最後の希望を目指す転生者 え、俺の事?   作:x-フィリップ-x

51 / 57
 
 遅くなってしまい申し訳ございません。
 言い訳などは後書きにて書かせていただきます。


46話 カタログスペックなどただの飾りにすぎん! 後編

 とりあえずではあるが、自分の中で何を説明するかをまとめ、話を始める。

 

「あぁ……じゃあとりあえずミッドとかベルカの話は置いておいて、俺の魔法についてだけな」

 

 先ほど磨いたばかりのウィザードリングを2つ取り出す。右手にはコネクトウィザードリング、左手にはフレイムウィザードリングを持ち、6人によく見えるように前に出す。

 

「簡単に種類分けすると左手に持っているのが変身したりするのに使う物で、スタイルウィザードリング。右手に持ってるのがアビィリティーウィザードリングって呼んでる。おおまかに分けてこの2種類しかない」

 

「そうなの?」

 

 まだ俺の魔法を見た回数の少ない2人のうち、すずかが声に出し聞いてくる。

 アリサとすずかの2人に関しては子供のころに少し見た程度なのでどの程度覚えているかわからないので、できるだけ分かりやすく説明した方がいいのだろう。

 

「まぁ、かなりザックリとした分け方だけどな。じゃ、順番にスタイルウィザードリングから説明するな。これを使って魔方陣を通過すると変身……他の皆でいうセットアップだな、をする。ついでに体がデカくなる」

 

「前から気になってたんだけど、どうして変身すると大きくなるの?」

 

「俺もそれはよく知らないんだよな。ホープ分かる?」

 

 なのはのシンプルな疑問に俺自身わからないと答える。結構昔に『なんでだ?』って思った事はあったと思うが、そこまで深く考えた事がない。

 となれば困った時の星の本棚……は無いが、博学なホープに答えを仰ぐことにする。

 

『スタイルウィザードリング自体が戦闘のためにあるものだ、よってそれに適した体になる。このあたりが適切だと思うよ』

 

「ほぉ~。とのことです」

 

 さすがホープさん! いろんなことを考えてくれている!

 

「で、今持ってるのがフレイムウィザードリングでフレイムスタイルになる」

 

「私が見たことがあるのはそれよね」

 

「私もそうかな」

 

 アリサとすずかにそうそうと答える。それに続いて青のウォーター、緑のハリケーン、黄のランドについても話す。

 

「一応この4つがノーマルフォーム……というか、標準的なやつだな。ちなみにフレイムのスペックは、パンチ力4.5t。キック力7.3t。ジャンプ力ひと跳び35m。走力100mを5秒! さらに火と熱を操る能力があり! さらにさらに! キックストライクウィザードリングを使っての必殺技、ストライクウィザードは破壊力21tを誇る「ちょ、シュウ君落ち着いて!」はっ!」

 

 少し暴走してしまった俺を、隣に座っているはやてが抑えてくれる。

 しゃーないんや。なんかカタログスペックとかってテンション上がってまうんや! 足なんて飾りです! 偉い人にはわからんのです! これは違うな……。

 

「……少しテンションが上がったかな」

 

「少し……?」

 

 うるさいよフェイト。あくまで少しです!

 

「なんとなくすごいのはわかるけど……」

 

「いきなり何tとか言われてもね……」

 

 どうやらすずかとアリサはピンと来ないようだ。いや、他の皆もか。

 う~ん……なにかいい例えはなかったかな?

 

「そうだな……わかりやすいかはわからないけど、成人男性の平均パンチ力が150kg。で、元ボクシング世界ヘビー級チャンピオン、マイクタイソンのパンチ力は1トン程。だったかな」

 

「化物じゃない……」

 

 アリサに一蹴されました。

 いや、たしかにその通りなんだけどさぁ……。そんなダイレクトに言われると凹むというか。平成ライダーの中では平均くらいだし、昭和とかもっとおかしいし……。

 そしてすずかよ、そんな遠い目をするんじゃない! まるで、『あ、私って全然普通だ』みたいな感じに見えるんですけど。

 さらに魔法少女3人+α。笑顔をひきつらせてるんじゃあない!

 

「まぁ、こうは言ったものの毎回今言った力で戦えるわけではないけど」

 

 あくまで平均であって、結構上下する。それが仮面ライダーさ……。

 そこで一度フレイムウィザードリングをポケットに戻し、かわりにフレイムドラゴンウィザードリングを取り出す。

 

「さっき紹介した4つの上位互換っていったらいいのか? まぁ、そんな感じのがこのフレイムドラゴンウィザードリング。ただ、俺自身の体に負担がかかりすぎるから本当は使用しすぎるとホープに怒られます」

 

「それより上があるとか……」

 

「少し前の戦闘の時に倒れたもんね……」

 

「ごめんなシュウ君。私のせいで……」

 

 アリサの頬が完全にひきつってます。もう俺何も言わないよ。

 そして、フェイトが言ったのはオールドラゴンの事だろう。いや、あれも規格外レベルだから仕方ないし。てか、はやては落ち込みだすし、それにつられて他の面々も俯くし……どうしてこうなった!

 

「狼狽えるんじゃあーない! 魔法使いは狼狽えない!?」

 

 なぜかは知らんが、テンションを上げそう言い放つ。

 だって……、でも……、そうは言っても……、と魔法少女3名が言っている。これが男だったら、一発殴って終了なんだけどな。

 

「だいたい負担とかって大層な言い方してるけど、単純に体が出来上がってないだけだから成長すれば問題ないし、この前倒れたのも筋肉痛だからね。成長すれば大丈夫。成長すれば大丈夫!」

 

 のはず、と心の中で付け加える。

 いや~、本当に大人になったら大丈夫だと思うんだよ。てか、大丈夫になってもらわないと本当に困る……。

 俺はゴホンとわざとらしく咳をする。

 

「んじゃ、話を戻すぞ」 

 

 次はアビィリティーウィザードリングについて話をする。

 

「今持ってるのはコネクトウィザードリング。効果は離れた場所と場所を繋げる。主な使い方は武器を取り出すのに使ってる」

 

 本当はもっといろんな使い方ができる。現在も少し面白い使い方を思いついたので練習中だったりする。

 

「他にもいろんなウィザードリングがあるけど、基本的には効果+ウィザードリングって名前になっている」

 

「基本的にはって?」

 

 一度コネクトウィザードリングを机の上に置き、次はカメレオウィザードを取り出す。

 

「さっき言った基本的ってやつにはそっちのコネクトウィザードリングみたいにドラゴンがモチーフのデザインで作ってるんだけど、数種類だけだけどこんな感じの動物を模したデザインのがあるんだよ。ちなみにこれはカメレオン」

 

 手に持っていたカメレオンを隣のなのはに渡し、回して見てもらう。

 

「これって何か違いがあるの?」

 

「あ~……」

 

 なんて言ったらいいんでしょうか? 本来の使用者が違うなんて言えないからな。とゆう訳でいつも通りごまかします。

 

「ま、少し趣向を変えてみただけだよ。カメレオウィザードリングの効果は体を透明にする。それでなんとなく。後は他の奴みたいにすると、インビシブルウィザードリングって感じになると思うけど、透明のドラゴンのデザインってなんぞ? ってなると思ったから」

 

「なるほどね」

 

 一応納得してくれたようだ。なんにしろそろそろ罪悪感が凄まじい。こういう時に『俺に質問するな!』って言えたら楽なんだろうけど、俺には無理です。

 

「ねえ、他にはどんなリングがあるのよ」

 

「ん? えっと」

 

 アリサに言われ、いくつかウィザードリングをテーブルの上に並べる。数はだいたい10個程。

 

「今はこんなもんかな「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?」ん? どうかした?」

 

「どうかしたじゃないわよ!? それどこから出したのよ!?」

 

 あ、そういえばこれ関係の事話したことなかったな。

 

「悪い、これについて話すの忘れてた。ホープの能力の1つで『ウィザードリングの無限収納』ってのがあってな、俺がホープを身に着けている時はズボンの前ポケットがウィザードリング専用の四次元ポケットになるんだよ」

 

 これのおかげでいくつでも俺はウィザードリングを持ち歩くことができている。これなかったらキャリングケースにでも詰めて持ち運ばないといけなくなる。

 

「そんなのまであるのね……」

 

 その後もウィザードリングについていろいろ聞かれ、それに答える。話したのはバインド、ビッグ、コピー、スモール、ディフェンド、後はガルーダとグリフォンの使い魔系について。

 この辺の話が終わると、「羨ましいと!」と言われた。

 

「羨ましいって……」

 

「そんなにも便利なんだったら私たちだって使ってみたいって思うわよ」

 

 と言われてもこればかりはどうしようもない。かろうじてアリシアは使おうと思えば使えるが、文字通り命を削って使うことになる。

 まずないと思うが、俺がいるせいでこの世界でも俺と同じ指輪の魔法使い、またはファントムが生まれるとなった場合、本来の過程“絶望する”事になる。ここにいる皆には少しでも自分もなりたいと思ってほしくない。

 はぁ……また嘘を重ねてでも諦めさせるか。自分で望んでこの力を貰ったんだ、責任は自分で取らないとな。

 

「まぁーもしかしたら使えるようになるかもな」

 

「「「ホントに!?」」」

 

「失敗したら死ぬけど」

 

「「「「「「えっ……」」」」」」

 

 できる限り抑揚のない声で俺はそう答える。

 魔法が使えないアリサ、すずか、アリシアが俺の発言に食いついてくるが、次の俺の発言に魔法が使えるなのは、フェイト、はやても驚いた顔をしている。

 

「そりゃー自分で言うのもあれだけど、これだけ強い力使うのになんのマイナスがないはずないだろ。それが俺の場合は最初に来たってだけ」

 

「それってどういったものなの?」

 

「簡単に言うと、儀式して成功魔法使い。失敗で死亡」

 

 本当はファントム化が成功で、魔法使い化が異常。それに失敗すると死亡ではなくファントムになってしまうため、自分の人格が死んでしまうが正しいかな。

 

「そんな危険なやり方をずっとしてたから俺以外誰もいなくなったわけだし」

 

「その……ごめんなさい……」

 

 アリサに謝られてしまったで御座る。もう罪悪感で胃が痛い。なんで俺は小学3年生に対して生死に係わる嘘をついているのでしょうか。

 

「いやいや、アリサが悪いわけじゃないし」

 

「でも、私たちがこんな事聞いちゃったから……」

 

 なんと言うか、責任感が強いというか、生真面目というか。でも、こんなアリサだからここにいる皆のリーダー的なポジションでいられるんだろうな。

 そんな事を考えていたせいか、ついつい手がアリサの頭に伸ばしてしまっていた。

 

「な、なに……?」

 

「い、いやー……別に悪気があったわけじゃないだろ。俺だって同じ立場だったら使いたいって言ってたと思う。だから気にするな」

 

「……ありがとう」

 

 そう言い、軽く頭をなでる。

 普段強気でいる子が、ふと見せる弱気な姿にグッっと来てしまう。後、頭に手を置いた時に少しビクッと震えたのが凄くよかったと思ってしまう俺はやはりSなのでしょうか。

 そして、アリサをなでている間の他の5人の視線がいろいろとやばかった。それを感じた俺は何事もなかったようにアリサの頭から手を離した。

 

「さて、魔法について、とゆーより質問もう終わりでいい?」

 

「あ、最後にもう1個だけええ?」

 

 やっと追われると思ったのに、はやてに止められてしまう。さっきので終わる流れじゃないっすかー。もう嘘をつくの嫌だよ……。

 

「本当にこれで最後な……」

 

 でも断れない、Noと言えない日本人なダメな俺。

 お兄さんもう疲れちゃったよ。

 

「好きな女性のタイプは?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 えぇぇ……。いい加減にしてくださいよ小学三年生ェ……。何度も言うが、そういった事に興味を持つのが早いって。

 第一さぁ、おかしいんだよ。フラグはさ、たしかに立ったかもしれない。でもそれは、あれ、なんて言うか……そう! 吊り橋効果みたいなもんなんだよ。

 なのはは子供のころに悩みを聞いた。フェイトは親とのいざこざ。アリシアは生命的な。はやては闇の書関係。アリサとすずかは誘拐事件。見事なまでに危ない目にあってるよね皆……。

 ともかく、後数年したら『シュウ君はいい友達だよ~。でも、恋愛対象には見れないかな』的な事言われるんだぜ。だから深い期待はしないようにします。告白してフラれたらショックで死んでしまいます。だからいい友達でいたいです。

 

「どうなのかなシュウ君……?」

 

「うーん……」

 

 と言われてもなぁ。あんまし深く考えたことがない気がする。ここにいる6人はもちろん、ヴォルケンリッター(ザフィーラは除く)とリインフォース、他にもアースラの女性人とか、とりあえず可愛い&綺麗どころが多すぎる。しかも性格がいい人ばかりだからね……。

 

「やっぱりシュウ君も胸が大きい方がええの?」

 

「ん? いや、俺は胸より足の方が好きだけど……」

 

 うん? なんか今さらっとやばいこと言わなかった?

 

「足?」

 

 あ、やっぱり言っちゃったのね。

 なぜにて俺は小学3年生の女子を相手に性癖語ってんだろ……。せめてもの救いは大人モードじゃない事です。

 いや、たしかに胸も好きだよ。大きな胸には夢が詰まっているとは思っている。だがそれ以上に垂れた胸が嫌いなんです。だから程よいサイズが良いと俺は思っている。……あれ、シグナムやリインフォース、シャマルって年取っても老化しない=常にあのスタイルって最強じゃね?

 それに、他に好きな脇とかくびれって言わなかっただけマシかな。ヤッベ俺超変態じゃん。

 どちらにしてもここは逃げるしかない!

 

「さてとそろそろ行かないと」

 

「ちょっと待ちなさいよ! 足が好きって何よ!」

 

「いやー、今からスーパーで卵の特売だから。1人2パックまでだから急がないと」

 

 食いついてくるアリサをスルーし、席を立つ。

 後ろでみんながわいわい言っているが、それもスルーする。

 

「でわさらばだ!」

 

 カウンターにいる桃子さんと士郎さんに挨拶をし、かけ逃げるように店を出る。

 当分の間、みんなと顔を合わせるのが気まずかったのは言うまでもなかった……。




 
 まずですが、ウィザードリングの無限収納に関しては完全にオリジナル設定です。
今更になってしまいますが、どこからともなく好きなウィザードリングを取り出すこと自体がすでに魔法ですよね。

 投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。4月と5月も忙しく、更新できるか少しわからないです。6月の頭に少しまとまった休みがあるので、そこでできるだけ書こうと思ってますので、これからもよろしくお願いします。

 アンケートはここで終了とさせてもらい、近いうちに活動報告に乗せさせてもらいます。皆様アンケートに答えてもらいありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。