最後の希望を目指す転生者 え、俺の事? 作:x-フィリップ-x
本当に遅くなってすみません!
もう働きたくない……。
年を越して早や7時間。つまり朝の7時。いくら冬だといってもすっかり明るくなる時間だ。
目が覚めたのはいいのだが、布団から出るのが凄く躊躇われる……。このまま二度寝とかしたら気持ちがいいだろうな。と考えるのだが、今日は予定があるので断念する。
布団の中から枕元に腕を伸ばし、数回空を切るが、目的の物、エアコンのリモコンを手に取り、暖房のボタンを押す。
1分程だろうか? 部屋がゆっくりと温まってきたころを見計らって、布団の中からのそのそと出て行く。
「さっぶ……」
暖房が聞いてはいるが、まだ肌寒く、つい言葉が漏れてしまう。
両手に息を吐きかけ、少しでも暖めようとしながら、ホープを置いている勉強机まで移動する。
「ホープ、おはよ」
『マスター、おはよう』
ホープに挨拶をし、いつも通りに首からぶら下げる。
「皆で初詣行くの何時からだっけ?」
『予定では9時には翠屋を出る予定だね』
なるほど、なら今から十分に時間があるのか。
悪いとは思ったのだけど、翠屋でおせちをいただけることになっている。本当に最近いろいろとお世話になっている。何度も言っているのかもしれないが、本当に悪いと思う。
とりあえず、食べ過ぎるのも、食べなさ過ぎるのもあまりよくないだろう。食べ過ぎるのは遠慮がない。食べなさすぎるのは、不味いとか変な不安を煽るかもしれない。考えすぎている気もするが……。
とりあえず、軽く朝食をとって、後何か作ってお土産に持っていこう。甘い卵焼きと黒豆あたりでいいだろうか? とりあえず台所に行ってから考えよう。
後、深夜に1人で神社にお参りに行ったけど、初詣で大丈夫なのか……? 大丈夫だよね……。
その後すぐに着替え、階段を降りキッチンへと向かう。
そして、キッチンについて大事な事を思い出した。
「俺の家、重箱ないじゃん……」
新年早々、締まらないね俺は……。めんどくせ。
重箱は諦め、普通の弁当箱に数品のおかずを作り、詰める。
その工程を終え、時間を確認するとだいたい8時半を回ったところだ。今から出たら丁度いい時間に着くだろう。そう思い、一度寝室に戻り、黒色のジャンバーを羽織、先ほど作った品を持ち、家を出る。
「さっぶ!」
朝起きた時とは比べ物にないくらい寒い。室内がどれだけ快適かをこの時期は外に出るたびに体感させられる。
クソッ! だから俺は引きこもりになりたいんだ!
そんな愚痴もそこそこに、翠屋に向かい歩き出す。たまにすれ違う人で着物を着ている人がいる。こういったのを見ると、改めて年を越したんだと実感する。
よく思い出してみると、元旦の朝からどこかに出かけるのは本当に数年ぶりだ。転生後は勿論、転生前の高校生の頃も引きこもっていた気がする。いや、部屋で餅食ってた方が快適だから。
そんなことを考えているうちに翠屋につきました。あれだね、それなりの距離があっても、何度か行っているうちに慣れたのか、案外すぐ着いた気になるよね。
「おはようございm「遅い!」えぇ~……」
なんか、よくわからないけど出ばなをくじかれた……。
なぜにて? ちゃんと5分前には着くように行動してるのに。
俺が困惑していると、なのはを筆頭に子供メンバーが近づいてきてくれる。
「シュウ君、おはよう」
「おはよ、なのは。ところでなぜにてアリサはあんなにイライラしてるのでしょうか?」
「えっと……、昨日年を越す前に寝ちゃったから……」
「あぁ……」
なるほど、納得。ただそれを俺に当たられても……。ねぇ?
まぁ、今更それぐらいで怒ったりはしないよ。世の中理不尽ばっかりだからね!
「アリサ」
「なによ」
「あけましておめでとう」
「……あけましておめでとう」
「うん。今年もよろしく」
まだ少し怒ってるみたいだから、このくらいでいいかな? 下手なこと言って、藪蛇になったらたまらない。
「フェイト、アリシア、すずか、はやてもあけましておめでとう」
「「「「あけましておめでとう」」」」
既に挨拶を済ましているなのはとアリサを除いた、この場に居る4人にも年越しの挨拶をする。ちなみに名前を読んだ順に右から並んでおり、右端にアリサ。左端のはやての車椅子を押しているなのはがいる。
「それにしても全員着物なんだな」
「うん。せっかくだからね」
たしかにせっかくの機会だもんな。小学生とはいえ女性。やっぱりおしゃれとかが大好きなんだな。俺は相変わらずそういうのには無頓着です。
それぞれ色の違う着物を着ており、それぞれのイメージカラーと言っていい色の物を着ている。
その中で特に目が行ってしまうのは右に固まっているフェイト、アリシア、アリサの3人。
「どうかしたシュウ?」
「どうしたのシュウ?」
「なにじろじろ見てるのよ?」
「いや、その……なんだ」
何て言ったらいいんだろうか。3人固まっている金髪トリオ。
う~ん、やっぱり適切な言葉が見つからない……。
「やっぱり、似合ってないかな……」
そんなことはないですよフェイトさん。
「いや、その逆。似合いすぎててびっくりした。可愛いよ」
これは考えを改めないといけないな。まさかここまで金髪美少女+着物がいいものだったなんて。今まで2次元ではありかな? 程度の認識だったが、いやはや……。
そして、可愛いとか似合ってるとかのありきたりな言葉しか出てこない。これがギャルゲ主人公と、ボッチ引きこもりとの差か!
「……」
「ありがとうシュウ!」
「フン……」
フェイトは俯き、アリシアは喜び、アリサはそっぽを向く。なんだこれ?
「なんやシュウ君。それやったら私たちが似合ってないみたいやんか」
「いやいや、そんなことないって。3人も似合ってるぞ?」
ほらまた似合ってるだ。だからボキャブラリーの少なさよ……。これでも国語の成績とかはよかったんだけどな。流石に小学校の勉強ばかりやってると高校での勉強とかうっすらとしか覚えてないしなあ。少し復習したらなんとかなるだろうか? いや、変に勉強出来すぎるのもよくないな。どの位の匙加減かわからず、天才とか言われるようになったら、それこそめんどくさい事この上ない。関係ないですね、はい。
その後少しして、リインフォース含めヴォルケンリッター(ザフィーラを除く)が着物で登場した。その時にもまた似合ってるといいました……。
うん、リインフォースとシグナム、シャマルの着物はいい意味でヤバイと思う。どのくらいヤバイかと言うと、俺のコアメダルがスキャニングチャージされるくr……何考えてんだよバカ!?
後、ヴィータに『馬子にも衣裳だな』と言ったら、グラーフアイゼンで殴られそうになった。超怖かった。てか、何で意味知ってるんだよ……。
「それじゃあ、そろそろ行こうか」
いつも通り士郎さんの号令で行動を開始する。はずだった……。
「ねぇ、シュウも着物着ようよ!」
ここに来てアリシアの無茶振りだよ! 俺はいいじゃん。出発しよーぜ。
「えぇ~……」
「なにその嫌そうな顔!?」
顔に出ちゃった? いや、だってねぇ? 需要無いでしょ?
いや、男性が着物を着ることはよくあるよ? でも俺、ああいった堅苦しいというか、きっちりした感じ苦手なんだよ。同じ理由でスーツとかも苦手だし……。
その後何故か小学生’sの圧倒的勢いに負けて着物を切る破目になった。ナニコレいじめ?
「それじゃあ鮫島。すぐに用意して」
「かしこまりました」
「あ~いいよ、用意しなくて」
わざわざ動いてもらうのも悪い。て言うか、すぐに取ってこれるって最初から着せる気だったな……。
「なによシュウ! 往生際が悪いわよ!」
「いや、そうじゃなくて」
まだ嫌がるかとアリサに絡まれるが、もう諦めてますよ……。この場での俺の発言なんて何の意味もない。
それよりもアリサさん? ここ数日で俺への扱い雑になりすぎじゃないですかね? いや、少し前までは助けてもらった恩、みたいな感じで緊張というか、気を張っていたというか。ともかくだ、俺が(一方的にだが)知っているアリサは今のツンツンしている方がらしいとは思う。だけどだ、過程をふっとばしてのこの対応は俺には辛いです……。
そんな事よりも着物だ。早くしないと、またどやされる。
そう思い、右手中指にウィザードリングをはめる。
『ドレスアップ・プリーズ!』
発動と同時に自分の頭上に魔方陣を発生させ、それが体を通過するように下に移動する。
魔方陣が自分を通過し終わると、先ほどまで来ていた黒色ジャンバーを含め、一瞬で赤と黒がメインの色をした着物に変わる。
なんとなくだけど、フレイムスタイルを彷彿させるデザインだ……。
『……』
「おい、なんか言ってくれよ……」
なぜ黙るし。俺がこんな感じで魔法使うの今更じゃね? いや、褒められた使い方じゃないことくらいわかってるんだけどさ。
「本当にシュウの魔法って意味不明だね!」
「……」
やめてくれよアリシア。俺もここ最近気にしてるんだよ? ダイレクトで言われるとさすがにへこんじゃうよ? いい年したお兄ちゃんでも泣いちゃうよ? でも泣かないよ、だって俺魔法使いだもん!
今日の俺は変だと思う。自覚はあるし、理由もわかってるから大丈夫。
その後、初詣に皆で行きました。
あれだわ、深夜と違って人が多すぎて、気持ち悪くなった。なにこれ多すぎだろ。あ、その中でも俺たちが一番大きなグループだわ。
なんだかんだ言いつつ、参拝までの行列に並ぶ。その間も女性陣は話が尽きなかったようだ。女性すげぇ……。
その後はつつがなく参拝は終了した。本当に特に言う事がなく終了した。だって、おみくじ引いても末吉と微妙どころを引いたし。
翠屋に戻り皆でおせちを食べることになった。やったね!
俺が作ってきたものはすでに渡していたので、一緒に出してもらった。
「うぅ~、お箸で食べるの難しい~」
「姉さんも? 私も……」
アリシアとフェイトの2人はおせち、おもに黒豆などに苦戦している。
確かに箸で食べるのって日本独特だよな。そう意味では八神さん家のヴォルケンさんたちは本当になれたもんだと思う。リインフォースは別だけど……。
「確かに箸は馴れるまではつらいよな~」
そう言い、俺は栗きんとんに箸を伸ばす。
掴めた、と思ったがポロっという擬音が似合うように滑り落ちる。
「あ……」
『……』
皆の視線が俺に刺さる。
「なんですかこんなもの! 栗なんてフォークで食べればいいんですよ!」
『逆切れだ!?』
お前らこんな時でも仲いいな!? 息ぴったしで止め刺さないでくれる!
その後は、少しばかし不貞腐れておせちを食べていた。その間は、特になにもなく時間が無事に過ぎていたのだが、まさかの伏兵のせいで恐れていた事実が暴露されてしまった。
『マスターの誕生日は今日。1月1日だ』
オイィ! ホープ! お前何言ってくれてんだよ!?
前書きでもですが、本当に遅くなってしまいすみませんでした。
本当はウィザード最終回には特別篇を書きたかったのですが、間に合いませんでした。それもいつかは投稿したいな……。
後、好評や頑張ってなどのメッセージを貰うと書くスピードが上がって、酷評などだとスピードが落ちる。自分のメンタルの弱さにびっくりです。これが最初の作品なので、今まで知るよしもなかったんですけどね。
次もできるだけ早く投稿できるように頑張ります。
ゲーム編までが遠い……。