことかな?

 

「それじゃあ皆! 全力で勝ちに行こう!」

 

『はい!』

 

「お、おふ……」

 

 ヤベーよ……。体育会系の人たちのこのテンションスゲーよ……。小学校でこれだもん、高校での部活とか想像もしたくないほど熱いんじゃないの?

 完全に(味方の)空気に飲まれてしまった俺は、試合開始までにいつものテンションに戻せるように、ストレッチと言う名の精神統一を行うことにした。本来ならチームメイトに頼んだ方がいいんだろうが、気を遣わなくていいと言う逃げの発想から、なのはに手伝ってもらうことにした。

 無理やり連れてきたんだ、これぐらいさせても罰は当たらないよね?

 

「なのは~、もっと本気で押してくれ~」

 

「う、うん! でもこれでも全力だよ……」

 

 うん、人選ミス! 魔法関係のせいで、なのはが強くて頼もしいと思っていたけど、魔法なしのなのはってこのころはまだ運動音痴だったっけ……。

 

「シュ~ウ~」

 

 なのはに手伝ってもらいストレッチをしていると、どこからか俺の名を呼ぶ声が聞こえてきた、と思う……。

 俺となのはが2人揃って、挙動不審にキョロキョロと周りを見渡してみると、1つの団体がこちらに向かってくるのが見てとれた。向かってくる相手に手をぶんぶんと振っているなのはを見るに、見間違いではないようだ。

 向かってくるメンツは、フェイトとアリシアのテスタロッサ姉妹、はやてにアリサ、すずかの子供組に、プレシアさんと、はやての車椅子を押すリインフォースが保護者のようだ。八神家からは来るのが少ないと思ったけど、いつもべったりってわけじゃないから別にいいか。

 

「みんな揃ってどうしたんだ?」

 

「私が呼んだの」

 

 俺の背中を押しながらなのはが答えてくる。

 おいちょっと待て。俺が出るからってわざわざ見に来たのか? いや、原作でもなのは、アリサ、すずかの3人がサッカーの試合観戦をする話があったと思う。俺を見に来たとか一瞬考えてしまった……。

 

「自意識過剰だな俺……」

 

「どうかしたのシュウ君?」

 

「いや、何でもないよ」

 

 なのはと話している間にも一団は近づいてき、俺の目の前までやってきていた。

 

「うっす、皆おはよう」

 

 それぞれと挨拶をかわし、試合が始めるまでの間、雑談をすることになった。柔軟は継続中です。

 

「フェイトとアリシア、プレシアさん、後はリインフォースかな? 4人はサッカーって知ってるのか?」

 

「私は少しだけ……」

 

「知ってるよ! テレビとかよく見るよ」

 

「私はフェイトと一緒で少しかしら……」

 

「知識としては一通り」

 

 きっちりと、名前を呼んだ順に答える4人。

 リインフォースは別として、テスタロッサ一家の反応を見る限り、ミッドチルダにはやはりサッカーというものがないようだ。

 一瞬脳裏に、ハ○ーポッ○ーに出てくる魔法の箒に乗って点を取り合うスポーツがよぎったが、彼ら彼女ら魔導師の方々って空飛ぶ箒とか必要ないもんね……。なんだっけ名前? クィディなんとかだっけ?

 

「ま、退屈させないようには頑張ってみますよ……」

 

 こんな寒空の中見に来てくれたのにつまらないじゃ悪いし。

 どうでもいいが、アリサとすずかはよく見に来れたよね。家族で用事とかないの? なんか、アリサとかって海外で年越し過ごしそうに思ったけど。完全に偏見ですね。

 

「私も生で見るの初めてやから楽しみや。いいとこ見せてな、シュウ君」

 

「お、おう……」

 

 はやてよ、過度な期待はしないでください……。

 さっきも言ったが、俺はちゃんとサッカーをしたことはないんだ。ルールに関しては、今までいろいろなアニメにゲーム、漫画によってかなりの知識はあるから問題はないのだが……。

 修也しってるよ。神の手出したり、炎の竜巻や永遠の吹雪と言った必殺技を出すことができる超次元サッカーがあるってことを。魔法使っちゃ駄目かな? 駄目ですね。

 

「それじゃ、頑張ってきますか」

 

 俺は立ち上がり、味方チームが集まっているベンチへと歩いていく。

 さぁ、真剣にサッカーをするのは初めてだ。がっかりされないように頑張りますか。

 

 

 

 結果から言おう。俺、超サッカー出来た!

 いや、びっくりしたよ! まさか自分があんなにサッカー出来るなんて思ってもいなかったよ! 柄にもなくテンション超上がってるよ!

 試合結果で言うなら8対3でこちらのチームの勝利。内6点は俺が取ったと言う結果だ。

 ポジション上の問題でパスがよく来たのだが、最初はかなりテンパっていたのだが、ボールに向かってスライディングしてくる相手を躱し、カットして来ようとする相手にはフェイント、ゴール前のディフェンスをドリブルで抜き、最後には勢いよくシュートを決める。最後方なんかオーバーヘッドキックとかしてたからね俺! 稲妻シュートとかできるんじゃないかな!

 まさか俺にこんな隠された才能があったなんてびっくりだね!

 見に来てくれた皆もほめてくれたりしてくれて、気分もいいです。

 このまま本格的にサッカーをするのもありかな! 的な現金な考えがふつふつと湧いてきているのだが、ホープのある一言によって一気に心変わりしてしまった。

 

『やはりマスターは、原作の操真晴人と同様にサッカーの才能があったようだね』

 

 ん? 今、ホープがとんでもない爆弾発言しませんでしたか?

 このホープの発言から察するに、俺がサッカーがうまいのは俺のサッカーの才能などではなく、特典としてもらった仮面ライダーウィザードの全能力。その際に見た目が操真晴人になったことから、ウィザードだけではなく操真晴人の分のステータスが付属されたことになる。今回のサッカーもその1部と言う事だろう。

 つまり、俺の実力ではない。さっきまでの興奮も一気に冷めてしまった。

 

 …………

 

 ま、いっか。それを言いだしたら指輪の魔法自体が貰い物で、貰い物の多い状態なのだ。今更1つや、2つ増えても今更感があるしね。

 ただ、深くサッカーと関わるのはやめておこうと思う。そうだな、たまに息抜き程度でやる分にはいいかな……。

 サッカーチームへの本格的な参加はやめておこうと心に決めた。

 その後、今回の活躍の事もあり、士郎さんにチームに入らないかと、いやになるほど誘われ、それに毎度丁寧に断ると言うめんどくさい事になった……。

 お願いだから俺にゆっくりする時間を!

 




特に落ちはない!
ウィザードがサッカーをしているのを見て書いてみたくなった。
修也が死んだ後にサッカー回があったので、サッカーができる事を最初は知りませんでした。

ゲームの方がなかなかうまく進まないので、時間稼ぎ的なものですが、理解していただけると幸いです。
予定では、後7話ほど続く予定です。よろしくお願いします。
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