最後の希望を目指す転生者 え、俺の事? 作:x-フィリップ-x
数多くの人のお気に入り登録ありがとうございます。まだまだ至らぬ点もあると思いますがこれからもよろしくお願いします。
後ここで言う事なのか迷ったのですが、ある方1人から厳しい感想を多くもらいその件についてメッセージを送ったのですが返信がなかったのでその方への返信を控えようと思います。
他の方々には関係ないことですいませんでした。
では、7話です。
「なぁーなぁー、シュウ君は何読んでるんや?」
「……天道語録」
「天道……語録? 何の本なん?」
「人間が生きていくのにためになったり、ためにならなかったりする名言が書かれている本」
「へ~。そんな本あったんや」
「まぁーな」
どうしてこうなった……。いやマジで……。
俺と今しゃべっているのは原作2期以降のメインキャラクターの1人、八神はやてである。
こんなことになったのはほんの数十分前の事だ……。
ジュエルシードをテスタロッサに渡してから1週間ほどたった。
あれからも魔力反応を感じ取ることはあったが、町でのジュエルシード暴走はなく町も無事である。いや~助かった。あれ怪我人とか凄いでそうだもん。
とりあえずもう無印では自分から介入することももうないかな。なんか巻き込まれそうだけど……。
ハッ! いけないぞ俺! それはフラグだ。間違いなくフラグだ! すぐにたたき折るんだ! バキッと行け!
今俺は図書館に向かっている。
理由としては新しく作るウィザードリングの参考になる本がないかと思ったからだ。とりあえず俺が覚えている原作に出てきたウィザードリングは大半作り終えたのだが、いかんせん放送途中で死んでしまったので知らないウィザードリングがあると思う。
ちなみにお祭り大戦Zで止まっている。この世界戦隊はあるのにライダーはないから続きが気になって気になって……。
図書館に着き、めぼしい本を探していると本を取ろうとしている1人の少女と目が合ってしまった。
少女は車椅子に座り届きそうでギリギリ届かない本を必死に取ろうと手を伸ばすが、どうしても届かず諦めようとした時にたまたま通りかかった俺と目が合った。
彼女を見た瞬間に俺は悟った『さっきのフラグはここで回収されたんだ』と。
はぁー、もうそろそろなれましたよ……。これで4人目だもん。月村すずか意外とはもうあったんだよ。
とりあえず穏便に済まそう。
「どの本?」
「え? いや、そんな、大丈夫ですよ」
「いいからどれ?」
「あ、はい。そこの本です」
俺は彼女に近づきどの本が希望か聞き、その本を取る。
これが正解のはずだ。ばっちり目が合って無視するよりこっちの方が印象が薄いはずだ。後はすぐにこの場所から立ち去ればただの親切な人で終わるはず……。いける!
そう決め、すぐに行動に移ろうとする。が。
「ありがとうございます。あの、私八神はやて言います」
なん……だと……。
名乗られてしまったら逃げられないじゃないか……。
いや、まだ間に合う!今走り出せば……。いや、いいか。今はまだ魔法とは関係を持ってないし、どうせそのうち巻き込まれるんだろ? もうめんどくさくなってきた……。いっそのこと全部ぶち壊してやろうか。いや、嘘です……。
「小野修也。よろしく」
「小野さんか……」
「同い年くらいだろうから敬語いらないぞ?」
「え!? 小野さん何歳なん?」
「……8歳だけど」
「ホンマに同い年なんや……。えっと、じゃあよろしくな、シュウ君! うちの事ははやてって名前で呼んでな」
「シュウ君!?」
いやなぜにそんなに驚くよ? 俺そんなに老けてる?
てかシュウ君ってなに? 前世含めてそんなフレンドリーな呼ばれ方したことないぞ……。
「そう、修也だからシュウ君。それにしてもシュウ君が同い年やなんて思わんかったわ~。凄い大人びて見えてんもん」
なるほどね。よかったー、この年で老けてるなんて言われたら20歳の時にはもうおじいちゃんだよ。
その後八神、おっとはやてだったな。基本親しくない人の事は苗字で呼んでいるだけで、呼んでいいと言われてまで断るものでもないしな。いや、名乗られてないのに名前知ってるとかただのストーカーじゃん。
ともかくそのはやての車椅子を押しテーブルまで行き互いに本を読む。
俺はとりあえず適当に取った1冊を開いてはいるがろくに読んではいない。どうしたものかといろいろ考えるがいいアイデアが浮かばない。
そんなことを考えながらもちょくちょくはやてが俺に話しかけてくる。そして冒頭に続くわけだ……。
本当にどうしてこうなった……。
「シュウ君はまだ帰らんでいいん?」
「まだ? ってもう5時過ぎか……」
いつの間にか結構な時間になっていた。確かに小学生が1人でうろつく時間は過ぎてるな。
まぁー、家には俺一人だし、唯一心配してくれるデバイスのホープは紐を通しネックレスとして首からぶら下げているから問題なし。
「俺は大丈夫。そう言うはやては?」
「うん、私も大丈夫。どうせ家に帰っても誰もおらへんし……」
アウトー! 完全にアウト!
まさか自分から振っといてこれか! いや、ここは俺がもう少し慎重に答えるべきだった……。
そう思い俺は自分とはやてが読んでいた本を素早く元の場所にかたずけ、はやての座る車椅子を押し図書館を出る。
「家どっち?」
「え? いやでも」
「俺も家に帰っても誰もいないからたまには誰かと一緒にいたいんだよ」
「シュウ君……」
ウソは言ってないぞ?実際たまに寂しい日だってある。いやマジで俺ホープいなかったら病んでたかも……。ありがとなホープ。
そう言いはやての指示に従いはやて家を目指す。
その間もいろんな話をしていたがしばらくするとはやての家に着く。
「もうついてもうた……」
「そうか、ここか」
「なぁー、シュウ君。中に上がっていかへん?」
そう不安そうに聞いてくるはやて。やっぱり1人はつらいもんな……。
どうするべきか……。よし。
「いや、今日は遠慮しとくよ」
「そうか……」
俺の返答に落ち込むはやて。
悪いとは思ったがこれからの事をゆっくり家で考えたい。
だから。
「また明日、学校が終わったら図書館に行くよ」
「え?」
「だから……、また明日」
「シュウ君……。うん! また明日!」
そう言い笑顔になるはやて。
その時俺は少しだけこの笑顔を守りたいとかいう似合わない事を考えてしまった……。
はぁー、なんか本当にごちゃごちゃ考えるのがめんどくさくなってきた……。