最後の希望を目指す転生者 え、俺の事? 作:x-フィリップ-x
今日のウィザードよかったですね。
そして来週は士登場! 今から期待でヤバイです!
「皆に行き渡ったみたいだね。それでは……」
『いただきます!』
士郎さんの合図に合わせて、皆で一斉に声を出す。
現在12月31日、大晦日だ。今年もこれで終わりとなる1日だ。今食べようとしているのは、年越し蕎麦だ。
場所はまたもや翠屋である。なんか頻繁に貸し切り状態で使用しているのに優越感やら、罪悪感やらが混ざり合っている。その分、手伝える事はやっているつもりなのだが……。
今、翠屋にいるのはフルメンバーといっていいだろうメンツだ。高町家を筆頭に、テスタロッサ家に八神家、アリサとすずか一行にクロノ、リンディさん、エイミィさんのアースラ組、後はユーノに俺だ。翠屋がもう満員だよ! 後言っておくと、大体ではあるが大人組と子供組で分かれている。流石に今日は大人の方々もお酒を煽りたいようだ。
「地球には面白い文化があるんだね」
そういったのはフェイトだった。
そう言われると、地球もとい日本にはいろいろな風習があるように思える。いや、知らないだけでミッドチルダの方にもいろいろな風習があるんだろうけど。
その後は博学なすずかとはやて、年の功の俺とでいろいろな年末に関する座学というやら豆知識というような話をしながら年越しそばを食べた。その際にそばつゆが切れて、コネクトウィザードで俺の家からそばつゆを取り出したぐらいだろうか。何たる魔法の無駄遣い。
その後は、テレビで紅白を見たり、ゲームをしたりだ。
(個人的にはガ○使だけど、ここで見るのはアウトだな……)
こんなどうでもいい葛藤と戦ったりしていた。
後、紅白見てると、ついついフェイトとアリシアの方に顔が行ってしまう。2人からは『どうかした?』と言われたが、本当に無意識に近いんだよ……。今度2人をカラオケに連れていきたいな。
その後も、わいわいと騒ぎ、年越しへと着実に時間が過ぎていく。途中で、アースラ組とユーノの4人が先に帰る事になった。なんでも仕事が残っているそうだ。年末なのにご苦労様だ。近々何か差し入れでも持っていこうと思った。
10時を越したあたりで、他の皆にそろそろ寝ろよと言ったのだが……。
『年越しまで起きてる!』
と一斉に言われ、俺からは特にこれ以上言う必要はないと思い、生暖かい目で見守りながら過ごすことに決めた。
何か年越しに深い思い入れでもあるのかね? 転生前とかは、それなりに親しい相手に携帯であけおメールを送るぐらいだったんだが……。
その後はゲームもそこそこに、ガールズトークをしたりと、とても居づらい空間が出来上がってしまった。
そうして更に時間は進んでいく。一応気を使いもう一度だけ、『寝なくて大丈夫か?』と聞くと。
『絶対に起きてる!』
とのことらしい……。
「とか言ってったけど……」
ほぼ全滅じゃねーか。
時間は11時40分。後20分で年越しなのだが、寝落ちしてしまっている。まぁ、普通はこんな時間に起きている小学3年生はいないのだろうが。
「にしても、まさか残るのがなのはだけとは……」
「にゃはは……」
本当に意外だ。なのはは真っ先に寝落ちすると思っていたんだけどな。
「うん、今年は特別だから」
「特別ねー」
よくわからないが、なのはにも譲れないなにかがあるんかね。
ただ、そうは言ってもやはり眠いのか、目元をさっきから何度も擦っている。
「無茶するなよなのは。どうせ明日もこのメンバーで集まるんだから」
明日も集まり、神社にお参りに行ったりするようで、来て欲しいと声をかけてもらった。
流石の俺でも、元旦から家でダラダラするのも気が引けるので、喜んで参加させてもらうことにした。
「ううん、後少し。後少しだから」
「……そっか」
あんまり長い付き合いではないが、なのはが結構頑固だってことは知ってるからな。本人が起きてると言っているんだ、無理やり寝かせることないだろう。本当に無理になったら、いつの間にか寝てるだろうし。
それにしても何をしようか。さっきまでいろいろと話をしていたから今更何か話すのもあれだしな。ゲーム……はないな。
う~ん……あ、そうだ。
『コネクト・プリーズ!』
右手にコネクトウィザードリングをはめ、早速リングを発動させる。
「? 急にどうしたのシュウ君?」
「少々お待ちを~」
コネクトによって発生した魔方陣の中に手を入れ、目的の物を探す。
あれでもない、これでもないと数十秒ほど物色し、お目当ての物をようやく見つけ出す。
「よっと! ほい、なのは」
「あ……これって……」
取り出したのはアイスクリーム。それも丁度、俺となのはが初めて会い、公園で一緒に食べたカップのアイスクリームだ。勿論木のスプーンも忘れずに。
「前に約束しただろ。また一緒にアイス食べようって」
「う、うん!」
おーおー、笑顔で喜んでくれるね。こういった反応してくれると、お兄さんもうれしいよ。
ただ、頬を赤らめるのはなぜですか? 他の奴にも言えることだけど、ぶっちゃけ恋を覚えるには早やすぎるのではないかい? 俺がリアル小学3年の時なんて、ブランコでの靴飛ばしで競い合ってた記憶とかしかないんだけど。女性の方が成長早いとはいっても早すぎじゃないですかね……。
後、言い方は悪いが、俺ってなのはに対してフラグ立てたっけ?
「今年は本当にいろんなことがあったね」
「ん? あ~、たしかにな」
魔法絡みの問題は、今年になって一気にやって来たからな。
戦闘訓練もホープに協力してもらってそれなりにしてきたけど、やっぱり実戦は緊張感が段違いだったしな……。
「ユーノ君に会って魔法を知って、ジュエルシードを集めている中でフェイトちゃんと出会って、闇の書を通してはやてちゃんたちともお友達になれて、他にもアリシアちゃんやクロノ君、他にもいろいろな人と仲良くなって。それに……」
「それに?」
少し間を作り、何か大事な事を言おうと決意を込め、俺の目をしっかりと見つめ、笑顔で言葉を紡ぐ。
「シュウ君ともまた会うことができた」
「……」
あ~、やばい。今のスゲードキドキした……。今のは反則だろ……。顔が赤くなるのが自分でもしっかりとわかる。うわ、超油断してた……。
赤くなった顔を見られなくないと、なのはから顔が見えない方へと顔を背ける。
「シュウ君?」
「え? あ! い、いや。なんでもない! アイスを一気に食べ過ぎて、少し頭がキーンとしただけだから!」
「そう? 大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫」
ゴ~ン。とこんなやり取りをしている最中にテレビから音が響いて来る。
「「あっ」」
時計を確認すると、丁度12時を指している。いつの間にか年を越したようだ。
「あけましておめでとう、なのは」
「あけましておめでとう、シュウ君!」
今年の年明けは、この世界に来て初めて誰かと一緒に過ごした特別な年になった。
自宅までの道のりを一人で歩く夜の道。気持ちの問題でしかないのだが、足取りが軽くなる。無事に年を越すことができ、翠屋からの帰宅途中。顔の火照りも完全に引いている。
あの後、なのはもすぐに寝てしまい、お酒の入っている大人陣に一言伝え、寝ている皆をテレポートウィザードリングとグラビティウィザードリングを駆使して、布団につかせた。何たる魔法の無駄使いだ。
流石に一緒に寝るのに抵抗があったので、大人モードになり、自宅へと帰って寝ることにした。
そんな中、帰り道にある小さな神社に参拝に来ている人がちらちらといるようだ。
(神様ね……。会ったことあるから、いる事は知っているのだが、こちらに来てからは1度も行ってないな……)
ちょっと行ってみるか、という気持ちになり、神社へと足を運ぶ。小人数だが並んでいる最後尾へと並ぶ。あっという間に自分の番になり、財布から小銭を取り出し、一連の動作をする。
去年1年色々な事があったと思う。上手くできたのか、という自問自答を何度もしたと思う。どれだけ考えても答えのでない問題。たぶんこれからもこの問題には答えは出ないだろう。でもそれが人生というものだろう。元はアニメの原作世界かもしれない。でも間違いなくここは俺たちが生きている現実だ。
いろいろありだが、2回目の人生。まだまだ続いて行く人生だ。後はStrikersと漫画2つ。覚えている事なんて微々たるものだ。でもせめて後悔したくない人生を送りたいと思う。『我が心と行動に一点の曇りなし』の精神ですね。
〈マスター、そろそろ行った方がいい。並んでいる人に悪い〉
〈ん? あ、悪い。すぐ退くよ〉
思いのほか長い間拝んでいたせいでホープに注意を入れられる。
そのまま流れるように神社から出て行く。少し歩き、他の人の迷惑にならない場所で立ち止まり、体を伸ばし、一息つく。
「ホープ、改めてだけど、あけましておめでとう。これからもよろしく頼むな」
『あけましておめでとう。こちらこそよろしく、相棒』
これからもホープにはいろいろと迷惑をかけると思う。苦労を掛けるだろうがよろしく頼みます。
とりあえず、A'sまでは終わったから、次まで10年近く空くんだよな……。なんだろう、何か忘れているような……。
兎に角、問題は今日なんだよな……。あれ? 面倒事に巻きこまれる気しかしない……。
投稿がちょくちょく空いて申し訳ないです。
どうも行き詰ってしまい、他の作品を書いていたりしました。今のところ投稿する予定はないですが……。
更新はこのような感じですが、ウィザードが終わってからも、この作品は続けていきますので、これからもよろしくお願いします。